なんで吉田松陰はそんなに有名なんだろう。
なんでわずか3年ほど松下村塾で講義しただけで、
多くの幕末・維新のリーダーを
育てることができたのだろう。
吉田松陰は
いったい何を教えたのだろう!?
そんな疑問を解決してくれる上に、
心に突き刺さる名言、リアルな仕事場や人生に役立つことを
この本は教えてくれました。
・リーダーとして活躍する方
・リーダーを目指す方
・プロジェクトを任された方
・プロジェクトを引っ張っていく立場の方
・自分の生き方を見つめ直したい方
そのような方たちにかなりおススメな内容です!
歴史が苦手な私でもこの本は読めました。
なんせ1つのルールが見開き2ページで完結していますので、
お風呂やお手洗いに置いておき、隙間時間をめちゃくちゃ有効活用して
読めたからです。
それとなんと言っても、
1つ1つのルールが吉田松陰の教えからきていて、
それがまたグサッと心に響きます!
同じような本はたくさんありますが、
これほど1つ1つのルールが
まさに人生や職場で役立つと思ったのは初めてです。
著者は横浜国立大学教育学部総合芸術学科卒業のフリーライター。
在学中、アート・映画への哲学・思想的なアプローチを学び、編集プロダクション勤務を経て渡仏。
パリで思索に耽(ふけ)る一方、アート、旅、歴史、語学を中心に書籍、雑誌の執筆・編集に携わる。
「図解 いちばんやさしい哲学の本」など多くの書籍を執筆しており、パリのカルチエ散歩マガジン「pieton(ぴえとん)」の主催も手掛ける。
幕末の長州藩士である吉田松陰(以下、松陰)は30歳(以下、数え年)という若さでこの世を去った。彼は明治維新を見ていない。
坂本竜馬や西郷隆盛、木戸孝允、板垣退助、伊藤博文、山縣有朋(やまがたありとも)などのような
具体的な業績があるわけではない。
それどころか、松陰が活動した20代の大半は、江戸の牢獄か萩(山口)の野山獄の囚人として過ごし、また実家の一室に謹慎させられ、蟄居(ちっきょ)※の身におかれていた。まさに自由な時間は殆どなかった。
※蟄居(ちっきょ)・・・自宅に謹慎する江戸時代以前の刑罰
にもかかわらず、松陰は多くの優れた弟子を世に送り出した。
松陰の弟子たちはいったい何を伝えたのだろうか。
弟子たちは松陰からいったい何を学んだのだろうか!
この本は「100ののルール」という形に松陰の教えを厳選してまとめられています。
そして松陰の教えの神髄にせまっています。
非常にマイページが重く、熱く、刺激的な内容です。
毎朝のルーティーンに1つのルールを読むことを組み込んで正解の本でした。
本書は6章から構成されていまして、下記が学べ、実践できる内容になっています。
①人がついてくるリーダーの行動原則
②深い知性を得るために
③人を導くときのルール
④機能するチームの作り方
⑤プロジェクトを成功させる極意
⑥リーダーとしての心の磨き方
1つだけ 私が一番最初に目に留まってグッときたルールをご紹介します。
「自分の身にふりかかる労苦を
何とも思わないような人でなければ、
人々を幸せにすることなどできない。」
「国にとっても、もっとも大切なことは、自国と外国の関係を明確にすることだ。
ところが、外国との関係が怪しくなっているにも関わらず、この国の指導者たちはそれを気にせず、漫然(まんぜん)と暮らしている。
そんな危機的状況の中、松下村という1つの村を教化することで、
やがては長州藩、そしてこの日本を変える優れた人物が出てくるだろう。」
外戚・久保はこの松陰の考えを「たいへん立派なものだ」と評価し、この句を自ら彫刻刀で竹に刻み、松下村塾の柱にかけたといわれる。
「自分にかかる苦労を何とも思わないようでなければ、人々を力強く牽引し、人々を幸せにすることなどできない。人の上に立つリーダーには、これほど強い覚悟が座っていなければいけない」
松陰は久保に上記の句を送った。
松陰が残した文語体はもちろん幕末その時代のものですが、思想そのものは驚くほど現実的でモダンです。
ただ努力すればいいというわけではなく、効果が得られなければ意味がない。
ただ志があればいいというわけではなく、行動しなければ意味がない。
そう松陰は述べています。
今の令和の日本をみたら吉田松陰はどう思うでしょうか。
日本のリーダーを見て何を発するでしょうか。
実はこの本は、尊敬する大先輩が定年を迎えられ、退職される間際に、わたしにプレゼントしてくださいました。
今でも大切に毎日1つのルールを読んでいます。
大先輩のようになれるように。
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