どうせするなら楽しくて良い成果が出て、信頼関係を強める
ミーティングにしたい!
仲間だけでなく、クライアントや家族にも使える
超実践的「問い」!!
習得可能な技術で、
チームの魅力と才能を引き出せる
超実践型ビジネス書!
「問いかけの作法」
ついにきました!
あの「問いのデザイン」の著者による超実践的内容です。
以前に「問いのデザイン」という本をご紹介させていただきましたが、
今やその本は評判が良く、アマゾンレビューでも高評価。
しかし著者はレビューの中から、「もっと実践的、現場に近い内容」を求める意見が多いことに気づき、この本を書かれました。
「問いのデザイン」でも十分具体的で実践的でしたが、さらに奥まで深掘りし、
具体的でパワフルな「問いかけのリスト」や「問いかけのルール」、
そしてそれらの「リアルな実践方法」をこの本に込めてくださいました♪
本書の特典として、次の3つの資料もダウンロードでき、至れり尽くせりの内容です!
①「問いかけの作法」をチームで勉強する際に使用できるスライド
②「見立てる力」の効果的な鍛え方
③ミーティングの「プロセス」の組み立て方
②と③は本書のページ数の関係等で未収録となってしまった「本書の内容に盛り込みたかった貴重な技」が書かれています♪
著者は株式会社会社MIMIGURI代表取締役Co-CEO
東京大学大学院 情報学環 特任助教
東京大学卒業後、同大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。研究と実践を架橋しながら、人と組織の創造性を高めるファシリテーションの方法論について研究している。
ファシリテーションを総合的に学ぶためのウェブメディア「CULTIBASE」編集長を務める。
この本は
メンバーに
→ 期待をする
→ 直接的に要求や指示をする
→ 相手は変わらない受動的な態度
→ 変わらない現状
→ 期待が下がっていく
という悪循環に陥り、「期待」が「失望」に変わってしまっている会社の経営者、幹部、管理職、チームリーダー、チームメンバー、全ての組織人にとって、どのようにすれば
「期待」が「信頼」となる好循環にできるか、
どのような「問いかけ」をおこなって場をファシリテートすれば、
チームの魅力と才能、そしてポテンシャルを引き出すことができるのか!?
その「問い」に明確で具体的で実践しやすい方法を技として伝授してくれます!
ポイント
〇「問いかけ」は、
人間力やセンスではなく、一定のルールとメカニズムによって説明できる誰にでも習得可能なスキル
〇「問いかけ」は、
チームメンバーの魅力と才能を引き出し、チームのポテンシャルを最大限に発揮するための技術
トップダウンのファクトリー型(工場型)ではなく、今の時代、そしてこれからの時代はワークショップ型(工房型)でないと成長しない!
・ファクトリー型(工場型)
①上から設計図を与えられる
②設計図通りに忠実に作る
③過去の成功方法をできるだけ再現する
④チームで効率的に作業を分担する
⑤ミスをしないよう正確にルーティンをこなす
・ワークショップ型(工房型)
①自分たち自身で「問い」から「目的」を見つける
②手を動かしながら軌道修正する
③過去の習慣にとらわれず、積極的に実験する
④チームで多様な個性を混ぜ合わせる
⑤試行錯誤を楽しみ、失敗から学ぶ
ファクトリー型が悪いわけではない。時代や社会環境、出現する問題に適するかどうか。「10」か「0」でもない。会社や組織によっては、
ファクトリー型:ワークショップ型 = 4 : 6 など、割合は変わる。
「問い」から「目的」を見つける
→「問い」から「ビジョン」を明らかにしていく
→ 以前ご紹介した「U理論」にもやはり通じます!!(≧◇≦)
ファクトリー型のチームが陥る「現代病」4つ!!
①判断の自動化による「認識の固定化」
②部分的な分業による「関係性の固定化」
③逸脱の抑止による「衝動の枯渇」
④手段への没頭による「目的の形骸化」
「問いかけ」の作法(技術)は、仕事のスタイルをファクトリー型からワークショップ型に切り替え、チームにおいて「こだわりを育む」ことと「とらわれを疑う」ことのそれぞれを実現しながら、
上記の4つの現代病を直していく処方箋です!
①の「認識の固定化」と②の「関係性の固定化」については、以前ご紹介した「問いのデザイン」でも超わかりやすく説明されています!
〇ワークショップ型のチームのポテンシャルが発揮されている状態とは?
チームにおいて、「こだわり」を見つけて育てることと、
「とらわれ」を疑い、問い直すことの両方が、
互いに循環しながら実現されている状態。
「こだわり」を見つけて育てるとは、
チームメンバーの一人ひとりの「衝動」を尊重して、それらをチームにとって意味のある「目的」に変化させ、実現させていくこと。
「とらわれ」を疑い、問い直すとは、
凝り固まった「認識」や「関係性」に疑いをかけ、批判的に問い直しながら新たな「可能性」を探っていくこと。
自分たちの ものの見方 捨てても構わない「とらわれ」なのか?
あるいは、これからも守るべき「こだわり」なのか?
自問自答しながら生きて行く姿勢が大切。
・「意見を引き出す 問いかけの4つの基本定石」
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
①相手の個性を引き出し、こだわりを尊重する
②適度に制約をかけ、考えるきっかけを作る
③遊び心をくすぐり、答えたくなる仕掛けを施す
④凝り固まった発想をほぐし、意外な発見を生み出す
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「4つの基本定石」をベースに「良い問いかけ」をしていくと、
チームワークの循環が好循環になる(#^.^#)
・良い問いかけとは、
3つの行為のサイクル において成立している
①見立てる とは?
対象に新たな解釈のラベルを貼り付けること
しかし、全ての対象を相手に新たな解釈のラベルを貼り付けるのは困難!
だって、情報量が多すぎるから。。。
そこで、フィルター を通して観察する。
フィルター①
→ガイドラインとしての問いを持つこと
フィルター②
→観察する着眼点を絞ること
フィルター①にある「ガイドラインとしての問いを持つ」とは
1)何かにとらわれていないか?
2)こだわりはどこにあるか?
3)こだわりはずれていないか?
4)何かを我慢していないか?
フィルター②にある「観察する着眼点を絞る」とは
1)何かを評価する発言 → 耳で聴く
2)未定義の頻出ワード(未定義のマジックワード、バズワード) → 耳で聴く
3)姿勢と相槌 → 目で観る
どのようにこのフィルターを効果的に活用するか本書で丁寧に解説されています!
「観察」に慣れてきたら・・・
「三角形モデル」で「必要な変化」を見定める
ミーティングの前に、この「三角形モデル」を予めメモしておくと
ミーティング中に話題が脱線したり、どんな問いが有効かが考えやすくなって役立ちました(*^^)v
②組み立てる とは?
3つの手順にそって行う。
で、その3つの手順とは?
1:未知数を定める
2:方向性を調整する
3:制約をかける
→1の未知数とは・・・
未知数とは、場の目的やチームメンバーが見たい光景、ありたい姿や状態。
定義されていないキーワードなどのこと。
はっきりしていない「こだわり」や、ズレを生み出してしまっている余計な固定観念から発生している「とらわれ」のこと。
→2の方向性を調整するとは・・・
「主語」と「時間」の2つを軸にして問いの方向性を調整すること。
これは、シンプルですが、めちゃくちゃ役に立つマトリックス(*'▽')
フル活用させていただいています!!
問いの中の主語の軸と時間軸を変化させて、問いの方向性を調整する。
とてもわかりやすい例が本書の中でたくさん紹介、説明されています!!
→3の制約をかける とは・・・
4つのテクニックで制約をかけます。
で、その4つとは!?
1.トピックを限定する
2.形容詞を考える
(楽しい、快適な、豊かに、ワクワクするような etc...)
3.範囲を指定する
(探索の範囲→未来?3年後?1年後?半年後?)
4.答え方を指定する
・全てフセンに書きだしてください
・1つだけ挙げるとしたら?
・3つに絞るとしたら?
・~について来週5分間のプレゼンをしてください etc...
・質問を組み立てる上で、その質問の精度を上げる
「フカボリ」と「ユサブリ」
「フカボリ」モードの質問
①素人質問
②ルーツ発掘
③真善美
「ユサブリ」モードの質問
④パラフレイズ
⑤仮定法
⑥バイアス破壊
特にわたし(や先輩コンサルタント)が気に入ってよく使っているのが
・パラフレイズ(paraphrase:言い換える)
a:たとえる b:数値化する c:動詞化する d:禁止する e:定義
e:定義 は、対話で発散した意見や情報を収束させるときに重宝します。
「改めてこれらを定義するとしたらどんな言葉になるでしょうか!?」
・バイアス破壊
・本当にxは必要ですか?
・xを除外すると?除外してみると?
・xでない〇〇は考えられないでしょうか?
・xに敢えてyを入れるとどうなるでしょうか?
本書には
「とっさのパワフルな質問リスト」
が24パターンも掲載されています(*'▽')
この「フカボリ」モードと「ユサブリ」モードをミックスして使いこなすとより良い効果が得られる。
本書では図を用いて分かりやすく説明されています!
青:フカボリモードの質問
赤:ユサブリモードの質問
「素人質問」⇔「パラフレイズ」・・・様子見
↓
「ルーツ発掘」・・・ルーツを探る
↓
「バイアス破壊」・・・見えてきた とらわれ を揺さぶる
とか
「素人質問」⇔「パラフレイズ」・・・様子見
↓
「仮定法」・・・共通言語を揺さぶる
↓
「真善美」・・・それでも譲れない こだわり を深掘り
先程の「方向性を調整する」と組み合わせて問いを組み立てる
とさらにチームの対話やミーティングがうまく進行します!
「△」の山型のプロセスは、ミーティングの最後にチームメンバー一人ひとりの
「個人のアクション」や「個人の展望」に落とし込みたいときに有効です。
その他「〇」や「☆」は、メインの質問が「ビジョン」を向いているときに有効なプロセスです。
※最終的に投げかけたいメインの質問が決まっているときは、そこから逆算してプロセスを組んでおく!
③投げかける とは?
3つに分けることができる。
まず ※ ”投げかける前の工夫” をしておいて
1)十分に注意を引いておく
2)質問そのものの表現に工夫を凝らす
3)投げかけた後のフォロー
※ ”投げかける前の工夫” についても本書で詳しく説明されています(≧◇≦)
1)注意を引くための4つの技
①予告・・・事前に伝えておく
②共感・・・相手の心境を代弁する
③前提を大袈裟に協調する
④あえて間を演出する
(③と④は使い方や頻度に注意!)
予告について・・・大切なこと
人は心の準備ができていない状態で急にアイデアを求められると、
どうすればよいかHOWレベルの薄っぺらいアイデアを反射的にしてしまいがち。
そこで!
ちゃんと予告しておくことで、なぜ(WHY)レベルから考える余裕が生まれる。
その結果、良いHOWレベルのアイデアがでやすくなる。
2)質問そのものの表現に工夫を凝らすには
本書では詳しく例文が書かれていますが、簡単にまとめると下記3つ。
①質問の前提や特定箇所の印象を強める技として
倒置法、誇張法、列挙法、対照法を使って行う。
②質問の意味を拡げてイメージをふくらませる技として
比喩法、擬人法、共感覚法、声喩法(せいゆほう→オノマトペ)を使って行う。
③質問の言葉のニュアンスをぼかす技として
緩叙法(かんじょほう→二重否定など)、婉曲法(えんきょくほう→オブラートにつつんだ表現など)などがある。
3)投げかけの後のフォローの仕方
本書に書かれている「初期反応に基づくアフターフォローの見取り図」が超参考になります。
あとで見返すときのメモとしてアウトプットしても、結構な字数になてしまいました
(≧◇≦)
それくらい「問いかけ」の「作法」がギュッと凝縮されています!
チームメンバーやプロジェクトメンバーでの打合せ、会議、ミーティングで議長を行ったり、ファシリテーターに選ばれた際にアタフタしないためにも、普段から意識してこれからも使っていきたいと思います。
本当に役立つ本です。
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問いかけの作法:チームの魅力と才能を引き出す技術 安斎 勇樹
参考として
*1:+_+