抽象的な「動詞」を具体的な「動作」に落とし込むプロであり、
誰でも実行しやすい紙1枚にまとめる「技術」を提供し続けている著者。
とにかく「紙1枚」で
「思考整理力」や「考える力」、「伝える力」
が身に付く方法、そしてそれを実践できる「型」を伝授し続けてくれる
ベストセラー作家、浅田すぐるさんの新刊を読みました(≧◇≦)
数々の「読書法」関係の本を読んできましたが、この本が一番良かった点は
浅田すぐるさんらしく、3つにまとめますと、私は下記になります!
①紙1枚で実践でき、実行(動作)へのハードルが低い
②実際に「手を使って書く」ことで、記憶に残る
③1冊のノートにまとめていくことで、経験や知識として、”目に見える形で” 積みあがっている感覚が得られる(実際にノートを見返すだけで、本の内容が蘇ってくる)
本当は3つでは全く足りないのですが( ;∀;)勇気をだして3つ書かせていただきました。
特に③がわたしはお気に入りです!
今まで本を読んでいて、齋藤 孝さんの「三色ボールペンで読む日本語」で学んだように線を引く毎日でした。
しかし、あっ、これはあの本のどこかに書いてあった!!と思っても、結構探すのに時間がかかっていたからです(#^.^#)
まず本を本棚から探して、本の中身をペラペラとめくりながらひたすら探す・・・
という2つの手間。。。
それが一気に省けるので超お気に入りです♪♪
しかし、
「紙1枚に書く方が手間なのでは?」
と思われる方もいらっしゃるかと思います。
でもそこは安心してください!
確かに最初は少し時間がかかります(#^.^#)
しかし、本書でもかなりのページを使って説明されていますが、
この「面倒なこと、めんどくさいこと」が「深める思考、没頭思考」につながるのです!
そして、わたしも10枚(10冊分)くらい書いた時点で、30分くらいで書けるようになりました。ですので、皆さんはもっと早く書けると思います。
「深める思考、没頭思考etc...」については
ダニエル・カーネマンの
ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 文庫 (上)(下)セット
という書籍の内容を用いて深く、そして丁寧に書かれています。
私もこの本を読んでいましたが、ファスト思考に陥っていました( ;∀;)
(本書にもありますが、ファスト思考=悪 ではありません!!)
著者は、作家・社会人教育のプロフェッショナル。
「1枚」ワークス(株)代表取締役。「1枚」アカデミア・プリンシパル。動画学習コミュニティ「イチラボ」主宰。
トヨタ自動車(株)入社後、海外営業部門に従事。同社の「紙1枚」仕事術を修得・実践。米国勤務などを経験したのち、(株)グロービスへの転職を経て2012年に独立。
現在は社会人教育のフィールドで、ビジネスパーソンの人材育成やキャリア開発を支援。講座・講演・研修等の累計受講者数は10,000名以上。著名企業で登壇実績多数。www.xn--yckc3dwa2860e.jp
その他 浅田すぐるさんの書籍については、最下部にご紹介しています!
この本は、以下のような人にはとても役に立つ本です。
・本を読むことはあるけど、積み上がってる感が正直ない方
・毎回ものすごく読書に時間がかかり、読書量が増やせない方
・何日もかけて読んだのに、最終的には忘れてしまう方
・読書が学びにつながっている感がない方
・どんな本だった?と人から聞かれてもうまく説明ができない方
・そもそも本の読み方がわからない、読解に自信がない方
・読書してアウトプットしたいけど、その方法がわからない方
・仕事や人生に読書で学んだことを活かせている手応えがない方
・読書で学んだことを活かし、自分に自信を持ちたい方
などなど、本当に幅広い悩みを解決してくれる1冊です!
今まで多数のベストセラー本を世に出されていますが、それらの本にはいくつかの「型」について書かれていました。
今回は、上記のような悩みを全て解決するにも関わらず、
「型」はたった1つです。
それは、下のような「型」(フォーマット)です!
(本書を購入した方への特典の一つとして、パワーポイントの「型」や「事例」をダウンロードすることができます\(◎o◎)/!)
この本には、上の図を活かせる5つの読書法について書かれています。
① 即効で目的を達成する「パーパス・リクエスト」
② 本1冊を紙1枚にストックする「マクロ・ダイジェスト」
③ 仕事に活かす「パーパス・コントリビュート」
④ 情報洪水時代の選書術「セレンディピティ・セレクト」
⑤ 古典的名著と親しむ「クラシック・クオート」
個人的には、まず仕事でもっと読んだ本を活かしたいので、①を量産中です(^^♪
①のポイントとして、
次の3ステップで実践していきます。
ステップ①
「目的」を明確にする
ステップ②
本を読み、「目的」に達成しそうな記述を拾う
ステップ③
自分なりの考えをまとめ、「目的」達成に活用する
たったこれだけなんです。
ですが、その効果は絶大でした( ゚Д゚)
最も重要なことは、本を読む前に、いや、本を選書する際に
「目的を明確にする」ということです。
本書にも書かれていますが、その目的が曖昧なまま本を選んでも、
そもそも その本に目的を達成できるような内容が書かれていなければ意味がないですし、
書かれていたとしても、目的がはっきり明確になっていなければ、読む目的が曖昧になり、結果なんとなく「色々と良いことが書かれていたな~」
で終わってしまいます( ;∀;)
結果、数日後には本の内容を忘れ、仕事や人生に活かせない。。。
それはもったいない!!
ですよね。
せっかく読書するなら、そんなもったいない習慣はこの本を契機にサヨナラしましょう!
以下、先ほどの3ステップを少し詳しく説明します。
ステップ①
「目的」を達成するための「問い=リクエスト」を明確にする
先ず、緑ペンで「日付」と「書名」を書きます。
ポイントとして、
・著者に平伏するような(ひれふすような)読解はしない
・終始一貫として、「自分がなぜ、この本を読もうと思ったのか?」という「目的」を優先し、その目的を達成するために読んでいく
・目的達成につながるような「問い」を考え「Q?」の欄に青ペンで記入する
・自分自身が一番しっくりくる「Q?」を書く
ステップ②
本を読み、目的達成に関係しそうな記述を拾う
「Q?」に記入した「問い」の答えが書いてありそうな場所を読んでいく。
どうやって探していくのか?
3つの手順が本書には書かれています(^^)/
手順①
「プレビュー」と呼ばれる手法を活用する。
「表紙」「裏表紙」「プロフィール」、「まえがき」や「あとがき」等々、要するに本文「以外」の箇所に目を通す。
その本の内容を「分かるため」ではなく、「馴染ませるため」にプレビューする。
手順②
「もくじ」を眺める。
今回設定した「問い」の「答え」になりそうなメッセージが、どのあたりに書いてあるか、できる範囲で構わないので、どこから読んでいくか見当をつける。
手順③
手順②のもくじ読みだけでは見当がつかなかったときは、高速で「本文」を眺めていく。
(手順②で「答え」が書かれていそうな箇所の見当がついた場合は省略可)
1ページ1秒くらいのペースでパラパラとめくり、最初から最後までザっとチェックしていく。
あくまでも「読む場所のアタリをつけるため」に行う。
※決して「速読術」や「フォトリーディング」的なものではないです!
「見出し」「太字」「図版」「各章の扉ページ」「最後の章のまとめ」などを中心に眺め、自分のリクエスト(目的)に答えてくれそうな場所を探る。
以上の手順を5分くらいで行う。
確かに自分の目的を達成できる本かどうか、本屋さんで立ち読みするのには丁度良い時間だと思います。
ネットで買う場合は、書評やまとめ、評価(レビュー)を見て判断するしかないので、
私は本当に目的を達成させたい本を選ぶ際には本屋さんへ行きます(^^♪
※お気づきでしょうか!
つまり、「パーパス・リクエスト」という読書法では、
最初から最後まで読み込む必要が無いのです!
全部読む必要は無いのです!!
他の読書法関係の本もたくさん読んできましたが、ここまで手順としてしっかり書かれている本は多くないと思います!
「自分で設定した目的が達成できれば、それで読書は完了」前提なんです!
よくテレビで「月100冊近く読書する評論家(コメンテーター)」が登場しますが、こういう読み方を多く取り入れられているようです。
その他、これも本書で非常に丁寧に説明されていますが、
そういった方々は、既に知っている知識(既知)を強化したり(既知→既知)、アップデートするために似た本(関連した類似書籍)を多く読まれるので、単純に知っている内容や言葉が多くなっていき、読むスピードも速くなってきている ともよく言われます。
この「パーパス・リクエスト」読書法は、「作者」や「作品」ではなく、「読み手」中心の読書観がなければ、大変受け入れ難いことだと思います。
ですが、本書を読めば、色々な読書観が得られるため、全く問題なく受け入れることができます。
ということで、まだステップ②の途中でした♪♪
自分で設定した「問い」の答えは
「どこかな?どこかな?教えて! 早く教えて~!」とぶつぶつ言いながら(言わなくても良いですが(#^.^#))ページをパラパラめくり、答えになりそうな文を探します。
そして、「あっ、これは答えになりそうな記述だ!」と見つけた箇所を、先ほどご紹介した「型」の左半分に青ペンで書いていきます。
左半分は合計15個のメモ欄がありますので、そこにシンプルに、自分なりの表現で言い換えたりして記入します。
あくまで自分がわかる言葉にして要約して書きます。
メモ欄の1つ1つはそんなに大きくないので、短くまとめる必要があります。
そこで”まとめる力”も身に付き、自分で要約するからこそ記憶に残りやすいんです。
わたしは、まだまだ未熟なので、つい文が長くなってしまいます。。。。
↓ ご覧の通り・・・まだまだ要約力が足りません( ;∀;) ↓
ちなみに、上記のパーパス・リクエストは、本書で推薦されていた書籍「はじめての哲学的思考」です!
めちゃくちゃ面白くて、最近マイブームの「問い」や「対話」に凄く関係していて、本当に良い本でした!!浅田すぐるさんに感謝!!!
↓ 「問い」や「対話」がマイブームになったキッカケをくれた本です ↓
※ちなみに、この「早く読めて、忘れない、思考力が深まる 紙1枚読書法」には、浅田すぐるさんおススメの書籍が30冊ほど紹介されています!!
それだけでも超お得です。
だって、自分で選書しても必ず良い本とは限らないから・・・。はい。。。
話がそれてしまいましたが、15個のメモ欄が埋まったらそこでこのステップ②は終了です。15個しかないので、あっという間に埋まると思います。
わたしも初めは
「あれも大事、これも大事、あっ これも必要」とよくばり、第1章で15個のメモ欄を埋めてしまった・・・という経験を何度もしています。。。
15個もあれば「Q?」の答えは十分作れるからです。
いずれにせよ、このプロセスの所要時間は長くても10分以内と著者は言います。
なぜなら、「システム2」を働かせるプロセスなので、それ以上は集中力もエネルギーも続かないから。
※システム2 については、先ほどご紹介したこちらの本の話ですが、本書でしっかり要点は書いてくれていますので、大丈夫です!
ファスト&スロー あなたの意思はどのように決まるか? 文庫 (上)(下)セット
なお、10分経っても数個しか埋まらなかった場合、「この本には目的達成につながるようなことは書かれていない」と判断し、その時点で読書を終了しても構わない。
目的達成につながらなかったのは残念!ですが、たった10分で「読むべき本ではない」と分かっただけでも、十分な収穫なのではないでしょうかと著者は言います。
確かにその通りだと思います。
普通に読めば、ビジネス書1冊3時間~5時間くらいはかかってしまう私だから余計にそう思います(#^.^#)
ですので、たとえ目的達成につながらなくても、パーパス・リクエストは有益です。
ステップ3
自分なりの答えをまとめ、目的達成に活用する
左半分がある程度埋まったら、先に引用させていただいた「型」の「A?」をまとめていくプロセスに移る。
ステップ②で拾ったフレーズを駆使し、自分がしっくりくる1行を赤ペンで記入する。
ズバリの答えが本に載っていれば、それを転記するだけでも構わない。
ただ、実際にはいくつかのキーワードの中から選択したり、自分なりの言葉でまとめ直したりして書くケースが多い。
まさに「深める」思考を働かせているプロセスになる。
先ほどの(わたしの下手な例のように)赤ペンで記入しながら取り組んでいく。
各キーワードをグルーピングしたり、矢印でつなげたり、四角で囲ったりする。
そういう動作をしながら、自分なりの言葉、自分なりの「答え」を探っていく。
これが「思考を整理して考えるといこと!」だと思います。
「A?」の欄に「答え」を記入したら、
右下の「3つの疑問」を解消していきます。
やり方は、まず「What?」「Why?」「How?」の3つのQを解消するような「問い」を考え、緑ペンでそれぞれ質問文を記入していきます。
あとは、青ペンで各問いの答えを記入すれば、「パーパス・リクエスト」の完成です!
↓↓ 未熟で下手な例ですが、イメージを掴んで頂けると幸いです(#^.^#) ↓↓
全てのステップを合わせても、15分~20分前後で完了させるイメージです。
これで非常に短時間かつ「紙1枚」書くだけで、「目的達成」型の読書を量産することができます。
いかがでしたでしょうか!?
わたしのまとめ方や説明が下手くそなので、本当に申し訳ないのですが(/ω\)
何となくイメージを掴んでいただけたら嬉しいです。
このように、すごく簡単で役に立つ、そして忘れず、知識や経験が増えていくことを感じることができ、本当に活かせる読書法がその他4つほどご紹介されています。
※4つ「ほど」という「ほど」は、本書を読まれるとわかって頂けると思います。少し違った使い方などもご紹介されているからです。
本当にこの本に出合うことができて、私の好きな文房具(ボールペンやノート)も大活躍です。この読書法用に1冊ノートを新調しました♪♪
その方がモチベーションもあがって、楽しく取り組めますので♪♪
読書するにも何を読んだら良いかわからないという方にも絶対おススメです!
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速く読めて、忘れない、思考力が深まる「紙1枚!」読書法 浅田すぐる
浅田すぐるさんの書籍です!