「ハーバードのリーダーシーップ講義」 ロバート・スティーブン・カプラン
この本は、私が役職が上がったときに、もっとリーダーシップについてスキルを磨きたい!と本を模索していたとき、一番心に残った本です。リーダーシップに関する本はたくさんありますが、リーダーシップという「これが正解の定義」の無い言葉について
リーダーとしてのスキル・人間関係の築き方
孤立のリスク・良いリーダーになるためのツール
など、一番役に立つ内容が満載でした。
会社で昇進にあたって決意表明する際、この本の言葉を引用したレポートを作成・提出しましたが、役員の方も(1人だけですが・・・)「コピーしてスケジュール帳の表紙裏に貼らしてもらったわ」と言ってもらいました!!
ありがたやリーダーシップ講義!!
リーダーシップのあなたの定義はどんなものでしょう?リーダーシップは素質の問題じゃない?リーダーシップは習得できる?そもそもリーダーシップの定義は?リーダーシップで必要なことは?など、会社で役職が上がったり、プロジェクトリーダーや推進者になって、リーダーシップを発揮したい!と思っている方、おすすめです。
そもそもリーダーシップに役職なんか関係無いので、勉強して同僚に差をつけたい方など、まずこの本を読んでいただきたいと思います。私にとってはリーダーシップのバイブル的存在です。一過性のテクニックではなく、一生役立つとてもおススメの本です!
著者は、ハーバード・ビジネススクール元教授。2015年より、ダラス連邦準備銀行総裁。他にもインダバ・キャピタル・マネージメント社の共同設立者にして現会長。カンザス州出身。カンザス大学で学士号、ハーバード・ビジネススクールでMBAを取得。ハーバード大学のMBAプログラムではさまざまなリーダーシップ講座を担当し、管理職向けのプログラムでも教えていた。著書に「ハーバードの自分を知る技術」「ハーバードの ”正しい疑問” を持つ技術」がある。
この本には大きく5つの章で構成されていますが
①経営者マインドをもつ
②自分の殻を破る
③リーダーとしてのスキルを伸ばす
④真の人間関係を築く
⑤終わりなき旅をする
の5つです。
①から④は「具体的な動作として、どうすればどれができるようになるのか?」ということが丁寧に書かれています。
⑤に関しては、まず自分が本当にやりたい事を見つけるところから、どんなスキルをもっていて、何がやりたいのか?、自分にとって成功とは何なのか?、(誰かに押し付けられた夢ではなく)自分の夢を追いかけているか?自分の能力を開花させるためにどうしたいか?など、それらの質問に答えることができるようになるアイデアやいろいろな選択肢が書かれています。
自分を見つめなおす、一度立ち止まってこれからの事を考えてみることが読みながらできる良書です。
ポイントとして、
・リーダーシップを発揮するには、まず経営者マインドをもつ
自分の信念を言えるようになる。そして自分のその信念に従って行動する。日々の日常業務だけでなく、価値創造に力を注ぐようにする。さらに、経営者マインドを実践しやすい環境を築いていくことが重要。
適切で的を射た意見を述べたとしても、リーダーシップを発揮したことにはならない。もっと視野を広げて、自分がなすべきことは何かを考えること、つまり、経営者になったつもりでなすべきことを考えることから始まる。
意思決定者の立場で物事を考えなければならないので簡単なことではない。しかし、リーダーを目指す人にとってはそれが仕事。確信が得られるまで情報を集め、悩み、状況を分析し続けることが必要。それでも良い答えが得られない場合がほとんどである。それでも他の意見検討し、あれこれ考え、努力することが必要。しかもチームと協力して努力し続けることが重要である。
・自分の殻を破る
意欲的に学び「正しい疑問」を持ち、アドバイスを求め、孤立を避けることが重要。
リーダーはどんな過ちを犯しやすいかを知っておく。
質問力と学習意欲を常に備えておく。
リーダーは孤立しやすい。だからこそ孤立しないための対策を立てておく。
傷つくことを恐れずに行動する。
優秀な人のなかには、リーダーの地位についたとき、自分は全ての答えを知っていなければならないと思い込む人がいる。そんな思い込みは必要がない。
部下へも真剣に質問やアドバイスを求め、人の話を真摯に聴くことが重要。
質問力と学ぶ力を鍛えていないエグゼクティブは孤立する。
わからないことは質問する。勉強不足だと認める。自分をさらけ出す。そして孤立から抜け出す。
・リーダーとしてのスキルを伸ばす
二つのプロセスを積極的、かつ規則正しく行う。
①ビジョン・優先事項・方向性の確認
②自分を知ること
・真の人間関係を築く
人間関係で重要な3つのこと
①相互理解
②互いへの信頼
③互いに対する尊敬の念
※「愛情」はjこの定義には含まれない。同僚、友人、上司、部下などの周囲の人から愛されようと努力しても、持続的な人間関係を築くには、互いへの信頼、理解、尊敬の念のほうがずっと重要なのである。
上の1つか2つは満たすことができても、3つ全て満たしている人は少ない。だが、長続きする関係や、困ったときに頼りになる関係を築くには、これらの3つの要素がなければならない。
人間関係を築くには、
①自分をさらけ出す
②相手に質問する
③アドバイスを求める
この3つを普段から実践することで、良い人間関係はできていく。
アドバイスの中身の1つとして、「フィードバックを求める」
ことも重要。自分の強みや弱みを知るために、自分のことをよく見ている人からフィードバックをもらうようにすべきである。
著者は、リーダーとしての能力を向上させるための本を執筆していますが、著者の目標あ、実践しやすくて役に立つ手引きを提供することであり、人々がもっとスムーズにキャリアを築き、組織を運営し、それぞれの能力を開花させられるようサポートすることだと本文で述べています。
著者の上の話にもあるように、「実践しやすくて役に立つ」手引きを提供・・・とあります。まさに私の信念である「本当に役立つ本を紹介する」と合っています(ちょっと調子に乗り過ぎました(笑)。
リーダーシップに関するこの本を本棚に置いておく。そしてふと目が合ったときにパラパラっと必要なところだけ読み返す。そんなふうな読み方で一生、少なくともサラリーマンをしている間はこの1冊「必ず役立ちます」。ぜひ読んでいただきたいです!
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