ビジネス書 自己啓発本 「本当に役立つ本」 紹介 !

年間300冊以上好きで読んでいますので、アウトプットしようと決意。できるだけ質のいい、活かせる情報を。

「なぜ、優秀な人ほど成長が止まるのか」 田坂広志

中村天風氏 以来の
「心の師匠」

となりました。

東大を出て、大学院まで出たのに、民間企業に就職。しかも配属されたのは法人を相手にした企画営業
全く大学と大学院で学んだことが役に立たない著者は、どのようにしてその道のプロフェッショナルになったのか?


そんな著者だから書ける、仕事で必要な能力とは?その能力・技術をマスターする方法は?その技法とは?
この本はIoTやAIが加速する今の時代、読むべき本の1冊だと思います。


読んだその日から実践したくなる心構え、ものの考え方、自分の成長方法。自己啓発書としては抜群におすすめです!「7つの壁」を超える「7つの技法」がスッと頭と心に入ってきます。ぜひ実感してください!

「読者が読みながら疑問に思うだろう」ということを予想して、必ずその疑問の答えも書いてくれている。ビジネスマンで上を目指すなら、一度はこの著者の本に触れるべきだと思います!少なくとも私の会社では、以前田坂広志ブームが起こり、今も尚、著者の本を数冊事務机の上に置いている方がたくさんおられます。
私もそのうちの一人です(笑)

なぜ優秀な人ほど成長が止まるのか

ちなみに中村天風氏での最高におススメの本はこれです。
いつか紹介したいと思います。
あの「松下幸之助」氏や京セラの創業者である「稲森和夫」氏をはじめ、数々の歴史に名を遺した著名人も「心の持ち方・考え方」を学んだとされる書籍です!「現役社長の愛読書」というTVでも2018年に紹介されていました。

超ロングセラーですね!

仕事がある程度できてきたけど、伸び悩んでいる方。
もっと仕事で活躍したいけど、チャンスがこないと悩んでいる方。
勉強はできる方なのに、仕事ではイマイチ成果が出ない方。
勉強は苦手だったけど、仕事で成長していきたいと本気で考えている方。
仕事や私生活で悩んだときに、「この本を読めば心が落ち着く」という本をつくりたい方。

そんな方々にはおすすめです!

 

著者は東京大学工学部卒業後、同大学大学院修了。工学博士(原子力工学)。その後民間企業へ就職。まさかの企画営業に配属。2009年からはTEDメンバーとして毎年TED会議に出席。2011年内閣官房参与に就任。2013年から、「思想、ビジョン、志、戦略、戦術、技術、人間力」という「7つの知性」を垂直統合した「21世紀の変革リーダー」への成長を目指し、「成長の7つの技法」を学ぶ場、「田坂塾」を開塾。現在、全国から4500名を超える経営者やリーダーが集まっている。「風の便り」というメールマガジンも大人気であり、毎回心に響く言葉や考え方、動画での解説等が送られてくる。

 

ポイントとして、

・優秀な人ほど「3つの落とし穴」におちいってしまう。
①「学歴」という落とし穴。
②「実績」という落とし穴。
③「立場」という落とし穴。

「勉強ができる人」は、必ず「仕事ができる人」では無いのはみなさんもなんとなくわかると思います。
では、なぜ勉強ができる人でも仕事ができない人が大勢いるのか?
逆に、勉強ができなくても仕事ができる人 の共通点とは?

学歴的な優秀さ と 職業的な優秀さ の違いを理解する必要がある。

プロフェッショナルとしての成長を「山登り」にたとえるなら、山の「中腹」を「頂上」と勘違いしてしまっている。

 

10年も仕事をしていると、それなりに知識も増え、自然に仕事を覚え、周りの人からも頼りにされるようになる。

「自分はそれなりに仕事ができる」と思い込んでしまう。

心の奥深くに無意識の慢心を生んでいる。

 

過去の自分の「立場(役職・肩書・地位・身分)」に縛られ、新たな「立場」に合わせて自分を変えられない。

 

「高く評価された経験」がある人ほど、「脱皮」が難しくなる。

 

 

・上に書いた「3つの落とし穴」におちいる人は、いずれも、言葉をかえると、
「成長の壁」
に突き当たっている。そしてその成長の壁は整理すると7つある。

 

さて、その「成長の壁」とは?

その説明をわかりやすく書きながら、著者はそれぞれの壁を超えるための
「7つの技法」
を示してくれています。まずは自分はどの壁によって成長が止まっているのか?、どの壁を克服すれば、もっと成長できるのか?をこの本で知り、その技法を実践していけば必ず成果につながると思います。

実際わたしもこの本の技法のおかげで、しょうもないエゴや小さい承認欲求がなくなり、その分チームの成果や会社の成長に考えが常にいくようになりました。たまに元に戻りそうな時もありますが、その時は再読しています(笑)
役立つ、効く本です

 

この本もぜひ実際に読んでいただきたいので、簡単に整理したものをアップするだけにしておきます。と言いましても、本の最後の方に同じようなまとめがあります!汚い字ですみません(汗)

優秀な人ほど成長が止まるのか1

優秀な人ほど成長が止まるのか2

とにかく、1つ1つの壁が本当に、これ以上無いくらいわかりやすく説明されています。またその壁を超えるための技法についてはさらに具体的に書かれており、著者の説明力の凄さにも驚きます。口調(説明の仕方)もやわらかいので、読書中は優しい家庭教師が丁寧に教えてくれているような気持ちになります。

それぞれの技法をさらに深く学ぶための書籍も出版されております。私は、これを買いました。その名も「人間を磨く」自己啓発書で涙が出そうになったのは初めてでした。

 

人間を磨く 人間関係が好転する「こころの技法」 (光文社新書)

 

著者は、学生時代に体得した「深く考えること」、「研究すること」などを活かし、企画営業という仕事を「研究」することにしました。そしてその研究によって、わずか7年で先輩や同僚との遅れを取り戻し、企画営業の世界でプロフェッショナルとして実績をあげることができました。その研究で得た成果が、本書に惜しみもなく全て書かれています。

 

著者曰く。
この本は、技法を学ぶために読むものではありません。
人生を拓くために、この本を読んでください。

一生 本棚や手元に置いておきたい本になると思います。最近仕事や私生活でもうまくいかないと悩んでいる方、心の支え本が欲しい方、おすすめです!

 

アマゾンで詳細を見る

なぜ、優秀な人ほど成長が止まるのか ― 何歳からでも人生を拓く7つの技法

 

楽天で詳細を見る

なぜ、優秀な人ほど成長が止まるのか 田坂広志

 

中村天風氏の超おススメ本 私の元祖「心の支え本」

運命を拓く (講談社文庫)

 

 

「すべての知識を『20字』でまとめる 紙1枚!独学法」 浅田すぐる

またもやってくださいました!
「動作化の達人」浅田氏の超実用的 実践的 独学法!売れ続けている理由がこの中にある!!

 

「実際に仕事で役立つ」書籍を世に送り出し続けている著者のこの本、
独学」や「リカレント教育」などが流行っている世間の流れにのって出された

ただの本ではありませんでした。


色々な書評が既に出ているので多くは語りませんが、またしても
ここまで具体的な動作、アクションにまで落とし込んで説明されている独学の手法は「他に無い」と思います。

すべての知識を20字でまとめる紙1枚独学法

私も昔、そうなっていましたが、
・ビジネス書や自己啓発書をたくさん読むけど、仕事で使えていない
本を読んでも忘れてしまって、はっきり言って読んだ意味がない
・読んだことを実践しようとはするけど、さて、何をどうしたらいいかがわからない
実践的、具体的な行動や動作まで説明してくれている本に出合っていない
もうビジネス書や自己啓発書を読むのをやめようかなと思っている
そんな方々にはぜひ読んでいただきたい1冊です。

 

 著者は「1枚」ワークス株式会社 代表取締役。トヨタ自動車㈱入社後、海外営業部門に従事。米国勤務などを経験したのち、6年目で同社のグローバル企業ウェブサイト管理業務を担当。「伝わるサイト」へのカイゼンを実現し、企業サイトランキングで全業界を通じ日本一を獲得する。その後、(株)グロービスへの転職を経て、独立。
今や  ”「伝わる」思考 ×「1枚」の型 1 sheet Frame Works”  という独自のプログラムには、日本全国から受講者が集まる人気講座となっている。

・頭のゴチャゴチャの整理
・論理的な思考
・理解・共感・信頼感を通じた伝わるコミュニケーション
の能力をカイゼンした方を対象としたセミナーや書籍は大人気です。
現在はオンライン動画学習として、「イチラボ」も人気絶頂。毎回選りすぐりの書籍を題材にして、その書籍の本質にせまる動画を配信中。

 

論より証拠、ということで、実際に書かれていることを実践してみました。

「1枚」コントリビューション学習法
のフォーマットを使ってやってみました。

(コントリビューション:貢献・寄与 という意味です)

紙1枚独学法

まだ慣れていないので、うまくまとめられていないし、抜き出した文や気づいた点もダラダラと長くなってしまっています・・・。(練習・訓練あるのみ!)

訓練といえば以前紹介させていただいた

「GRIT やり抜く力」(アンジェラ ダックワース)

 もご参考に!

 

ハッキリ言いまして、本を読んで、赤線青線を引く、そして重要な箇所を読書ノートやエバーノートに記録するだけだった今までの読書法や独学法とは全く違いました。

 

何が違うのか?

 

「経歴獲得」型から、「知的好奇心」型へ
”学び”の捉え方が劇的に変わります。

そこから、さらに
「自己満足」型だけで終わることなく、「他者貢献」型の学習へとシフト
することができるんです。

 

結局、人は「誰かのために何かしてあげよう、人を幸せにすることが最も幸せだ」という価値観を必ず持っています。その価値観や考え、動機を最大限効率よく学習に応用させているところが、普通のビジネス書とは違うのです!!

 

ポイントとして、

・学習に関する誤解
①学んだことはすべて覚えておかなければならない

→仕事に活かすことが目的なら、「全部ではなく1行だけ」

②一生懸命勉強=インプットさえしていればいい
→「アウトプットするためにインプットする」が、仕事に活かす大前提

③勉強は自分のためにやるもの
→仕事に活かしたいなら、「人のために勉強」することこそが本質

 

・上記の誤解を正しくするための「仕事に活かせる3つの学習法」

①初伝:INPUT
著者の前著を読んだことのある読者ならすぐに理解できる「1枚フレームワーク」を利用・活用します

 

②中伝:OUTPUT
「アウトプットとは何か?」という問いに答えながら、こちらも紙1枚のフレームを使用して、効率的で実践的、記憶に残すための手法が説明されています。

 

③奥伝:CONTRIBUTION(貢献・寄与)
「仕事に活かすためには、どうすればいいのか?」この最大の疑問を見事に解決してくれます。その解決方法が、上記3つであり、著者はこの3つをまとめて
「1シート・ラーニング・システム」と呼んでいます。

 

なぜ、学習法=メソッド ではなく、「システム」としたのか?
その理由は本書の順番通りに内容を理解・実践していけば、自然と、無理なく、仕事に活かせる学習法の本質にまでたどり着けてしまうから

 

 

・「20字」インプット学習法のフレームワーク

上記①初伝:INPUT を行うためのフレームワークとその使い方が伝授されます。著者の過去の書籍を読まれている方は、理解が速いと思います。

これを行うことで、読む目的が明確になり、キーワードから本の内容、全容が明らかにい、何がポイントか?を掴むことができます。またそれによって、記憶に残りやすくなります。

そして20字前後にまとめるからこそ、その本の本質を自分なりに解釈することができ、活かせるINPUTになるのです。

 

・「3Q」アウトプット学習法のフレームワーク

「人に説明することを前提に学習する」とよく言われますが、では、どうすれば「人に説明することを前提に学習する」ことができるのか?

その答えが、
②中伝:OUTPUTにある、「3Q」アウトプット学習法のフレームワークを使うだけなんです。
3Qとはつまり、「Why?」「How?」「What?」の3つの疑問に答えること。たったそれだけです。(場合によっては、疑問詞は1つでも2つでもO.K。

 

また、この3つの疑問の答えを説明することによって、相手への伝わり方は格段に上がります。その例が本書にもリアルに例文を用いて書かれています。
説明力という職業的能力は学校ではなかなか身に付きません。この本で説明力を強化すれば、それに伴い、求心力を強化する原動力となると著者は言います。

 

そして最後に

・「1枚」コントリビューション学習法のフレームワーク

上述の③奥伝:CONTRIBUTIONです。
このフレームワークは、最初の方に実践した「まだまだ恥ずかしいほどヘタクソな写真」を見ていただけるとわかるのですが、

a)「誰にため」に、学習=思考整理するのか?

b)どんな「問題または願望」を扱うのか?

c)上記a,bで明確にした「目的」を達成できる「質問」は?

d)上記cで設定した「質問」に対する「答え」をヒトコトでいうと?

e)上記dの「答え」について、「3つの疑問詞」で説明するなら?

これらaからeの5つを意識してフレームにササっと書く。
たったそれだけです。それだけで、本の大切な部分、本質が頭に入り、仕事で活かせるようになるのです。

 

もちろん5分や10分くらいではできません。著者は頭のなかでできるレベルにまで達しているとのことですが、要はある程度訓練は必要です。自分の望みをかなえるには努力や訓練が必要なのは当たり前だと思って、10冊ほどがんばれば、うまくなっていくようです。(私は初めてなのでヘタクソでした。ヘタクソという現状がわかったので、理想とのギャップが明確になってきて、やる気が上がってきました!)

ということで、もう一度その写真(恥ずかしいですが)

紙1枚学習法メモ

でも、この紙1枚を見ただけで、
本の内容が蘇ってきます。つまり、たまに見返すだけで思い出すことができますし、たまに見返すだけで
記憶がどんどん長期記憶になっていくというメリットもあります。

 

この本を読めば

最終的に

・この学習法のメリットは何か?
・なぜ、このような学び方が必要なのか?
・どうすれば、実践できるか?

という問いについて、明確に答えることができるようになっています。
私も実際答えられます。(今ならはっきりと!)

初伝と中伝のフレームは、以前ご紹介させていただいた

「トヨタで学んだ『紙1枚!』にまとめる技術」
「『いまの説明わかりやすいね!』と言われるコツ」
「超訳より超実践『紙1枚!』 松下幸之助」

に非常にわかりやすく説明されています
もちろん前作を読んでいなくても、本書で十分理解・実践はできます。もっと深く理解したい方、もっともっと実践で使えるようになりたい方にはおススメです。

 

とにかく、ビジネス書や自己啓発書、そのた書籍なんでも、せっかく読んだのなら効率的に仕事や人生で活かしたいという思いがある方にとっては、これ以上の良書はないかもしれません。ぜひおススメです!!

 

アマゾンで詳細を見る

すべての知識を「20字」にまとめる 紙1枚! 独学法

 

楽天で詳細を見る

すべての知識を「20字」でまとめる紙1枚!独学法(浅田すぐる)

 

 

 

 

 

 

独自ドメイン取得!しました。

PVがそれなりに増えたら独自ドメインを取得しようと考えていました。

というわけで、

http://www.ビジネス本.jp

という独自ドメインの取得ができました!

 

これからも役立つビジネス書や自己啓発本のご紹介をさせていただきたいと思います。

何卒宜しくお願いいたします!

 

追記

でも色々と他のサイトへのリンクを変更したり、なんだかんだやる必要があって、結構時間かかりました。。。。。。

「コミュニケーションデザイン」 西條美紀

人と協力して問題を解決しようとするとき、
どのような会話をすれば、その問題を解決することができるのか?

 

「こうすれば全員が問題を把握できて、行動できて、目標達成できるよ」という計画を立てる考え方を学べる本だとも言えます!

 

本文の言葉を使って書くと、

漠然とした、または複雑にからみ合った、場合によっては表に出ていない問題を整理し、人々が問題の解決に向けて協働することが可能になるコミュニケーションを、どのようにデザイン(設計)したらよいのか?
について考える本です。そしてあるサイクルを伝授されます。その結果コミュニケーションデザインをデザインすることができるようになるんです。

コミュニケーションデザイン

・見たり聞いたりしたことを相手に話してもうまく伝わらない
・会社で同僚と問題解決のための打合せをしても、なぜかかみ合わない
・自分が思っていることが相手に伝えても、相手が理解しているかどうもわからない
・会社や地域、家族間などで起こる問題をどのように整理し、どのように会話をすれば解決の方向に向かうのか?

 

そんな疑問を持っている方にはうってつけの本です。とても簡単なフレームを用いて難解な問題を解決に導くこの手法は、知っておいて損は無いと思います。実際私の会社でも、部署同士や事業部同士で話がかみあわず、問題解決に時間がかかっていた時、このフレームで一気に解決したことがあります。

 

著者は東京工業大学 留学生センター/イノベーションマネジメント研究科教授。人文科学博士。

1998年お茶の水女子大学大学院人間文化研究科比較文化学専攻修了。早稲田大学日本語研究教育センター客員講師、東京工業大学留学生センター助教授などを経て、2010年より現職。専門は、社会言語学(談話分析)、日本語教育、科学技術コミュニケーション。まさに言葉、対話、コミュニケーションのプロフェッショナル。

 

「導管メタファー」というコミュニケーションモデルを使って話している人が非常に多い。つまり、自分が思っていることを相手に話したとき、自分が思っていることが完全に相手に伝わり、頭の中の考えやイメージが相手も同じになったと思い込むことが多い。
しかし、実際には全く違う考えやイメージが相手の頭の中には出来上がってしまっている。それに気づかない。気づかなくてもなぜか会話ができている。
なぜか?
その理由は「協調の原理」が働くから。

 

コミュニケーションは発信者(話し手)と受信者(聞き手)による「共同構築モデル」と言われる共同作業である。この共同構築モデルこそが、現在研究者のあいだでは主流になっているコミュニケーションモデルである。

 

だから、互いが共同作業しようという意識にならないと、シグナルの文脈化ができない。つまり、話の内容や身振り手振り(シグナル)から、伝えたい内容をお互いが再構築(文脈化)しようとする必要がある。

 

コミュニケーションデザインとは
問題の全体を人との相互行為によって管理可能なものにしていくこと。
何のためにという「目的」を明確にし、誰にどうなってほしいのか、誰と一緒にどうなりたいのかの「計画」を立て、そのための方法を考えて「実践」し、結果を観察して「考察」する。
目的が達成できていなければ計画あるいは実践に、目的が達成されていれば目的にフィードバックして、新たな課題を設定する。


以上が コミュニケーションデザイン 定義である。

図で書くと下のような感じです。

コミュニケーションデザイン

 目的→計画→実践→考察

英語で書くと

Goal → Plan → Implementation → Observation

先ほどのコミュニケーションデザインの定義を整理すると、下の図のような

GPIOサイクルとして整理できる。そう。頭文字をとっただけ。

GPIOサイクル

つまり、この「GPIOサイクル」を回し、目的を再設定しながら循環を繰り返すことで、問題の全体像を発見し、問題の全体を解決に導く!

 

しかし、難しいのは、このサイクルを回すとき、すべての場面において、コミュニケーションの参加者に「意味の共同構築」が必要とされる事である。
特に目的の設定をどのレベルで行うかという問題ですれ違うとサイクル自体も成り立たないし、協調の原理も働かない。(協調の原理については、本書で詳しく説明されています)

しかし!逆に「意味の共同構築」に少し失敗しても、目的の設定がうまくいけば、ディスコミュニケーション(不完全な会話、不完全な状態)にならないこともある。

 

本書では、
実際に起こり、ニュースにもなった原子力発電の問題を取り上げ、どのようにGPIOサイクルをまわすべきだったかについて書かれている。
誰が何に責任と権限をもって意思決定できるのかがわかりにくい場合の例としても考えさせられる。

 

また、太陽光発電システムの問題を扱い、いかに「目的の設定」が重要であるかを説明している。そこでは、ゼロレベルのコミュニケーションデザインの方法が説明されています。

 

その他、会社でもよくある「部署間での疑心暗鬼」を解消するための方法が学べる、実際に実施された「地域健康医療支援センター」でのコミュニケーションデザインが書かれている。

 

共に働くためには、言葉の意味の共同構築だけでは不十分なのである。相互行為、つまり「お互いに影響を与え合う行為」としてのコミュニケーションの意味は、
今、していることが相手と自分にどのような影響を与えるかについての見通しの中で生まれる。

 

相互行為の相手が互いをどう見ているのかがよくわからない
間柄では、相互行為としての意味は形成のしようがない。

 

疑心暗鬼、つまり「疑いの心がおきると、ありもしない鬼の姿が見えるように、何でもないことまで恐ろしくなる」という状態は、相互行為としてのコミュニケーションの意味を見失った当事者の心の状態を指す言葉である。

 

 詳細は本文に任せるとして、GPIOの例として、

G(ゴール):疑心暗鬼を解消する

P(計画):6事業が何のために何をしているかを互いに理解する

I (実践):6事業の課題とセンターに対する期待・懸念についての意見交換会を行う

O(考察):センターと自分の仕事との関係を見いだせたか

 

 また裁判員裁判で「国民が守り、国民に守られる司法の実現」を目的(GOAL)としたGPIOサイクルの実例や、上司(男性)が部下(女性)におかすセクハラについて、「セクハラ的な状況から脱却し、かつ仕事上の良好な関係を保つ」を目的としたGPIOサイクルの実例など、非常に身近なケースにまでGPIOサイクルを当てはめ、見事にそのコミュニケーションデザインの必要性や有効性を説明しています。

 

その他、メタコミュニケーション
についても書かれており、

1段高い次元がメタコミュニケーション
であることをわかりやすく説明してくれています。またその説明の仕方が、これまたニュースでよく見る「オレオレ詐欺」が題材にされており、とても読みやすく、興味深く読めました。

 

人は、会話するときや、問題解決を行うとき、
たくさんある見方の中から、たった1つだけを選んで、
その見方(視点)からしか問題をみていない。

 

だからこそ
コミュニケーションデザインの
GPIOを使っていくべきだ!

そう思いました。

 

さらっと読んだだけでは理解しにくい箇所がありますが、2,3回じっくり読めば納得でき、会社でも実践することができました。GPIOと付箋紙を使った方法も説明されていますので、ぜひ読んで試してほしいと思います。チームワーク力を上げたい、問題解決をチームで進めたい方には特におススメです!

 

アマゾンで詳細を見る

コミュニケーションデザイン

 

楽天で詳細を見る

コミュニケーションデザイン(西條美紀)

 

 

 

 合わせて読みたい関連本
(このコミュニケーションデザインの参考文献にも入っています)

 

 この本は、特にデザイナー等のクリエイティブ系のお仕事をされている方におススメです。

 

 

 佐藤可士和さんは、TSUTAYAやキリン極生、楽天グループ、ユニクロなどのブランディングやNTT Docomoのプロダクトデザインなどを手掛けた一流のアートディレクター/クリエイティブディレクターです。

 

 

 

「40代にしておきたい17のこと」  本田 健

40代は後半の人生の、
フレッシュスタートを切れる10年。

そんな1文に共感して読みました。

40代にしておきたい17のこと

著者は「30代にしておきたい17のこと」の帯に「30代で人生の90%が決まる!」という刺激的なコピーを書いたので、「やっぱり40代はもう人生の後半に入るので希望が薄いのですか?」という類の質問が止まらなかったとのこと。

 

そこで著者はすでに40代を経験した50代、60代、70代の方にいろいろとインタビューをし、自身の40代前半も顧みながら本書を書かれました。

 

リサーチの結果、40代は、20代、30代には無い経験と、50代にはない若さの両方を兼ね備えている起業家が成功し始めるのは40代からというデータも得ました。

 

そして幸せな40代を送るために必要な知識、経験、考え方、行動など、様々な視点から17のことを書かれています。先日ご紹介させていただいた「50歳の衝撃」と同じく、40代になる前に読んでおいて損はない良書だと思いましたので、役立つ本に入れさせていただきました。

booktime.hatenablog.com

 

既に40代に入っているけど、もっとこの40代を有意義にしたいと思っている方、幸せな50代を迎えたいと本気で思っている方、30代だけど40代を迎えるためにどんな用意をしておけばいいのか興味がある方、人生の後半を楽しく自由に生きたいと心底思っている方、そんな方々には最適な1冊だと思います。今日から始められる役立つ知識がたくさん詰まっています。

 

著者は経営コンサルティング会社、ベンチャーキャピタル会社など、複数の会社を経営する「お金の専門家」。独自の経営アドバイスで、いままでに多くのベンチャービジネスの成功者を育ててきた。育児セミリタイア中に書いた小冊子「幸せな小金持ちへの8つのステップ」は、世界中130万人を超える人々に読まれている。「ユダヤ人大富豪の教え」をはじめとする著書はすべてベストセラーで、その部数は累計400万部を突破し、世界中の言語に翻訳されつつある。

 

ポイントとして、

 

①できること、できないことを見分ける

②自分史を書いてみる

③60代、70代のメンターに教えを請う

④先立つ後悔をいましておく

⑤健康と時間を資産だと考える

⑥お金とどう付き合うかを決める

⓻ノーと言う勇気をもつ

⑧世界に自分が何を残せるかを考える

⑨自分のサンクチュアリをもつ

⑩家族とつながる最後の10年を大切にする

⑪パートナーシップと向き合う

⑫新しいことに挑戦する

⑬現在の人生の中にある祝福を数える

⑭手が届く夢をかなえる

⑮絶対にあきらめない

⑯正しいことよりも楽しいことを選択する

⑰人生の意味を見出す

 

どうでしょうか。何か興味を惹く文章はあったでしょうか。

20代や30代と違って、やはり40代には「健康」「お金」、そして「時間」というキーワードが本文でも目立ちます。残りの人生を幸せに生きるには、この3つとうまく付き合っていく必要がありそうです。

また1つめに、「できること、できないことを見分ける」というものが来ていることが ”40代ならでは!” と思いました。

 

 ・特に共感したこと

①できること、できないことを見分ける

・得意なことと、不得意なことを見直す
そうしておくと、これからあとの人生を楽しくられる。40代になったら努力してもできないことは、潔くばっさりと捨ててしまうのも1つ。いつまでも不得意なことをして、不幸になっている時間は無い。

 

それよりも、得意なことに注目して、それを活かせる新しい分野に進む。あるいは得意そうな分野を狙っていくほうがいい。

 

・大事なことにフォーカスする

仕事が大事なら、いまからやりきる。
家族が大事なら、家族を大事にする。
お金が大事なら、お金を増やしていく。

そうした大事な事と向き合って、きちんとやっていく姿勢が大切。意識していないと「自分は本当に何をしたいのか」を考える間もなく、50代になってしまう。

 

・他人の評価に振り回されない

評価されない理由には

1)自分のいる場所が悪い

2)会社のシステム、上司が悪い

3)物事のタイミングが悪い

4)取引先や時代が、自分の扱う商品やサービスをわかっていない

いまの状況や環境、待遇に不満だとしても、その感情に流されずに自分のできること、やるべきことをきちんとこなしていくことが大切。

 

社長になる人の多くは、40代で不遇の時期を過ごしている。そして、もう辞めようかなと思ったときでも、ぐっとこらえて、その場所で全力を尽くし、10年後にカムバックを果たしていることが圧倒的に多い。

 

⑤健康と時間を資産だと考える

 見過ごしがちな資産は「健康」と「時間」。お金や土地などだけではない。

お金を増やすのは大変かもしれないが、極端なことを言えば、お金は無駄遣いをやめて、賢く運用すれば必ず増えていくもの。

しかし、時間は貯めることができない。毎日何もしなくても与えられるが、その日のうちに使い切っていかなければならない。

ぼーっとしていても時間は流れていく。時間は上手に使うことしかできない資産である。こういう性質をしっかり意識しておかないと、何か慌ただしいままになくなってしまうものが、時間である。

 

健康もなくなって初めて気が付く資産。

人生でもっとも大切なものの2つではないでしょうか。

その時間と健康というものの大切さを、40代ではしっかりみておきたい。

 

⑧世界に自分は何を残せるかを考える

仕事はその関わり方で、あなたの人生を奇跡に満ちたものにすることもできるし、退屈で灰色にすることもできる。

それは、その仕事をあなたがどう選んだか、どうやるかで決まる

 

・奉仕する喜びは、幸せの源

ライフワークがもたらす、いちばんの報酬は、人に喜ばれる幸せである。

幸せに成功している人は、彼らがワクワクしてやることが、そのまま誰かを幸せにしている。

 

⑫新しいことに挑戦する

・仕事以外で楽しめることを探す

ふだんの仕事以外のことで楽しめることをもっておくと、これから後半の人生が楽しくてくる。

行動基準は、「自分が楽しいかどうか」。楽しいことを中心に生活していっていいのである。長い間、このことを忘れていませんか?

前回ご紹介した「東洋思想」に共通する考え方があります。

booktime.hatenablog.com

40代のうちに仕事以外で楽しめること、見つけて行動にうつしておくことは本当に大切。その時になってから探そうとしても難しい。

 

どんな状況の中でも幸せと豊かさを見出す。40代は、そういう訓練のスタートでもある。

 

後半の人生をずっと幸せで生きられるかどうかは、今日からの生き方にかかっている。自分の実力、個性を知り、すべてを受け入れることが大切。まわりを受け入れ、過去を受け入れ、未来も受け入れて、そして現在を楽しむ。それができたら、人生に幸せと平安を見出すことができる、と著者は最後に書いています。

 

ベストセラー作家の著者だからこそ書けた17個のヒント。たくさんの示唆や学び、気づきをもらうことができました。私もこれから40代を迎えるにあたって、ここに書いてある17個の中で特に共感・納得できたところは必ず実践していこうと思いました。改めて人生の折り返し地点という年齢を目前にして、こういった成功者からのメッセージをしっかりと受け止めて、自分なりに噛み砕いて、自分らしい後悔のない人生を歩んでいきたい。そう思いました。共感できる方はぜひ読んでみてください。おすすめです!

 

アマゾンで詳細を見る

40代にしておきたい17のこと (だいわ文庫)

 

楽天で詳細を見る

40代にしておきたい17のこと 本田 健

 

 

 

 

「なぜ今、世界のビジネスリーダーは、東洋思想を学ぶのか」  田口 佳史

時代は再び大きな転換期を迎えている。


「会社や社会に与えられる人生ではなく、自分の人生を生きる。」
そのためには美意識やデザイン思考も重要だが、
『東洋思想的なアプローチ』が必要になってきている。


じゃあ、その東洋思想ってどんな思想なの?具体的に、誰のどんな考え方なの?仕事でどう活かせるの?って疑問がわいてきます。そんな疑問にわかりやすく著者が説明してくれる良本です!

東洋思想

 昨今の激しい様々な変化を明らかにしながら、7つのパラダイムシフトを説明し、そのパラダイムシフトの根底となる東洋思想について説明している本。

 

理系出身だから・・・文系だけど・・・論語」「老子」「孔子」「儒教とかよくわからない。まったく興味が無かった。けど、最近流行っているし、必要そうだから少し知りたいと思われている方。
実際東洋思想がなぜビジネスマン(欧米の起業家や日本の大企業のトップ)に流行っているのか知りたい方。またその中身を知ることで、今後の仕事にその考え方や切り口を活かしたい方にはおすすめの本です!

 

著者は東洋思想研究者。日本大学芸術学部卒業後、日本映画社入社。新進の記録映画監督として活躍中、25歳のとき、タイで重傷を負い、生死の境で「老子」と出会う。以後、中国古典思想研究に従事。1972年、株式会社イメージプラン創業、代表取締役を務める。東洋リーダーシップ論を核に置き、2000社にわたる企業変革指導を行う。

私の好きな本でもある「超訳 孫子の兵法」の著者でもあります。

 

 

この本では、今世の中で起こっている変化を2つの切り口で紐解いています。
1つは、「7つのパラダイムシフト」としての切り口から、「変化の正体」を分析しています。
2つ目は、「西洋と東洋の知の融合」という切り口です。
これまで私たちが生きてきた時代・社会は、原則として「近代西洋思想」をベースとして作られてきた。この近代西洋文明をベースとしたパラダイムが、あちこちで破綻(はたん)してきている。

パラダイムとは、「7つの習慣」でもキーワードとして出てきますが、「構造、考え方、心の中や頭の中の地図、理論」みたいな意味です。そういったものが変化して変わってきていることを「パラダイムシフト」と呼んだりします。

 

ポイントとして、

・西洋:外側にある対象に向かう  東洋:内側にある対象に向かう

西洋思想では、「外側」に関心の中心が置かれ、「誰でも理解できること」「普遍性」を重視し、モジュール化に適している。
東洋思想は、「自分の心の中」に関心が向けられる。自己の内なる仏や神に気づくこと、自己の仏性、神的に目覚めることを重視する。

幕末の思想家 佐久間象山は、「東洋道徳、西洋芸」という言葉で両者を対比した。つまり、東洋は「精神」、西洋は「技術」に長けていると。

 

7つのパラダイムシフトとは!?

①「機械的数学論」から「人間的生命論」へ

②「結果主義」から「プロセス主義」へ

③「技術・能力偏重」から「人間性重視」へ

④「見える世界・データ主義」から「見えない世界、直感主義」へ

⑤「外側志向」から「内側志向」へ

⑥「細分化・専門化型アプローチ」から「包括的アプローチ」へ

⓻「自他分離・主客分離」から「自他非分離・主客非分離」へ

 

この7つのパラダイムシフトを知れば、少なくとも今の時代の「どの部分が、どのように変化しているのか」を理解することができると著者は冒頭に述べています。

現に読み進めながら、1つ1つの変化の具体例やその変化の源泉が東洋思想を用いてわかりやすく説明されており、この先どうなっていくか!?、だからどう備えるべきか!?、どう考えて生きていくいくべきか!?ということが勉強になり、とても役に立ちました。これからもこの本は役立っていくと思います。

 

①「機械的数字論」から「人間的生命論」へ

中世ヨーロッパでは、「客観性の無さ」のため、不納得感が多かった。殆どの理由が「神のお告げ」であったから。

そこに産業革命とともに訪れた「客観性」
同じ時間で10個生産できる人は、5個の人よりも優れているという考え方。これこそ「機械的数学論」であり、近代西洋文明を始まりとした「人々の思考」「価値観」のベースになっている。

人間を機械的に評価し、すべてを数字で割り切っていく。

そして、現代では、

「もっと人間的に」「もっと楽しく」という思想。

デーセントワーク(働きがいのある、人間らしい仕事)とも言える。

今という時代、マネジメント層が考えなければならないのは、「楽しさ」「やりがい」「意欲」といった『より人間的な部分』へのアプローチである。

人間的、生命的な部分にアプローチしなければ、本当の意味でのモチベーションは上がらない。少なくとも、「継続的なモチベーションアップにはならない」という考え方が主流になってきている。

 

老子自分なりの「楽しさ」を大切にして、自らの「命を喜ばす」生き方を説いている。

 

こうしたパラダイムの変化を受け入れられない=環境に適応できない=生き残れない。だから今、欧米の起業家や日本の大企業のトップたちはこぞって東洋思想を学びはじめている。

 

どんな人からイノベーティブなアイデアは出てくるのか?

「楽しんでいる人」であり、「遊び半分の人」であり、「無駄なことをしている人」

老子は、「無用の用」という言葉でこれを示唆している。

 

「近代西洋思想偏重」から「西洋と東洋の知の融合」が求められている。

 

②「結果主義」から「プロセス主義」へ

結果主義というのは、「がんばれば、結果がでる」「結果よければ、すべてよし」の2つから成り立っている。

高度経済成長期はこれでよかった。しかし経済成長が止まってしまった現代では、この考え方に陰りが見え始めている。

老子が説いたのは、「やり過ぎてもうまくいかない」「自然のままにしていれば、万事うまくいく」「自然との調和を大事にする」
「今、ワクワクしているか」が最優先

「今を大事にする」という発想

 

つまり、

今、自分は楽しいか?

今、ワクワクしているか?

 

 「結果」よりも「プロセスそのもの」を大事にする世の中がやってきている。

「今、ここ」を大切にするマインドフルネス座禅が流行っている現代も説明がつく。(元アップルのジョブズやグーグル、インテルなどの最先端企業もマインドフルネスや禅仏教を研修に取り入れている。)

マインドフルネスについては、以前ご紹介したこの本もご参考に!


booktime.hatenablog.com

 

西洋の庭園が「完成したものを眺める」(左右対称、人工的な美しさ)という結果主義に近い思想に根付いているのに対し、日本の庭園が「プロセスを楽しむ」(自然を生かした回遊式庭園、歩きながら楽しむ)という思想を持っている点は非常に興味深い対比である。

 

働き方改革」のヒントは「茶の湯」や「論語」に隠れている。

論語の一説にあるように、いかにして「楽しむか」が大事であり、「楽しむ者」こそが最強の時代は既に到来している。

 

「生産性を高めよう」「残業時間を減らそう」という取り組みも大事だが、
いかに「楽しむ者」を増やしていくか。
そこに注力するのが、これからのリーダーの使命である。

 

 ③「技術・能力偏重」から「人間性重視」へ

前項の「結果主義」から「プロセス主義」へのシフトに似ている。

「結果主義」が通用しなくなってきている。
MBAに代表されるビジネススキルというものは過去の成功パターンを徹底的に研究し、高度に昇華させたコンテンツ。時代は「成長」「安定」「転換」というフェーズを繰り返すが、「転換」の時代には過去の成功パターンは通用しない。だからMBAで学ぶビジネススキルも通用しない。

 

「結果主義」の頃のように、「人間性に問題があっても、圧倒的な結果をたたき出す人」と一緒に働き、ビジネスをやっていきたいと思うでしょうか。

きっと、そうは思わないはず。

ワクワク、楽しく仕事をするなら、やはり「人間的に魅力にあふれた人」「一緒に楽しさを共有できる人」と一緒に働きたい という世の中になっている。

 

論語の有名な言葉が、この神髄を示している。
「政治や経営を『徳』を重視して行えば、北極星はじっとして動かないが、多くの星がその周りに集まり、働いてくれるようになる。」

まさに、この言葉通りのことを世界のトップたちは感じているからこそ、口を揃えて「『徳(Virtue)』が大事である」
と言うのである。

人工知能AIは、人間の「考える」という行為と、「判断する」という役割を担おうとしている。これもまた、「技術・能力偏重」から「人間性重視」へというパラダイムシフトを引き起こす原因の1つになっている。

 

では、その『徳』とは何か?『徳のある人』とは、どんな人なのか。

論語の中にある、孔子とその弟子とのやりとりに答えがある。

シンプルに

「自分が嫌だと思うことは、人にしない」

「自分の最善を他者に尽くす」

これを実践し続けられている人こそが、『徳のある人物』である。

 

④「見える世界、データ主義」から「見えない世界、直感主義」へ

 

成長期や安定期では、過去を分析すれば、ある程度の未来を予測することができた。しかし、転換期は、「過去とまったく異なる未来」が訪れる時代。そんな時代、世の中で相対的に重要度が増しているのが、
「見えない世界」であり、「直感」である。

 

ジョブズはユーザーニーズを分析してスマートフォンが求められていることを導いたでしょうか。そんなことはない。スマートフォンが存在しない世の中で、そんなニーズをつかむことは不可能。では、なぜできたのか?それが「直感」である。

 

ジョブズの言葉で
「人は、見せてもらうまで『何がほしいか』わからないものだ。」

相手が欲しがっているものをリサーチして、分析するのではなく、それを先回りして、「こんなものが欲しかったんでしょ」と提示する。そうやって提示するまで、そもそも人は「自分が何を求めているのか」をわからない。

 

近代西洋文明では、「見える世界」のデータを分析し、いかに消費者のニーズを満たすかということを考える。一方、東洋思想のDNAを自然に持っている私たちは「人の心」という「見えない世界」を繊細に感じ取り、直感で人を喜ばせることを考える。

老子の「道(タオ)」という言葉をご存知でしょうか。

「道の道とすべきは常道に非ず。」

つまり、

「これが道である」と言い表せるようなものは、本当の「道」ではない。

ということである。

 

言葉で表現できることには限界がある。
目に見えるものがすべてではない。

 

ビジネスの現場でも、こうした感性や精神性が重要視されるようになってきている。

 

そもそもプロフェッショナルとはどんな人なのか?

 

反対語のアマチュアから考える。
マチュア:素人
プロフェッショナル:玄人

「素」という文字は、本来「紡(つむ)ぎたての糸」のこと。真っ白で何にも染まっておらず、それだけ弱い存在だということ。(糸は強くするために藍などで染められていた)

玄人の「玄」という字は、もともと「くろい」という意味。糸が藍で染められ、強化され、「黒くなっている状態」。

この「くろい」という意味が少しずつ「暗い」というニュアンスをも表すようになり、東洋思想的に「プロフェッショナル」は「玄人」となり、「玄人」は「暗いところが見える人」となる。

 

「暗いところ」とは、「一寸先は闇」という言葉もあるように、「次の瞬間」「未来」というのも「暗いところ」の一つ。あるいは、「人の心」も「暗いところ」といえる。

つまり、プロフェッショナルとは、素人や常人には見えない「未来」や「人の心」が見えている人である。

 

優秀なビジネスパーソンは、ちょっとした状況の変化や情報を敏感に察知し、常に次の展開を読みながら働いている。

 

「ヒト・モノ・カネ」よりも、現代では「見えないもの」の価値が高まってきている。

それは、「信用」や「信頼」、「ブランド」であり、明文化できないレベルの「ノウハウ」である。

 

イオングループの会長である岡田卓也氏の実の姉で、イオングループの成長を支えた立役者として名高い小嶋千鶴子さんは、

「見えないものに重々神経を使うように」

とイオンの幹部社員に言っている。

 

この「見えないもの」とは何か。それを知るためにも、多くのトップリーダーたちが東洋思想を学んでいる。

 

⑤「外側志向」から「内側志向」へ

上に述べたこと、つまり
機械的に数字を叩き出すことが重要視されていた時代から、もっと人として「ワクワクできること」「徳を持っていること」の重要性が高まっているというのも「外から内へ」の変化の一つ。

また、マーケティングデータを重視した判断から、より直感を大事にするというのも「外から内へ」という変化である。

 

20年、30年前は、「出世のためにがんばる」「出世競争に勝つ!」という時代だった。今は、「出世なんかより、楽に楽しく働きたい」「生活できるレベルのお金があれば十分」というマインドに変わってきている

 

「自分がワクワクできるか」「やりがいを持てるか」「自分を成長させられるか」という内的価値を重視するようになっている。

 

いわゆる「外的要素」(条件の良さ、体面の良さ)より、自分の内面的な満足度や価値観を大事にしている。

 

 

日本人の「勤勉さ」はどこから来ているのか?

 

西洋は、「外的な圧力によって、自らを正していく」というアプローチ。東洋の仏教のベースにあるものは、ブディズム。「ブディズムとは、『目覚めた人(ブッダ)』を絶対視する」という思想。それは、自己に目覚めるということであり、

「自分の内側を徹底的に見つめ、自分自身に目覚める」ということ。

これが仏教で大切にしていること。欧米的な「外側からの教えに従う」という発想とは違う。

 

ただひたすらに打ち込むことの大切さ、その精神性(心の在り方)を重要視している。

鎌倉時代道元の教えからも学ぶことができる。

 

「周りの人に幸せそうに見えるか」ではなく、あなた自身が「本当に幸せなのか」が問われる時代。

周りからの目ではなく、
自分がどう思うか。

時代は明らかに「客観から主観へ」と重心が動いてきている。

 

⑥「細分化・専門化型アプローチ」から「包括的アプローチ」へ


転換期には「選んで、狭く勝負する」といういわゆる「細分化型アプローチ」ではなく、もっと広い視野で物事を捉える「包括的アプローチ」が相対的に必要となってくる。選択と集中」が通用するのは成長期と安定期だけである。

 

Q:どうすれば、イノベーションを起こせるのか?

 

A:相反する要素を成り立たせる

  矛盾を解決する

 

働き方改革や生産性向上も結局はこの答えにいきつく。

 

大原則として、仕事の成果とは、「かかる時間」に比例する。一日働くより、二日働く方が、より大きな成果を生む。当たり前の話。

しかし、働き方改革では、「時間を減らして、成果を維持する」あるいは、「時間を減らして、成果もアップさせる」という完全な「矛盾の解決」に取り組もうとしている

 

特定の部署、部門だけで取り組んでもうまくいかない。仕事全体を大局的に見て、包括的に捉えることで、根本的な改善がなされることはよくある。

ポイントは、「どれだけ多くの関係者が、包括的な視点を持てるか」である。

 

老子の言葉より。

「世の中に誕生したものはすべて、『陰』と『陽』という矛盾する二つの要素を内包している。それを『どちらをとるか』という二者択一の発想ではなく、心を空っぽにして、『陰陽両方を取る』という心持ちで、没頭没我の状態で万事に取り組むことが大事る。そうすれば矛盾を乗り越えることができる

 

時代は「直線的キャリア」から「らせん型キャリア」へ変わっている。 

今求められているのは、「価値観が異なる人と協働していける力」であり、「柔軟に自分を変えていく力」である。

転社ではなく、転職を経験している人は、らせんの幅が大きくなる。その幅をうまく使えるか、異なる立場、文化、価値観を理解し、包括的な視野に立ってマネジメントできるか、そこが問われる時代である。

 

⓻「自他分離・主客分離」から「自他非分離・主客非分離」へ

 

シリコンバレーでは、近年、インド人、中国人、イスラエル人の割合が圧倒的に増えている。

可能な限り情報をオープンにして、知見を共有することで、より優れたEVを開発したり、自動運転の未来を実現しようとしている。それが合理的な戦い方。

 

これまでの時代は、「ひたすら所有を目指す時代」。
今の時代は「所有」から「シェア」へと変わっている。

「モノがある時代」だから。「使いたいときに、使えればいい」という時代。

 

上司が部下に教える

部下は上司の言うとおりにする

というだけでは、戦えない時代になっている。

 

「主客非分離」「関係の曖昧さ」「立場の逆転」が起こっている。起こって当然。これからの時代では、ますます重要になってくる。

 

東洋思想は、「世の中はすべてが繋がっていて、全体感の中で自分が存在している」という考え方が主流。「個々の存在を分ける」という発想自体があまり無い。

 

日本には近江商人」による「商売の極意」として「三方よしがある。
「売り手よし、買い手よし、世間よし」。これも自他非分離の一つ

 

「自分」と「相手」はもちろん、世間様も一緒によくなっていかなければならない。こうした社会を意識したビジネスマインドは、今や一回りして非常に現代的な感覚となっている。

 

サステナビリティ(持続可能な社会)を作っていくことも、東洋思想的な発想から生まれている。

 

著者は、「世界は今、大転換期を迎えている。『経済の転換期』と『文明の転換期』がぴったりと重なる大きな曲がり角の時代を私たちは生きている」と言います。このような時代を生きるにあたり、私たちは何を考え、何をより所にしていけばいいのでしょうか。そのヒントは紛れもなく、「東洋思想のなか」にある。キーワードは「西洋と東洋知の融合」である。そう強く書かれています。

 

 

 

 アマゾンで詳細を見る

なぜ今、世界のビジネスリーダーは東洋思想を学ぶのか 史上最高のビジネス教養「老子」「論語」「禅」で激変する時代を生き残れ

 

楽天で詳細を見る

なぜ今、世界のビジネスリーダーは東洋思想を学ぶのか 田口佳史

 

「50歳の衝撃」  山本 直人

30代から読んでおいて損はない。

団塊の世代が退職したこれからの時代、平和な50代を送れる人は少ないかもしれない。
何をもって平和とする?
自分にとっての幸せな50代とは?
そんなことを考え始めるのに、早すぎることは無い。そう思って読んでみました。会社の偉いさんが読んでいたことと、「日経BP」で何回も宣伝されていたのもキッカケになりました。

50歳の衝撃

この本では、様々なビジネスシーンで見聞きする事実をベースに、25の葛藤(かっとう)物語が書かれています。どれも50歳前後の会社員が直面しやすい、人生を左右する「衝撃的な経験」ばかりです。

自分の身にも必ず、どれかのシーン、いずれかの衝撃がくるのだろう、そう思いながらしみじみと読みました。非常に濃い内容で考えさせられました。

これからどう生きるか?どう会社と付き合うか?

そんなことを今のうちに考えてもいいと思います。
(私にとって50代はまだまだ先の先ですが、これからの人生を考えてみるキッカケをくれた ということで役立つ本に入れました)

 

著者は、コンサルタントであり、青山学院大学経営学マーケティング学科講師でもある。慶應義塾大学卒業後、博報堂でクリエイティブ、研究開発、ブランドコンサルティング、人材開発を経て2004年に独立。キャリア開発とマーケティングの両面から企業を対象にした活動を行う。

 

ポイントとして、

・自分で勝手に「限界」を決めない
・新天地では自分を「緩める」ことも大切
・「育成」こそがキャリアを切り開く好機
・「貧乏くじ」も見方によっては「当たりくじ」になる
・「同調圧力」にタフになる

50歳前後でなくても、上のような文章を読むと、色々と思いが巡ってしまう。本当に50歳前後になったとき、自分はその後の人生をどう考えて生きているのだろう、会社ではどんな立場で、どんな仕事をしているのだろう。

そのときになってから考えても遅いかもしれない。だから今から少しずつ考えてみる。日々の仕事の中で、この本のことを少しでも思い出す機会があればラッキーかもしれない。そんな気持ちで読み終えました。

 

メモしたい文章として


会社の方針ばかりを気にしていても、評価されるとは限らない。だから「自分基準」が重要になる。経験を重ねた人ほど、もう一度自分の「大事にしていること」を思い出して、自分の基準を再構築すべき。

 

何歳でも「もうひと勝負」は十分に可能なはずだ。若返りを進める企業も多いが、それはミドル世代に対して、「もう一度、頑張れ!」というメッセージの表れでもある。

 

一定の年齢になったら、「次の役割」を自ら考えなくてはならない。いざ自分のことになると、ついつい後回しにしてしまう。まずは自分の強みをしっかりと自覚しよう。
本当に大切なことは「地位」ではなく「役割」。そういう考えでいれば、自分の持ち味を活かせる「居場所」が見つかる。

 

「自分たちなりの幸せ」をつかもうとする価値観が若い世代を中心に台頭している。現在の会社で「上を見る」ことへの関心が相対的に薄れている。しかし、それを嘆いても仕方がない。「自分の背中」を見せることで、新しい風土が育まれていくはずだ。

 

どんな仕事でも誰かの「役に立つ」ことで成り立っている。感謝の連鎖は全ての仕事の本質なのである。役回りが変われば、期待されることも変わる。その時に、自分自身の気持ち、つまり「欲求の質」を見直すといい。働く上での満足度に大きく影響してくるだろう。

 

キャリアのゴールに向けて、自分を上手に「着地」させていくことが求められる。「心の持ち方」次第で、その人の幸福度は大きく変わっていく。まず一息入れて、これまでのがむしゃらに働いてきた自分を「緩ませること」を意識してみるといい。「枯れる」よりも「小さな花」を咲かしていく感覚。

 

「自分と会社はそもそも、互いに独立した存在ではないか?」という単純な問いを考えるべき。はたから見ると当然だけど、自分と会社を一体化させていないか?
人生は1度きり。その当たり前のことを、会社生活の岐路では、もう一度自問するべきだと思う。

 

「自信」が「過信」となれば、場合によっては大きな失敗となる。
自分自身をできるだけ客観的に見る「ものさし」を持つこと。第三者から評価を受ける習慣を続けること。

 

「叱るか、ほめるか」という技法上の議論よりも、長期的にモチベーションを維持する育成をしないと、具体的な成果につなげることは難しい。「自分の言葉で冷静に語りかける姿勢」が何よりも求められる。

 

「部下のことを思って」と言いながら、自分の保身を優先する人は多い。しかし、本当に組織全体のことを考えて行動すれば、自らのキャリアが拓けることもある。
部下への振る舞いは、その人の大局観が問われることでもあるのだ。

 

「自分たちの若い時の話」は、決して規範になるとは限らない。むしろ、「違う時代の人なんだな」という思いを強めさせることもある。大切なのは「未来への目標」を共有すること。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」

 

家族の問題は、自分の仕事に少なからず影響を与える。問題が起きたとき、自分をコントロールできるだろうか。

 

休みが苦手でも、あえて「仕事っぽく」することで、自分なりの休み方が見つかるかもしれない。楽しみ方はいろいろあるはずだ。

 

自らの仕事の着地点が見えて来たころに、ようやく自分の仕事について夫婦で話ができるようになったという人の声もよく聞く。そして、改めてお互いのことを知り、仲を深めていくこともある。もう一度「仕事と家庭」を見直すことで、ミドル以降のライフプランに新たな見通しが持てることもある。

 

 

著者曰く
50歳というのは「真の自立」のために必要な時期なのではないかと改めて感じる。
現代の日本における「50歳」は、別れの季節の始まりでもある。親を送ることもあるだろうし、子供が自立していくこともある。職場の一線を退いて、今までの地位から離れていくこともあるだろう。また馴染の飲食店が店をたたむようなことも。
これらは50歳ならではの「機会」だ。そう思えば、様々な「別れ」も、真の自立のための自然な過程だと捉えることができる。

 

 

今の年齢でこの本に出会い、読めたことをとても幸運だと思いました。何も考えずに50代を迎えるのと、こういった本に触れておく、こういった考えを知っておく、具体的な衝撃を予測しておく、その時の考え方、考動を想像してみる。
いろんな気持ちが一話一話 巡りました。

今の私には実践的では無い本ですが、今後本棚で目に付いたときには読み返したくなる本だと思いました。いざ50歳前後になった未来では役立つだろうと確信しています。30代、40代の方におススメです!

 

アマゾンで詳細を見る

50歳の衝撃 はたらく僕らの生き方が問われるとき

 

楽天で詳細を見る

50歳の衝撃 はたらく僕らの生き方が問われるとき (山本 直人)