浅田すぐる氏の4冊目の著書。読みながらほんとに思いました。
「ここまで実践に落とし込む、動作まで落とし込む」
ということを徹底している著者は他にいない!
ビジネス書や自己啓発関係の本を好きで読んでいますが、著者の4冊目を読んで改めて心からそう思ったんです。
「役立つ本」という意味で本当にありがたい1冊です。しかも今回の著書は
仕事だけじゃなく、人との向き合い方、心の持ち方、生き方にまで役立つ本でした。
「ビジネス書を何冊読んでも、あまり仕事に活かせない」
「いろいろ学んでも結局行動に移せず、いつも身につかなくて終わってしまう」
「そもそもどう行動したらいいかわからない」
そんなことを思っている方には、まず間違いなく役立つ本です!なぜなら、著者自身も20代の頃そう感じていたから。そんな悩みを持つビジネスマンを救うべく、著者自らが作った4冊目が、この本「超訳より超実践『紙1枚!』松下幸之助」です。
最近本屋に行くとよく目にするのが「図解でわかる〇〇」「マンガでわかる〇〇」「ストーリーでわかる〇〇」「超訳〇〇」というタイトルのビジネス書や自己啓発書が目立ちます。「超訳」シリーズは結構若い時読みました。「超訳 孫氏の兵法、ニーチェ、論語、カーネギー・・・」たくさんあります。でも著者も序章で書いていますが、
「わかりやすいだけで身につかない」
「なるほど!」「よし!わかった!!」で終わる。
そんな本がとにかく多いし、そんな経験をかなりしてきました。
そのときは、「ん~、そうだな。まさにその通り!明日からそう心がけよう!」と思う。でもその「心がけようとしていたこと」を忘れる。そもそも「心がける方法を知らない」。だから「心がけれない」(変な日本語になってしまいました 笑)。
そんなムダな読書をしていたときに出合ったのが、著者の本です。以前にご紹介しましたが、「トヨタで学んだ『紙1枚』にまとめる技術」、「『超実践編』トヨタで学んだ『紙1枚』にまとめる技術」、「『いまの説明、わかりやすいね!』と言われるコツ」の3冊です。(著作累計31万超になっています)
『エクセル1』や『ロジック3』という独自の技術・型・フレームを使って、
紙1枚に「考え」・「思考」を
『整理する』こと、『まとめる』こと、『伝える』こと
などが凡人の私にでもすぐに実践できて、仕事で大活躍しています。
著者は「1枚」ワークス株式会社 代表取締役。トヨタ自動車㈱入社後、海外営業部門に従事。米国勤務などを経験したのち、6年目で同社のグローバル企業ウェブサイト管理業務を担当。「伝わるサイト」へのカイゼンを実現し、企業サイトランキングで全業界を通じ日本一を獲得する。その後、(株)グロービスへの転職を経て、独立。
今や ”「伝わる」思考 ×「1枚」の型 1 sheet Frame Works” という独自のプログラムには、日本全国から受講者が集まる人気講座となっている。
いかにも著者らしく、松下幸之助の名言を徹底解説するだけでなく、シンプルかつ具体的なアクション・動作を通じて、
名言を行動に移すことができる。
そして仕事や生活に確実に活かすことができる。タイトル通り、単なる超訳本ではなかったです。「超訳より超実践」という言葉の意味に納得です。
ポイントとして、
・「なるほど! 素晴らしい! わかりやすい!」
だけで終わらない。
著者が一番こだわっているところです。
必ずシンプルで効果的な ”動作”、”紙への書き方”→”考え方、考えの整理の仕方、考えのまとめ方、考えの伝え方” を教えてくれます。
・松下幸之助の名言を今回は扱っていることもあり、元気がもらえる
「こんなことで落ち込んでいる場合じゃない!」
「素直に頑張り続ければ自分にもできる!!」
「自己満足じゃなく、人のため、お客様のため、社会のために頑張りたい!!!」
というようなエネルギーをもらえます。さすが著書60冊以上、戦後ベストセラー日本歴代2位の発行部数を誇る「道をひらく」など、日本を代表するビジネス書の著者 松下幸之助。
・ネガティブなときにポジティブになれる。そしてそれを習慣化できる。
「困っても困らない」という松下幸之助の名言をもとに、お馴染みのエクセル1を用いて、どうしたらポジティブな状態に心をもっていけるか?どうすればそれを習慣化できるか?ということを動作レベルまで落とし込んで書かれています。
第1章から ”本当に講義を受けている感覚” で読み進めることができます。途中、途中で実際に著者の説明通りにエクセル1を使って書いていくだけで、名言を動作に変えて実践することができます。
浅田氏の動作化を日経bp者の本で実践すると理解が深まりました、
というより、仕事で世間での話題について簡潔に説明できるようになりました。
日経BPの書籍(日経ビジネスなど)については ↓ こちら ↓
・休日の過ごし方が変わる
「一日教養、一日休養」という名言を掘り下げ、本当の意味での「ワークライフバランス」がわかります。
週休2日制を日本で初めて導入した松下幸之助のエピソードや名言を深く味わいながら、エクセル1を使って、自分は休日に何をすべきか?何に時間を使って何を成長させるべきか?などが明らかになっていくのです。そしてこの章を読むと、反省している自分がいます。。。
・優先順位をつけることが簡単になる
「朝に発意、昼は実行、そして夕べに反省」という名言とエピソードからPDCAの話になり、優先順位をつけて実行(Do)する。普通の超訳本ならそこで終わると思いますが、著者の本ではそうはいかない。
じゃあ、どうやって優先順位をつける?
その方法まで、動作まで書かれています。
選好性・効果性・期間・実行性・重要度・有効性など、どういう観点、どういう切り口で優先順位をつければいいのかわからない人でも、わかるようになる方法が動作化されています。驚きです。
・苦手な人ともうまく付き合っていけるようになる
「長所を見ることに七の力を用い、欠点を見ることに三の力を用いる」という名言
「そうだな。明日から彼の長所を見るようにしよう!」と、続かないやる気を起こすだけで終わらないのがこの本の面白くて役に立つところです。
『ポジティブ・フォーカス』脳になって対人関係を良くしていく方法、前向きな考え方、捉え方ができる方法が、例によって動作レベルまでそのやり方が書かれています。
・会議やミーティングを超効率的にすることができる
以前ご紹介した「15分ミーティングのすごい効果」と当然似ているような箇所はありますが、ここでも著者特有の型を使って、松下幸之助の「周知を集める」という名言やエピソードをわかるだけでなく、実践できるようになります。
・お客様との関わり方がわかる
どうすれば、潜在的なお客様のニーズに対して意識的になれるのか?という問いに対して松下幸之助の名言を解説し、エクセル1で意識的になる方法が書かれています。
お客様に関心を持つとは、こういうことだったのか!
それじゃあ、「つぎはこういうアクションを起こそう!」と、
” 具体的な動作 ” が ” 明確な具体的な動作 ”を呼び起こします。
・自分自身を客観的にみることができるようになる
「素直な心とは、いいかえれば、とらわれない心である」という名言をもとに、
いかに心を素直にしていくか、どのようにすれば素直にもっていけるか、
最終的に、ポジティブでもネガティブでもない、素直さを育むことができる「ニュートラル」にもっていく方法が書かれています。
松下幸之助の言葉より
「充実した人生を送るためには、自分自身をよく知らなければならない。しかし自分をよく知るということは案外むずかしい。できるようにするには、自分の心をいったん自分の外へ出して、その出した心で自分自身を眺めてみるのです。」
そこで著者は、どうすればそれができるかのか?、これもまた具体的な動作まで落とし込んで書いてくれています。
著者は、今回の本の内容が読者にとって、ビジネス書業界にとって、ひいては日本のビジネス環境にとって、その「生成発展」に貢献できるものだ という確信がわき起こり、この本を書き上げたと言っています。(生成発展についても本書で深く読み解かれています)
まさに、ビジネス書業界には類を見ない「超実践型の超訳本」だと思います。この本を読む前に、前作の3冊のうち1冊でも読んでいただくと、さらに内容が理解しやすいです(もちろん読んでいなくてもわかるように丁寧に書かれています。)が、松下幸之助さんの本を読んだことが無い方にも、ぜひおススメめです。
「著者の型」と「松下幸之助の名言」が学べる、なおかつ、それを「実践することができる」この本、かなりおススメです!
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