何かを人に説明するとき、図を使った方が断然伝わりやすい。そんなこと誰でもわかっている。
でもどんな図を書けばわかりやすいのか?
という事が知りたい方におすすめの本。
思考を磨き上げる7つのパターンを身につければ、これからの仕事で、はるかに人に納得してもらって動かすことができるんです。
でももっと役に立つことに、
図は、プレゼンツールである前に、
思考ツールだ ということがわかる本。
・何かを考えるために、ノートにいろいろアイデアを書くけど、結局うまくまとまらない方
・色んなことが起きたときに頭の中が整理できなくなる方
・打合せ等でホワイトボードに手書きするけど、うまくまとめられない方
・人に仕事を頼むときに、説明が上手くないなぁと思う方
そんな方は、マッキンゼーやBCG的なロジックツリーやミッシーを学ぶ前に本書を読めば、楽にロジカルシンキングに足を踏み入れることができると思います。とてもわかりやすいので、おすすめです。
著者はニューズピックス インフォグラフィックエディター。
大学卒業後、プログラマーとしてキャリアをスタート。その後、システムエンジニア、ウェブデザイナー、マーケターを経て、現職。
仕事に必要な知識を身につける過程で、「モノゴトを深く理解したい」という欲求を持つようになり、そこから本やテレビ番組の要約を「1枚の図」にまとめる習慣が生まれる。作り上げた図を、自分の個人サイト「ビジュアルシンキング」にアップしたところ、従来の図解にデザインの考え方を反映させた手法が話題になる。
「図を使って考える。
そうしてシンプルになった思考を伝えれば、おのずと伝わる。」
と言い切る著者が書く本だからわかりやすいのは当たり前だとして、その中身の使える範囲の広さには驚きました。名著「7つの習慣」の7つを実践するのはかなり難しいかもしれないけど、この本に説明されている図の7つのパターンは誰でも実践できます。実践して習慣になれば、仕事の質も変わり、成果も上がります!
ポイントとして、
早速その7つの図とは、こんな感じ。↓
そうなんです。誰しも一度は見たことがあるし、使ったことがあるかもしれない図なんです。だから親しみやすくて、使うことへのハードルが低い。ハードルが低いのに、あまり使っていない。使いこなせていない。
だからこの本を読んでから使ってみることに意味がある。
ハードルが低いのに、飛び越えている人が少ない。だから飛び越えて使いこなせば周りから一目置かれる”できる人”になれる!どんどん使って習慣にすれば本当に仕事で役立つと思います。案外当たり前のことができていないのに、「う~ん」と悩んでいることが多いんだな とこの本に気づかされたことを思い出します。
・それぞれの図のポイント
①交換の図
ステップ1:登場人物をパーツ化する
ステップ2:交換の矢印を書く
ステップ3:交換内容を書く
②ツリーの図
ステップ1:パーツ化する
ステップ2:グルーピングする
ステップ3:1つのツリーにまとめる
③深掘りの図
ステップ1:なぜかを考える
ステップ2:Q&Aを繰り返す
ステップ3:1つにまとめる
④比較の図
ステップ1:タテ軸を決める
ステップ2:ヨコ軸を決める
ステップ3:比較対象を配置する
⑤段取りの図
ステップ1:ステップ数を数える
ステップ2:ステップを用意し、説明を書く
ステップ3:説明を磨く
⑥重なりの図
ステップ1:何の組み合わせかを考える
ステップ2:円を用意し、内容を書く
ステップ3:円を重ねる
⓻ピラミッドの図
ステップ1:何段階あるかを考える
ステップ2:ピラミッドを用意し、概要を書く
ステップ3:概要に説明を加える
超シンプルにこのような「まとめ」があるのですが、本の中では、実際に仕事で使える実例を用いて丁寧に説明されています。冒頭で「桃太郎」のあらすじを図で説明しているところなんかは驚きでした。
全て「丸や四角と矢印」だけでシンプル。図がシンプルだからこそ、そこに書き加えるコメント・内容もシンプルにしようと頑張っちゃいます。シンプルを目指して頑張ると要点だけを考えようと脳が動き出します。図があると、そこに何かを入れようと勝手に頭が動き始めます。それが恐らく「考える」ということなんだな、と実践しながら感じました。
著者は、個人サイトで有名になってから、「デザイン×図解」「図解思考」といったテーマで研修、ワークショップの依頼が舞い込むようになりました。依頼先の会社では部署を横断し、同じ研修を複数回実施するなど、その満足度も極めて高い。そうした活動が高く評価され、2014年よりニューズピックスに参画。新しい時代の記事表現として、図解やビジュアルを幅広く用いた記事を多数執筆、デザインする。
本当にシンプルな図と矢印だけで、こんなに考えるという行為ができるようになるんだという感動を味わえます。感動を味わうだけでなく、日々仕事で考えるときに使っていくと、考えることが好きになります。実際私もノートを見ると、丸や四角や矢印が多くて、後からノートを見たときに、その仕事のことがすぐにわかるように整理できていました。これからの時代、ノートをうまく使ってAIが考え出せないような組み合わせや領域へと考えを伸ばしていかないといけない!そんな気がします。
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