ビジネス書 自己啓発本 「本当に役立つ本」 紹介 !

年間100冊以上好きで読んでいますので、アウトプットしようと決意。できるだけ質のいい、活かせる情報を。

仕事でチームメンバーに失望したくない ➡ 成果を出させて信頼関係をつくる方法を知りたい ➡「チームの魅力と才能を引き出す技術 『問いかけの作法』 安斎 勇樹」

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どうせするなら楽しくて良い成果が出て、信頼関係を強める
ミーティングにしたい!

 

仲間だけでなく、クライアントや家族にも使える

超実践的「問い」!!

 

習得可能な技術で、

チームの魅力才能を引き出せる

超実践型ビジネス書!

「問いかけの作法」

ついにきました!

 

あの「問いのデザイン」の著者による超実践的内容です。

問いのデザイン 問いかけの作法 安斎 質問 ファシリテート

 

問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術

 

以前に「問いのデザイン」という本をご紹介させていただきましたが、

今やその本は評判が良く、アマゾンレビューでも高評価。

しかし著者はレビューの中から、「もっと実践的、現場に近い内容」を求める意見が多いことに気づき、この本を書かれました。

www.xn--yckc3dwa2860e.jp

 

「問いのデザイン」でも十分具体的で実践的でしたが、さらに奥まで深掘りし、
具体的でパワフルな「問いかけのリスト」「問いかけのルール」
そしてそれらの「リアルな実践方法」をこの本に込めてくださいました♪

 

本書の特典として、次の3つの資料もダウンロードでき、至れり尽くせりの内容です!

①「問いかけの作法」をチームで勉強する際に使用できるスライド

②「見立てる力」の効果的な鍛え方

③ミーティングの「プロセス」の組み立て方

②と③は本書のページ数の関係等で未収録となってしまった「本書の内容に盛り込みたかった貴重な技」が書かれています♪

 

著者は株式会社会社MIMIGURI代表取締役Co-CEO

東京大学大学院 情報学環 特任助教

東京大学卒業後、同大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。研究と実践を架橋しながら、人と組織の創造性を高めるファシリテーションの方法論について研究している。

ファシリテーションを総合的に学ぶためのウェブメディア「CULTIBASE」編集長を務める。

 

この本は

メンバーに

期待をする

→ 直接的に要求や指示をする

→ 相手は変わらない受動的な態度

→ 変わらない現状

→ 期待が下がっていく

という悪循環に陥り、「期待」が「失望」に変わってしまっている会社の経営者、幹部、管理職、チームリーダー、チームメンバー、全ての組織人にとって、どのようにすれば

 

「期待」が「信頼」となる好循環にできるか

どのような「問いかけ」をおこなって場をファシリテートすれば、

チームの魅力と才能、そしてポテンシャルを引き出すことができるのか!?

 

その「問い」に明確で具体的で実践しやすい方法を技として伝授してくれます!

問いのデザイン 問いかけの作法 安斎 質問 ファシリテーション

問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術

 

ポイント

 

〇「問いかけ」は、
人間力やセンスではなく、一定のルールとメカニズムによって説明できる誰にでも習得可能なスキル

 

〇「問いかけ」は、
チームメンバーの魅力と才能を引き出し、チームのポテンシャルを最大限に発揮するための技術

 

 

トップダウンのファクトリー型(工場型)ではなく、今の時代、そしてこれからの時代はワークショップ型(工房型)でないと成長しない!

 

・ファクトリー型(工場型)

①上から設計図を与えられる

②設計図通りに忠実に作る

③過去の成功方法をできるだけ再現する

④チームで効率的に作業を分担する

⑤ミスをしないよう正確にルーティンをこなす

 

 

・ワークショップ型(工房型)

①自分たち自身で「問い」から「目的」を見つける

②手を動かしながら軌道修正する

③過去の習慣にとらわれず、積極的に実験する

④チームで多様な個性を混ぜ合わせる

⑤試行錯誤を楽しみ、失敗から学ぶ

 

ファクトリー型が悪いわけではない。時代や社会環境、出現する問題に適するかどうか。「10」か「0」でもない。会社や組織によっては、

ファクトリー型:ワークショップ型 = 4 : 6 など、割合は変わる。

 

 

「問い」から「目的」を見つける

「問い」から「ビジョン」を明らかにしていく

→ 以前ご紹介した「U理論」にもやはり通じます!!(≧◇≦)

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ファクトリー型のチームが陥る「現代病」4つ!!

①判断の自動化による「認識の固定化」

②部分的な分業による「関係性の固定化」

③逸脱の抑止による「衝動の枯渇」

④手段への没頭による「目的の形骸化」

*1

 

「問いかけ」の作法(技術)は、仕事のスタイルをファクトリー型からワークショップ型に切り替え、チームにおいて「こだわりを育む」ことと「とらわれを疑う」ことのそれぞれを実現しながら、

上記の4つの現代病を直していく処方箋です!

 

 

①の「認識の固定化」と②の「関係性の固定化」については、以前ご紹介した「問いのデザイン」でも超わかりやすく説明されています!

 

 

問いのデザイン: 創造的対話のファシリテーション

 

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問いのデザイン

 

〇ワークショップ型のチームのポテンシャルが発揮されている状態とは?

 

チームにおいて、「こだわり」見つけて育てることと、

「とらわれ」疑い、問い直すことの両方が、

互いに循環しながら実現されている状態。

 

 

「こだわり」を見つけて育てるとは、

チームメンバーの一人ひとりの「衝動」を尊重して、それらをチームにとって意味のある「目的」に変化させ、実現させていくこと。

 

 

「とらわれ」を疑い、問い直すとは、

凝り固まった「認識」「関係性」に疑いをかけ、批判的に問い直しながら新たな「可能性」を探っていくこと。

 

 

自分たちの ものの見方 捨てても構わない「とらわれ」なのか?
あるいは、これからも守るべき「こだわり」なのか?
自問自答しながら生きて行く姿勢が大切。

 

 

・「意見を引き出す 問いかけの4つの基本定石」

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

①相手の個性を引き出し、こだわりを尊重する

②適度に制約をかけ、考えるきっかけを作る

③遊び心をくすぐり、答えたくなる仕掛けを施す

④凝り固まった発想をほぐし、意外な発見を生み出す

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

「4つの基本定石」をベースに「良い問いかけ」をしていくと、
チームワークの循環が好循環になる(#^.^#)

 

 

・良い問いかけとは、
3つの行為のサイクル において成立している

問いのデザイン 問いかけの作法 安斎 質問 ファシリテーション

問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術

 

 

①見立てる とは?

 

対象に新たな解釈のラベルを貼り付けること

 

しかし、全ての対象を相手に新たな解釈のラベルを貼り付けるのは困難!

だって、情報量が多すぎるから。。。

 

そこで、フィルター を通して観察する。

 

フィルター①

ガイドラインとしての問いを持つこと

 

フィルター②

観察する着眼点を絞ること

 

 

フィルター①にある「ガイドラインとしての問いを持つ」とは

1)何かにとらわれていないか?

2)こだわりはどこにあるか?

3)こだわりはずれていないか?

4)何かを我慢していないか?

 

 

フィルター②にある「観察する着眼点を絞る」とは

 

1)何かを評価する発言 → 耳で聴く

2)未定義の頻出ワード(未定義のマジックワード、バズワード) → 耳で聴く

3)姿勢と相槌 → 目で観る

 

どのようにこのフィルターを効果的に活用するか本書で丁寧に解説されています!

 

 

「観察」に慣れてきたら・・・

 

「三角形モデル」「必要な変化」を見定める

問いのデザイン 問いかけの作法 安斎 質問 ファシリテーション

問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術

 

ミーティングの前に、この「三角形モデル」を予めメモしておくと
ミーティング中に話題が脱線したり、どんな問いが有効かが考えやすくなって役立ちました(*^^)v

 

 

 

②組み立てる とは?

 

3つの手順にそって行う。

 

で、その3つの手順とは?

 

1:未知数を定める

2:方向性を調整する

3:制約をかける

 

→1の未知数とは・・・

 

未知数とは、場の目的やチームメンバーが見たい光景ありたい姿や状態

定義されていないキーワードなどのこと。

 

はっきりしていない「こだわり」や、ズレを生み出してしまっている余計な固定観念から発生している「とらわれ」のこと。

 

 

→2の方向性を調整するとは・・・

 

「主語」「時間」の2つをにして問いの方向性を調整すること

 

問いのデザイン 問いかけの作法 安斎 質問 ファシリテーション

問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術

 

これは、シンプルですが、めちゃくちゃ役に立つマトリックス(*'▽')

フル活用させていただいています!!

 

問いの中の主語の軸と時間軸を変化させて、問いの方向性を調整する。

とてもわかりやすい例が本書の中でたくさん紹介、説明されています!!

 

 

→3の制約をかける とは・・・

4つのテクニック制約をかけます。

 

で、その4つとは!?

 

1.トピックを限定する

2.形容詞を考える
(楽しい、快適な、豊かに、ワクワクするような etc...)

3.範囲を指定する
(探索の範囲→未来?3年後?1年後?半年後?)

4.答え方を指定する

 ・全てフセンに書きだしてください

 ・1つだけ挙げるとしたら?

 ・3つに絞るとしたら?

 ・~について来週5分間のプレゼンをしてください etc...

 

 

・質問を組み立てる上で、その質問の精度を上げる
「フカボリ」「ユサブリ」

 

「フカボリ」モードの質問

①素人質問

②ルーツ発掘

③真善美

 

「ユサブリ」モードの質問

④パラフレイズ

⑤仮定法

⑥バイアス破壊

 

問いのデザイン 問いかけの作法 安斎 質問 ファシリテーション

問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術

 

 

特にわたし(や先輩コンサルタント)が気に入ってよく使っているのが

 

パラフレイズ(paraphrase:言い換える)

a:たとえる b:数値化する c:動詞化する d:禁止する e:定義

 

 

e:定義 は、対話で発散した意見や情報を収束させるときに重宝します。

 

「改めてこれらを定義するとしたらどんな言葉になるでしょうか!?」

 

・バイアス破壊

・本当にxは必要ですか?

・xを除外すると?除外してみると?

・xでない〇〇は考えられないでしょうか?

・xに敢えてyを入れるとどうなるでしょうか?

 

 

本書には

「とっさのパワフルな質問リスト」

 が24パターンも掲載されています(*'▽')

 

この「フカボリ」モードと「ユサブリ」モードをミックスして使いこなすとより良い効果が得られる。

 

本書では図を用いて分かりやすく説明されています!

 

:フカボリモードの質問

:ユサブリモードの質問

 

「素人質問」「パラフレイズ」・・・様子見

  ↓

「ルーツ発掘」・・・ルーツを探る

  ↓

「バイアス破壊」・・・見えてきた とらわれ を揺さぶる

 

とか

 

「素人質問」「パラフレイズ」・・・様子見

  ↓

「仮定法」・・・共通言語を揺さぶる

  ↓

「真善美」・・・それでも譲れない こだわり を深掘り

 

 

先程の「方向性を調整する」と組み合わせて問いを組み立てる

とさらにチームの対話やミーティングがうまく進行します!

 

問いのデザイン 問いかけの作法 安斎 質問 ファシリテーション

問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術

 

「△」の山型のプロセスは、ミーティングの最後にチームメンバー一人ひとりの

「個人のアクション」「個人の展望」に落とし込みたいときに有効です。

 

その他〇」☆」は、メインの質問が「ビジョン」を向いているときに有効なプロセスです。

 

※最終的に投げかけたいメインの質問が決まっているときは、そこから逆算してプロセスを組んでおく!

 

 

 

 

③投げかける とは?

 

3つに分けることができる。

 

まず ※ ”投げかける前の工夫” をしておいて

1)十分に注意を引いておく

2)質問そのものの表現に工夫を凝らす

3)投げかけた後のフォロー

 

※ ”投げかける前の工夫” についても本書で詳しく説明されています(≧◇≦)

 

 

1)注意を引くための4つの技

①予告・・・事前に伝えておく

②共感・・・相手の心境を代弁する

③前提を大袈裟に協調する

④あえて間を演出する

(③と④は使い方や頻度に注意!)

 

 

 

予告について・・・大切なこと

 

人は心の準備ができていない状態で急にアイデアを求められると、

どうすればよいかHOWレベルの薄っぺらいアイデアを反射的にしてしまいがち。

そこで!

 

ちゃんと予告しておくことで、なぜ(WHY)レベルから考える余裕が生まれる。

その結果、良いHOWレベルのアイデアがでやすくなる。

 

 

2)質問そのものの表現に工夫を凝らすには

本書では詳しく例文が書かれていますが、簡単にまとめると下記3つ。

 

①質問の前提や特定箇所の印象を強める技として

倒置法、誇張法、列挙法、対照法を使って行う。

 

②質問の意味を拡げてイメージをふくらませる技として

比喩法、擬人法、共感覚法、声喩法(せいゆほう→オノマトペ)を使って行う。

 

③質問の言葉のニュアンスをぼかす技として

緩叙法(かんじょほう→二重否定など)、婉曲法(えんきょくほう→オブラートにつつんだ表現など)などがある。

 

3)投げかけの後のフォローの仕方

本書に書かれている「初期反応に基づくアフターフォローの見取り図」が超参考になります。

 

あとで見返すときのメモとしてアウトプットしても、結構な字数になてしまいました
(≧◇≦)

それくらい「問いかけ」の「作法」がギュッと凝縮されています!

チームメンバーやプロジェクトメンバーでの打合せ、会議、ミーティングで議長を行ったり、ファシリテーターに選ばれた際にアタフタしないためにも、普段から意識してこれからも使っていきたいと思います。

 

本当に役立つ本です。

 

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問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術

 

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問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術 安斎 勇樹

 

参考として

問いのデザイン: 創造的対話のファシリテーション

 

 

 

*1:+_+