ビジネス書 自己啓発本 「本当に役立つ本」 紹介 !

年間100冊以上好きで読んでいますので、アウトプットしようと決意。できるだけ質のいい、活かせる情報を。

「ラクして速いが一番すごい」  松本 利明

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どうしたら、本当に生産性があがるのか?!
その答えはこの本に書いてあります。
タイトルにある、「ラク」というのは、「手抜きをする」とか「適当にする」ということではなく、力の「入れ所」と「抜き所」を押さえて、ムダな仕事を減らすことです。「速い」は、1秒でも早く仕事を終わらせることと定義されています。
その場しのぎのテクニックでは無い56個ものコツが書かれていますが、
私は1/3のコツが大活躍しています。それでも元はとれたと思っています。小手先のテクニックじゃなく、グサッと本質をえぐる内容が役立つ!

ラクして速いが一番すごい

①一生懸命がんばるけれども、やり直しが多い → p18

②すべてに全力投球で、疲れ果てる → p66

③責任感持ちすぎて、仕事を抱えすぎる → p104

④根回しに労力と時間をかけすぎ、疲弊する → p114

⑤上司の指示通りにやるが、結果が伴わない → p182

上記のような表がこの本の ”はじめに” でボーンと出てきます。まさに「入れ所」をついて「速さ」にこだわった本だと納得。

上の①から⑤までにある悩みを1つでも抱えている方は、読んで損はしません。①から⑤まで、それぞれ10個ほどの解決方法が書かれています。

 

著者は、外資系大手コンサルティング会社であるPwC、マーサー ジャパン、アクセンチュアなどを経て現職。5万人以上のリストラを行い、6000人を超える次世代リーダーや幹部の選抜・育成に関与する。その中で、「人の持ち味に合わせた育成施策を行えば、人の成長に2倍以上差がつく」ことを発見し、体系化する。

 

いつも力が入り、ガチガチだと余裕もなくなり、楽しめない。
「力の入れ方」を教える本は多数あるけど、「力の抜き方」を教える本はほとんどない。この本はその「力の抜き方や抜く所を知って、どこに力を注げば生産性が上がって、人と差がつけられるか。しかも圧倒的に」といことをわかりやすく超具体的に書かれています。読んだだけではこの本もダメです。やっぱりアウトプットとしての行動・実践は必要です!

 

 ポイントとして、

①一生懸命がんばるけれども、やり直しが多い
→それなら、「一発で決める」方法を知る

 

②すべてに全力投球で、疲れ果てる
→それなら、「スパっと割り切る」方法を知る

 

③責任感持ちすぎて、仕事を抱えすぎる
→それなら、「抱え込まない」方法を知る

 

④根回しに労力と時間をかけすぎ、疲弊する
→それなら、「組織の『壁』を利用する」方法を知る

 

⑤上司の指示通りにやるが、結果が伴わない
→それなら、「自分で『できる』ようになる」方法を知る

 

・ロジカルに話すより、「重要なことは何ですか?」と聞く
話がかみ合わないときは、根本から確認するのが、遠いようで一番速い。

相手の重要度を聞き出すコツは、「①テーマ」「②論点」の順で聞くこと。
一番の根幹は「①テーマ」。そして次に

   「何を重要視しているのですか?」
                と「②論点」を聞いてしまう
ことが重要。
何を重要視しているかは、1人ひとりちがうもの。常に相手が重要視していることを聞くスタンスをとれば、必ず心を開いてくれる。→提案を通しやすい

 

・「ソラ」「アメ」「カサ」のポイントは「アメ」の作り方
マッキンゼーの日本オフィスが考えた思考のフレームワークで有名ですが、この「事実」「解釈(洞察)」「打ちて」の3つがセットでないと重要な意思決定が行えない。

アメは1つではない。事実をどう解釈したか、その仮説の数だけアメは生まれるから。
アメを考えるとき、つい課題や原因を探ってしまうことが多い・・・ダメ
未来を想定して
     「どうなりそうか」
                     と考えることが重要。
つまり、ソラ・アメ・カサは、「どうなりそうか」を未来予測する「アメ」が命。

 

ラクして速いが一番すごいメモ

 

・「自分の」価値観より、「会社の」価値観を賢く利用する

「我が社の価値観の『〇〇』にそって判断すると、こうなります」と言えばいい。

 

・パンチラの「3パターン」をしっかり押さえる

パンチラとは、パワーポイント表題のすぐ下にあるテキストボックスのこと。正式には「パンチライン」。

パンチラの3つの型を知る。
①単なる「事実メッセージ」
②ある事柄に対する「評価メッセージ」
③施策の提言をする「提案メッセージ」

1シート1メッセージのルールを守って書く。パンチラを全部つないで、文章として通るか確認する。

 

・「やりたい仕事」は捨て、「勝てる仕事」に注力する
「ありがとうの声」があなたの「提供価値」。自分がどんな「ありがとう」を言われているかを考えてその評価を拡げていく。

 

・仕事は「緊急度」より「成果が出る」を優先

将来のメシのタネになる仕事は「緊急度が低く、重要度が高い仕事」の中にある。
(「7つの習慣」の「第3の習慣」に通じる!)
向いている仕事に注力する。成果が出れば文句は言われない。

 

・うまくいっている人への質問の仕方
「普通の人と一番違うポイントは何でしょうか?」

 

・「みんなのため」という言葉を使う
「みんなが早く帰れるように、段取りや分担を見直そう」
「みんなのため」という言葉を使うと、途端に周りの人は反対しにくくなる。そして、得意な仕事こそ、どんどんまわりに振る。(苦手な仕事も当然振る)
その仕事が得意なあなたから仕事のコツを教われるなら、まわりは喜んで仕事を受けたくなる。だから得意な仕事こそまわりに振るべき。

 

・根回しはCCメールではなく、直接送る。
件名に「あなたに読んでいただかなくてはいけない理由」を書く。最初の一文に、「何をどう判断してほしいか」を書く。最後の一文に「どんなアクションをしてほしいか」を書く。根回しなら一斉よりも、個別のほうが早く確実。

 

・仕事は「巻き込み」より、「共通の敵探し」でうまくいく
しかし、同じ会社の他部門や個人を敵にしてはいけない。ライバル会社も敵にしてはいけない。
主語を「対立先」から「本質的な相手」に変える。
例えば、営業と製造の共通の敵は、「お客様が困っていること」

 

・魔法の一言「そもそも」
対立状態にあると、反論を考えながら話を聞くもの。しかし、
「そもそも共通の目的は?」
この一言で相手は共通の目的を考え出し、反論を頭の中から追い出すことができる。
さりげなく「そもそも論」で怒りや対立の矛先を変える。
それで意見が合わないときは、ソラ・アメ・カサで確認する。
同じソラを見ているか、どうなりそうかの読みや洞察が同じアメかを確認すればおのずと目線は共通の仮想敵に向かうもの。

 

・実力より先に、「できる人」という認知を作る
行動を変えるとマインドが変わり、習慣も変わる。習慣の積み重ねが結果となって表れる。
できる人という認知を通るために、簡単にできるものとして、
①真っ先に発言する
②姿勢を正し、ハッキリとした声を出す
③お辞儀が一番深く、長い
④リアクションが早い(メールのお礼状など)
⑤朝に強い
⑥哲学と世界史を学ぶ

 

著者は、自分に合わない勉強法を父にごり押しされ、中学、高校、大学と受験を失敗、大学のESS(英会話部)で先輩から自分に合わない方法を押し付けられ最下位から2番目。しかし、その翌年マーケティング手法をスピーチに活用することで準日本大会の「丹羽杯」で3位入賞。そのとき、自分の持ち味に合った方法ならラクに成功できることに気づきました。それ以来24年間以上、人事・組織のコンサルティング現場の知見をまとめ、法則を積み上げてきた。

 

ラクして速く仕事をこなし、成果を出すには、「ムダな努力」をなくし、自分の持ち味を活かしきらなければならないと著者は言います。そしてこの本にある内容を実践して成果を出す。そして成果が出ると自信がつき、さらに成果を出せるマインドになっていく。すると、自然と自分のブランディングもできてくると著者は言います。

まさにその通りであり、「その通り」になりたい方は、ぜひとも読んでいただきたい1冊です。
内容がこの本も濃いのでさらっとしか紹介できませんが、仕事で成果を確実に出したい人で、本に書いてあることを1つでも、「必ず実践する」意志のある方にはぜひおススメです!

 

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