とにかく「コミュニケーションや 考えたりすること」が苦手な人はコレおすすめ。「5日間で言葉が『思いつかない』『まとまらない』『伝わらない』がなくなる本」 よきた よしあき
「 社会人で何より大切なのが、「思いを言葉にする力」。
ビジネス現場では、考えていることをアウトプットできなければ
評価されることはない!」(本文より引用)
こんなに実践的で役立つ本は久しぶりです。
ここまで「このタイトルにふさわしい内容が
書かれている」本は珍しい!
そして「本当に役立った!」
と思いましたのでご紹介します。
その名も
「5日間で言葉が『思いつかない』
『まとまらない』『伝わらない』がなくなる本」
・・・もうそのままです!
こんな方にはぜひ読んでいただきたいです!
①思ったことがパッと言葉にならない方
②なんでも「やばい」「すごい」「おもしろい」で片づけてしまっていて
それが自分でもイヤだな・・・と思っている方
③そもそもボキャブラリーが少ないと感じている方
④「考えが浅い」「考えが狭い」と言われたくない!と思っている方
⑤「なんで?」「なぜ?」と聞かれると、戸惑ってしまう方
⑥人に話をしていると、自分でも何を伝えたいのかわからなくなってしまう方
⑦「発言にオリジナリティ」がほしい、
「新しい発想」が出るようになりたいと思っている方
⑧そもそもアイデアが出にくいと悩んでいる方
2つか3つくらい当てはまるなーと思った方にはオススメです。
1つだけなら立ち読みでいいかな・・・ とか言うとダメですね(笑)
ぜひ1冊通して体系的に学んでみてください。
具体的な練習方法も書かれていますので、まずは実直に実践!
私もこの本のおかげで、
去年の春くらいから
「どうやったら そういう視点で考えられるの?」とか
「それ新しいね!」
と言ってもらえることが増えました。
本当に読んでよかった本です!
この本では、”言葉にできないコンプレックス”をもったサラリーマン3年目の山崎君が、大学時代お世話になった和田先生と同窓会で再開し、悩みを告白します。
和田先生は広告会社に勤めながら大学で”言葉”について教えています。
山崎君に次々と苦手な仕事やミッションが与えられます。
その都度、山崎君は和田先生が教えてくれるアドバイスに則って真面目に練習し、言葉にすること、伝えること、アイデアを出す力を伸ばしていくストーリー。
サラリーマンあるあるの話の中で、山崎君に和田先生が教える形でストーリーが展開されるので、非常に読みやすいです。
著者は、博報堂で35年間勤めており「言葉にする 伝える」プロフェッショナル。
コピーやCMを作る仕事をし、最近ではスピーチライターも行い、有名企業の社長や政治家のスピーチ原稿を書く仕事もされています。
一貫して、その商品やサービス、テーマに興味関心が無い人をも巻き込む言葉を作ることを生業とされています。また、小学生から国の行政に関わる人たちまで、どんな世代の人たちにも伝わるような「短く、わかりやすく伝えるコツ」を日本中で教える活動もされているその道のエキスパート。
この本では、25のメソッドを5日間で学べるように構成されています。
以下、私の中で絶対残しておきたいポイントを備忘録として記し、ご紹介したいと思います。
・形容詞をいったん自分の中から消そう
「すごい」「やばい」「おもしろい」「かわいい」からの決別
→形容詞に逃げなくなると、本質が見えてくる
①聴覚、味覚、視覚、嗅覚、触覚などの五感を使って表現してみる
「髪の毛が逆立つかと思った」「鳥肌が立った」
②自分以外の人の様子を交えて表現する
「一緒に映画を見ていた彼は、ずっと目をつぶっていいた」
③自分の過去や思い出の中から探してくる
「私が過去に観た映画の中でも3本の指に入る面白さ」
・A案とB案があれば、両方とも実況中継してみよう
すると2つの違いが、実況になって現れてくる
→目の前のことを実況中継してみる
・暗記で一番やってはいけないのは、座ったまま目をつぶって覚えること
→覚えるというより「教える」
鏡の中の自分に語りかけて教える
・なにかを得たら3つ以外は捨ててしまおう
会議の後、3つにまとめてみる
決まったことがあれば、それを3つにしてみる
人の話も3つだけ覚える
→単語を3つ選んだら、それをすぐに文章化する
・人の頭で考えて、視点を増やす。視野を広げる
とにかく「人の頭で考える」
これは、田坂広志さんの「直観を磨く」にもありました!
・日頃のなにげない行動にも、理由付けをしてみよう
行いの源は、頭の中にある。すべて脳からの命令で行っている。
だから自分がいま行っていることに対して、脳がどんな命令を出したのかを考えることが大切。
脳の出した命令を自分で復唱しながら動く。
こうしておけば、「~なので、〇〇した」と考え、それを即座に語るクセが身につく
→主語を3人称にして考える
「主語を『私』という1人称から、3人称に変える」
「彼は、マーケットに子ども連れが多いことを即座に判断した。子供がぶつかっても倒れないように、一番下の段に割れやすいモノを並べることにした・・・」
・主張は1つ、理由は3つ
これは浅田すぐるさんの本全てに通じます!
→とっちらかった考えに「制約」をつける。
1つに主張が絞れたら、3つの理由をつけて語る。
・「〇〇という考え方」で仮説を立ててみよう
アイスクリームを見て、「このアイスは冷たそう、美味しそう!」と言っているだけからの脱出。
「アイスは、バケーションという考え方」
「アイスは、国民食という考え方」
「アイスは、クールビズという考え方」
「アイスは、映画という考え方」
「アイスは、プロポーズという考え方」
→ 「〇〇という考え方」が、戦略脳をつくる!
→ 言葉の戦略化で、自分なりの「切り口」が生まれる!
「ディナーで、エネルギーをつける という考え方」
「ディナーで、海外気分を味わう という考え方」などなど。
・ひとりブレスト(ブレーンストーミング)で
33案考える
→33案出してくっつける
どんどん紙に書き出す。習慣になるようにする。絶対に習慣にする。
スマホやPCで検索しても良い。批判も気にせず、常識も前提も無視して、量を考える。思いつき大歓迎。
そのネタからアイデアは生まれる!
「不安なんてものは、先々の段取りが
見えてくれば消えちゃうもの」
→33案出して見えてくれば、不安なんか消えていく!
9つしか案がでなくても
「いまのところは9つ浮かんだ。あと24個考えよう!」と思っていると、
不思議と「これ、使えるかも!」と思えるネタに遭遇するもの。
・思わぬ意見、思わぬ反対意見が出てきたら
ヘーゲルさん!
「弁証法」という考え方を利用する。
頭の中に三角形を思い浮かべる。
底辺の左側の1点が正しいと思う意見。
反対側の右側に反対意見をもっていく。
この2つが「どっちが正しいか」って言いあっていても解決しない。
そこで、
「意見」と「反対意見」を調整して、
三角形の頂点に「高い次元の意見」を作る。
この本では、超やさしい事例で説明されています!
↓ この「田坂広志」さんの本もおススメです!
まだまだ書ききれないメソッドがありますが、この本は本当に役立つと思いました。
言葉がパッと出てこないのは、育ってきた環境や付き合ってきた人たちの影響も大きいです。
そういうコンプレックスがある方は、必ず効果があると思います。
現に私や私の後輩にも効果が出ています。おススメです!
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