ミスや失敗は「急成長」のための劇薬。
「やってしまった~!」をチャンスに
変える方法がわかります。
ミスや失敗からのリカバリー方法。ミスや失敗をしたときにどう行動するか、どうやって気持ちを切り替え立ち直っていくか、ちょっとしたミスや失敗から成功をつかみ取るかを、具体的に学ぶことができます。
自分で実践しても良し、部下へのアドバイスに使うのも良し、ひじょーに即効性があり、かつ長く今後の職業人生で使えるノウハウだと思いました。
この本は、こんな人によく効きます。
・「この人に任せれば間違いない」と評価されたい人
・臨機応変な対応力を身につけたい人
・立場上、ミスをミスのまま終わらせるわけにはいかない人
・ケアレスミスが多く、叱られがちな人
・仕事を通して自分自身が成長できているのか、不安のある人
この本はミスや失敗を「チャンスの宝庫」にするためのテクニックがわかりやすく書かれています。
小手先のテクニック本とは違い、そのミスや失敗の原因を探る具体的な方法(まんだら図)も習得することができ、ミスや失敗をしないための著者の思考法(思考展開法)も使えるようになります。
もちろん、できればミスや失敗なんかしたくないですが、「私、失敗しないので!」って胸を張って言える人は多くないと思います。
誰でも仕事を一生懸命頑張っていれば必ず失敗やミスはつきもの。そのミスや失敗をどう捉えて、どのような行動に移せば成長につながるか、そして逆に評価されて出世する人になれるのか、とてもわかりやすく書かれています。
転んでも、”ただ”で起きるな。
まさに”ただ”で起きないために必要なことが網羅されています。
著者は、東京大学大学院工学系研究科修士課程修了後、GE(ジェネラル エレクトリック)原子力発電部門へ入社。その後、スタンフォード大学で機械工学・情報工学博士号を取得し、Ricoh Corp.へ入社。2000年にSYDROSE LPを設立、ゼネラルパートナーに就任(現職)。2002年、特定非営利活動法人失敗学会副会長となる。
著作には、6万部を突破した「仕事が速いのにミスしない人は、何をしているのか?」(文響社)、「思考停止する職場」(大和書房)がある。
まさに失敗学のエキスパート。しかも失敗学の ”ただの学者” ではなく、自身も職場での失敗談からその原因究明や対策法までを実践した内容を面白く紹介されています。
ポイントとして、
・ミスや失敗は「する」より「しない」ほうがいい。しかし「ミスや失敗は、どんなに対策をしても起きてしまう」
・「起こってしまったミスや失敗は、その扱い方次第で、身を滅ぼすものにもなり得るが、反対に飛躍のきっかけにもなる」。
つまり、
ミスや失敗は「急成長」のための劇薬
・ある人がミスをしやすいポイントというのは、往々にして、別の人もミスをしやすいポイント。だから、あなた自身の対策を部署で共有することで、部署全体のミスがなくなるかもしれない。
そこまでできれば、「あなた=ミスの多い人」ではなく、「あなた=ミスを撲滅できる人、部署全体の業務を改善できる人」というイメージが根付く。
・「挑戦 → ミス・失敗 → 立て直す → 再挑戦」の繰り返しこそが、成長し、進歩し続ける幸福な人生。
成功の反対は失敗ではない。成功の反対は ”挑戦しないこと” 。
・同じミスや失敗を二度と繰り返せないレベルにまで、構造や仕組みから変えることが重要。
同じミスをしようと思ってもできないような仕組みをつくる。
この書籍も日経BP出版。日経BPの書籍に残念な本は無い。
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たくさんのミスや失敗をしていながら、
評価の高い人の共通点は、
①ミスや失敗に対する最初の行動が的確
②ミスや失敗から立ち直るのがうまい
③ミスや失敗を、経験として蓄積できる
④ミスや失敗から、成功する仕組みをつくれる
この上の4つの具体的な方法が書かれています。
最初の行動とは?
立ち直るのがうまいとはどういうことか?
経験としてどのように蓄積したらいいのか?
成功する仕組みをつくるとは?その方法は?
1つでも知りたいと思われたらおすすめします。必ず実践レベル役に立つと思います。
・ミスや失敗から「かけがえのない学び」
を得る3ステップ
ステップ1:気持ちの整理
①冷静になる ②「自分が」という気持ちを捨てる
ステップ2:実際のアクション
③情報発信と謝罪 ④対応策の検討と実行
ステップ3:将来に向けて
⑤再発防止(組織を変える・手順を変える・工程を変える)
これら①から⑤の具体的な方法が説明されています。
・ミスや失敗を通した「成長」の正体
①不十分な仕事のやり方をアップデートできる
②観察力・分析力が必然的に上がる
③計画力・学習力・伝達力が高まる
この3つの「できる」「上がる」「高まる」の具体的方法が説明されています。
・失敗の原因を客観的に知るためのツール「まんだら図」
ミスや失敗を正しく観察し、分析する「まんだら」活用法が説明されています。
製造業界や工場などでは、製造工程の不良品発生に対しては、トヨタ方式の「なぜなぜ分析」などが有名ですが、これは、なぜミスや失敗に至ってしまったのか、その原因を探ることができるので、なぜなぜ分析で掘り下げる前に非常に役立ちます。なぜなぜ分析で行き詰まったときにも有効!
もしかしたら、ここを掘り下げて考えないといけないのでは!?という気づきが実際に得ることができました。
・ミスも失敗もできなくなる「いい計画」の立て方
→「思考展開図」を使いこなす
このまんだら図の特徴は、
書き出されているすべての要素(子条件)をクリアすれば、その業務(親条件)を100%達成できる
ということです。
具体的な内容に着手する前に、業務の全体像をつかんで視覚化しておく。
仕組み(機構)と条件(機能)を必ず区別する。
課題を達成するための条件 → その条件をかなえるための仕組み
という順番に考えれば、必要な機能だけを的確に果たすための機構が見えてきます。
ここで、「プレゼン」という課題(機構として書いた仕組み)が自分にとって重たい課題であれば、その課題を細切れにする。
重たい課題や大きな問題は、できる限り自分が扱える大きさに細切れにする。
これは仕事での鉄則!
例えば、この図のプレゼンでいうと・・・
①キーマン(重要ポストの人)に根回しする
②月例の会議でプレゼンして根回しする
③効果的で説得力のあるプレゼンの仕方を学習する
④会社のコスト面でのメリット・新システムの効果を明確化する(ビジネスプランをつくる)
⑤自分なりの予測を立てる
のように、細切れにして①から⑤を着実に実行に移していく。
・ミスや失敗を評価につなげるための10のマインド
①「失敗はあるもの」と考える
②「しておしまい」では終わらせない
③ミスや失敗の原因を「うっかり」に求めない
④他人の仕組みを何も考えずにコピーしない
⑤「うまくいく方法にまだ気付いていないだけ」と考える
⑥失敗・ミス対策に、コストをかけすぎない
⓻繰り返してもいい失敗もある
⑧「ベスト」についての考え方を変える
⑨ミスに「慣れる」
⑩ミスや失敗と適度な距離感を保つ
それぞれ「そうそう!」とか「なるほどっ!」と思える解説が書かれていて、この10個を手帳に書いておくだけでも、価値があると思います。
まさにミスや失敗をしてしまったとき、やらかしてしまったときには、これを読み返し、成長のチャンス、評価されるチャンスに変えていけると思います。
転んでもただでは起きないぞっ!と思う方、ミスや失敗してもうまく評価されるビジネスマンになりたい方、失敗してへこんでいる方、失敗しない計画えきるようになりたい方、おすすめです。
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