ビジネス書 自己啓発本 「本当に役立つ本」 紹介 !

年間100冊以上好きで読んでいますので、アウトプットしようと決意。できるだけ質のいい、活かせる情報を。

映画「ドライブ・マイ・カー」が流行っているので、ビジネス書を読む感じで先ずは短編集を読んでみました。➡ 「女のいない男とたち」 村上 春樹

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いやー(≧◇≦)

村上春樹さんの世界を久しぶりに堪能しました。

女のいない男たち 村上春樹

 

不思議な世界が本当に読み手の想像力を膨らませます!!
もちろんリアルな世界はリアルな世界で、色々なことを考えさせられる内容で、仕事や人生でも役に立つ教訓を得させていただきました♪♪

 

と、その前に映画「ドライブ・マイ・カー」の凄さをちょとご紹介!

 

2021年・第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、日本映画では初となる脚本賞を受賞。その他、国際映画批評家連盟賞、AFCAE賞、エキュメニカル審査員賞の3つの独立賞も受賞。

そして2022年・第94回アカデミー賞では日本映画史上初となる作品賞にノミネートされたほか、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞とあわせて4部門でノミネートとなる快挙を達成。

第79回ゴールデングローブ賞の最優秀非英語映画賞受賞や、アジア人男性初の全米批評家協会賞主演男優賞受賞など、全米の各映画賞でも大きく注目を集めた。

日本アカデミー賞でも最優秀作品賞はじめ、計8冠に輝いた。

eiga.com

細かいことはわからないのですが(/ω\)、なんかスゴイ( ゚Д゚)

 

私はまだ映画を見ていないので、今から楽しみです♪♪

先にこの短編集を読んだことが吉と出るか凶と出るか!?(/ω\)

 

「ノルウェイの森」や「海辺のカフカ」、「1Q84」など今までずっと長編を読んで好きになっていました。が、今回初めて短編集を読みました。

 

まさに「逃避」という「投資」をしました(#^.^#)

村上春樹 ドライブマイカー 女のいない男たち 短編 ビジネス

女のいない男たち 村上春樹

 

 

「逃避」という「投資」は、以前ご紹介させていただいた浅田すぐるさんの書籍

「早く読めて、忘れない、思考力が深まる『紙1枚!』読書法」のサポートコンテンツ動画で浅田さんが仰っていた言葉ですが、要するに

 

読書をしていて、その本を読むのに疲れてきたら、違う本を読んで逃避する

ということです!

 

www.xn--yckc3dwa2860e.jp

 

同じ「逃避」でも、テレビやYouTubeを見て時間を無駄にする逃避より、

全く違うジャンルの本を読んで、「自分への投資」にしよう!

「逃避」自体を「投資」にしちゃおう!という考え方です♪♪

なんか韻が踏まれていて好きです、この言葉(#^.^#)

 

 

小説への「逃避」は、瀬尾 まいこさんの「そして、バトンを渡された」以来かも。

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この本は以下の6つの短編がおさめられています。

 

①ドライブ・マイ・カー

②イエスタディ

③独立器官

④シェエラザード

⑤木野

⑥女のいない男たち

 

④は村上春樹さんの畏友である柴田元幸さんの主宰する文芸誌「MONKEY」の創刊第二号へ、⑥はこの「女のいない男たち」単行本のための書き下ろし。その他は「文藝春秋」に掲載されていた小説です。

(畏友:尊敬する友)

 

※柴田元幸さんのMONKEYについてはこちら

Monkey

 

村上春樹さんは

1949年、京都生まれ、早稲田大学文学部演劇科卒業。79年「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞、82年「羊をめぐる冒険」で野間文芸新人賞、85年「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」で谷崎潤一郎賞、96年「ねじまき鳥クロニクル」で読売文学賞、99年「約束された場所で under ground 2」で桑原武夫学芸賞を受ける。その他数々の賞を受賞し、ノーベル文学賞に近い日本人として超有名。

 

①のドライブ・マイ・カーは、妻を癌で亡くした男が、みさき という運転手と出会い、自分と向き合っていく話でした。

 

映画の「ドライブ・マイ・カー」は、この短編小説に含まれている

「ドライブ・マイ・カー」と④「シェエラザード」と⑤「木野」がミックスされた内容らしく、しかもそこに、ロシアの作家アントン・チェーホフの「ワーニャ伯父さん」や、多言語演劇、そして「ジャン・ルノワールの演劇指導」という短編ドキュメンタリーの要素も混ざり、かなり複雑なストーリーになっているらしいです(≧◇≦)

 

しかし、それらをとってもうまく織り交ぜながら、人物の感情や動きを丁寧に描写し、死別や離別で固定の女性がいない男たちと女性との関係を主人公の家福(かふく)とドライバー(運転手)の みさき に託した物語らしいです。

 

私の会社の何人かの人は映画を見たらしいのですが、多くの方は

「すごく感動して、心を揺さぶられるものがあった。でも内容は難しくて完全には理解できていない・・・」という感想でした。

 

やっぱりこの短編集やワーニャ伯父さん(本文では「ヴァーニャ伯父」と記載)くらいは読んでから映画をみようかな(^^♪

 

映画では大半が「ヴァーニャ伯父さん」の話らしいです。主人公の家福が役者という職業であり、このヴァーニャ伯父さんに出演するらしい。

らしい・・・ばっかりでごめんなさいm(_ _)m

 

ちなみに④の「シェエラザード」というのは、「千夜一夜物語(「アラビアンナイト」の方がよく耳にする!?)」に出てくる王妃の名前です。

 

 

以下思わずメモしたくなったフレーズや思ったこと、解釈したことを感じたまま自由に書きます!かなり飛躍した解釈や捉え方をしている部分もありますが、これからの人生で役立つフレーズにしたいと思いながら読んで、味わいました(≧◇≦)

 

 

女のいない男たち 村上春樹

 

 

「ドライブ・マイ・カー」より

 

人は皆、直接、または間接的に人を苦しめている

 

・自分自身に起きた出来事、特に苦しく辛い出来事を他人に「一般論」として語られたくない。自分だけの「特別なこと」として大切に扱いたい。

 

・自身に起きためまぐるしい変化に対して、何も変わらない周囲の環境や社会、
そのギャップにある種のイラ立ちを覚えるかもしれない。そういう感情を人は持っていることをその時々に思い出さなければならない。

 

・人は皆苦しみや悲しみを抱えて生きていかなくてはならない。

 死を選ぶ方が楽かもしれない場合もある。それでも生き続ける。なぜそうまでして生き続けるのか。きっと人は自分の感情を誰かに聞いてほしい、感じてほしい。だけどそれをただただ、よくあること、一般的なことのように軽く扱ってほしくない。

 

・自分の心を守るために、人はそれぞれの場所で、その場に合った役柄を演じている

演じ終わって本当の自分へ戻るとき、同じ場所には戻れない

 

「演じることで自分を苦しめていないか?」自分に都度聞きながら生きた方がいい。取返しがつかなくなる前に。本当の自分を見失わないために。

 

「本当の自分」と「演じている自分」、その境目はだんだんわからなくなっていく。真剣に演じているとはそういうことだから。

 

・人の心なんて完全に理解することなんてできない。いや、少しもわからないのが当たり前。

だから、せめて自分の気持ち、心とは、うまく折り合いをつけないといけない。

 

 

 

 

「イエスタディ」より

・他人の恋愛相談を受けても的確なアドバイスなんかできないし、したところで何も変わらない。

むしろ、助言したことによって、自分の課題が見えてしまうことの方が多いのではないか

 

・事実を知ったところで、動揺はしないだろう。恐らく大丈夫だ。そういった自分の確信は信用しない方がいい。

 

・事実を知るより、知らずに夢を追いかけ続けるほうが良い場合がある。そしてその夢は貸し借りができる。

 

 

 

「独立器官」より

・誰が聞いても羨むような人生、生活を送っている者も、感情のちょっとしたスイッチ一つで、全てを失い、身を滅ぼすことがある。

 

ほどほどな失敗をできるだけ多く経験しておくことが必要。そしてそこからある程度の免疫を作っておくことが重要

 

・正反対のことを同時に望んでしまう矛盾はやってはいけない。
自分とは「いったい何者なのだろう?」そう自分に問う訓練をしておいた方が良い。究極的な状況でそれを自分に問いかけてもうまくいかない。時すでに遅し。

 

 

 

 

「シェエラザード」より

 

・ある時には、とんでもなく絶対的に思えたことが、時間が経つにつれ驚くほど色褪せて見えることがある。そんな自分は普通であって、おかしな事ではない。

 

・普段は社会、環境の中で目立たず、静かに生きるという術を持っておく必要がある。
そして必要なときには、他の者が持っていない自分自身の特徴や特技で人に接し、人からエネルギーをもらうことも重要。

 

 

 

「木野」より

 

・一般的な人生、普通の人生を送っていたとしても、ほんの些細な事で人生を逸れてしまうことがある。現実的に起こり得ることで、簡単に人生は変化してしまう。その人生も受け入れる覚悟と準備が必要だ。だけど、人はそんなに有能ではない。

 

 

 

 

「女のいない男たち」より

 

・自分の思い出は、自分の思い通りにできる。

 

・思い出で後悔するよりは、そこから何かを見出すことができるように、思い出を思い直し、解釈したい。

 

・何かがうまく行ったとき、うまく行かなかったとき、それらの原因は千差万別であっても、人はその結果から、それらの集団を一括りにグルーピングしてしまう。

 

・スペース(空白、余白、空き、予備的な空間)が必要

 

 

一気に読んでしまいましたが、たぶん面白かったから、だけではありませんでした。

男の人が読むと、かなり違った読み方なんだろうなと思います(#^.^#)

 

村上春樹節と言いますか、独特な表現で読み手をその世界に引きずり込む文章力、物語、感情、動作、いつも出てくるお酒の名前や音楽の曲名などの固有名詞。

 

短編集ですが1つ1つの味は強烈だったり、後から味わえたり、その味について深く考えにふけったり。本当に良い「逃避」という「投資」になりました(#^.^#)

これはおススメの小説です!

 

 

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