ビジネス書 自己啓発本 「本当に役立つ本」 紹介 !

年間300冊以上好きで読んでいますので、アウトプットしようと決意。できるだけ質のいい、活かせる情報を。

「ニュータイプの時代」 山口 周

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「正解を出す力」にもはや価値はない。

 

では、これから活躍する人材の条件とは?

それはつまり

「ニュータイプの考え方、働き方、行動」ができる人材。

これからの世界で活躍し、戦っていくには、ニュータイプの思考、行動様式が必要。

 

では、そのニュータイプの思考や行動様式とはどのようなものか!?

ニュータイプの時代

 

20世紀から21世紀には優秀とされてきた、従順で、論理的で、勤勉で、責任感の強い人材は、もはや「オールドタイプ」として、急速に価値を失っていく。

逆に、自由で、直感的で、わがままで、好奇心の強い人材=「ニュータイプ」が、今後は大きな価値を生み出し、評価され、豊かな人生を送ることになる。

 

 

※直感的といえば、以前ご紹介させていただいた↓この本もおすすめです↓。

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それなりに仕事ができると思っているけど、なかなか成果が出ない。
これからどういう考え方をすれば良い判断ができるのかわからない。
論理的思考や問題解決力を磨いてきたがあまり役に立っていない。
同僚よりも仕事で成果を出し、出世していきたい。
これからどのようなスキルが必要かが知りたい。
後輩や部下のモチベーションを上げ続けることが難しい。

そんな悩みや疑問を持たれている方にはとても役に立つ本だと思いました。

以前ご紹介させていただいた ”ビジネス書大賞2018準大賞” を受賞した
「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか?」の著者だからこそ、納得の1冊。

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著者は慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科修了。
電通、ボストン コンサルティング グループ等で戦略策定、文化政策、組織開発などに従事。「世界のエリートはなぜ『美意識』を鍛えるのか?」(光文社新書)は、HRアワード2018最優秀賞(書籍部門)も受賞している。

 

 

今世界は6つのメガトレンドによって、必要な人材がオールドタイプからニュータイプへのシフトを促している。

 

①飽和するモノと枯渇する意味
②問題の希少化と正解のコモディティ化
③クソ仕事の蔓延(まんえん)
④社会のVUCA化
⑤スケールメリットの消失
⑥寿命の伸長と事業の短命化

 

①このような時代に、相変わらず「役に立つモノ」を生産し続けるオールドタイプは価値を失う。

一方で、希少な「意味」を世界に対して与えるニュータイプは大きな価値を生み出していくことになる。

 

②ありとあらゆるモノが過剰にあふれかえることで「問題」が希少化してくると、ボトルネックは「問題の解決」から「問題の発見」へシフトする。
「解決能力」は供給過剰の状況に陥る(おちいる)。

 

③「モノの過剰化」と「問題の希少化」によって何が起こるか?
それは、「意味のない仕事=クソ仕事の蔓延」という事態。

 

④常に「仕事の目的」や「仕事の意味」を形成し、本質的な価値を言語化・構造化できるニュータイプは、大きな価値を生み出す

 

VUCAとは
Volatile(不安定)、Uncertain(不確実)、Complex(複雑)、Ambiguous(曖昧:あいまい)の4つの頭文字で、今日の社会を特徴づける言葉。アメリカ陸軍が現在の世界情勢を説明するために用いだした用語。

 

⑤今日では、スケールはそのままメリットにならないどころか、むしろ競争力を削ぐ要因なりつつある。

 

⑥何が本業なのかはっきりしないままに複数の仕事に関わり、節目ごとに仕事のポートフォリオを大きく組み替えていくようなキャリアを志向するニュータイプこそ、したたかなキャリアを歩んでいくことになる。

 

上記のようなニュータイプの思考や行動様式をシンプルまとめたのものが下のようなものになる。

ニュータイプの時代 思考 行動様式

 

 その他ポイントとして

・問題を解くより「発見」して提案する

ニュータイプはまず「あるべき姿」を構想し、その「あるべき姿」と「現場」とのギャップから「問題」を発見していくことで、人々が取り組むべき「問題」を明確にする。

これまで無尽蔵に与えられてきた「あるべき姿」が不明確になることで、今後は自ら「あるべき姿」を構想する必要がある

 

・モチベーションが経営資源として希少化している

仕事の「意味」の形成をないがしろにしながら、目の前の仕事で設定されたKPI=経営管理指標の数値を高め、生産性を上げようとするのは典型的なオールドタイプの思考様式である。一方で、仕事に「意味」を与え、携わる人から大きなモチベーションを引き出すのがニュータイプである。

 

・ヒト・モノ・カネの経営資源

「ヒト」にだけにあって、「モノ・カネ」にはない固有の特徴。それは「可変性」である。「モノ」も「カネ」もいったん量が決まってしまえば、それが後で変わることは無い。
しかし、「ヒト」は与えられる「意味」の豊かさによって放出するエネルギーの量が大きく変わる。
ニュータイプのリーダーは、仕事の背景をなす大きな「意味」を明らかにすることで、組織からモチベーションと創造性を引き出す。

 

ビジョンに求められる最も重要なことは「共感できる」ということ

 

・優秀な人材を集め、彼らのモチベーションを引き出すためには、「WHAT」「WHY」「HOW」を明確にし、それらを整合的に、共感できるストーリーとして伝えることが必要である。

ダニエル カーネマンシステム1(直感)とシステム2(論理)の2つが人間の意思決定をコントロールしており、システム1(直感)を、解析的に解くことができる問題に用いると、意思決定のパフォーマンスが低下することを明らかにした。

 

近年の研究からは、高度に複雑な問題について過度に論理的な解を出そうとすると、データの精度のバラツキによって、かえって解の品質が悪化することが明らかにあっている。このような状況では、適切にヒューリスティック(まあまあいい線を狙う答えを求める事)や直感を用いることが、かえって意思決定の品質を高める。

 

・挫折したら逃げる
ただし、逃げる時にはタダでは逃げない。そこから盗めるものはできるだけ盗んで、次のフィールドで活かす。

 

・内発的動機とフィットする「場」に身を置く
命令に駆動されて働くオールドタイプ
好奇心に駆動されて働くニュータイプ


今日、どれだけの人が自分の内発的動機とフィットする「場」に身を置けているだろうか。

多くの人は「上司の命令だから」ということで、モチベーションのわかない仕事に身をやつしながら、内発的動機に駆動されて自由自在に高いモビリティを発揮しているニュータイプたちに翻弄され、きりきり舞いにさせられているのではないだろうか。

 

 ・VUCA化する世界においては、「専門家」の持っている価値も下がる

専門家の意見と門外漢の意見を区別せず、ニュートラルかつフラットに両者を扱う行動式が必要である。

 

・何が「良い」かは試さないとわからない

米国のビジネスマン数百人を対象に調査した結果では、成功した人たちのキャリア形成のきっかけは、80%が「偶然」であるということを明らかにした。
「努力」は「いい偶然」を招き寄せるための計画と習慣にこそ向けられるべき

 

・なぜ、多くの企業は「試す」ことができないのか?

「リスクを取れないから」

では、「なぜリスクが取れないのか?」

それは「撤退が下手」という要因が浮かび上がる。

一度始めた以上、なかなかやめられないということであれば、当然ながら「始まり」には大きなリスクが伴う。つまり、「試行」のコストを押し上げる心理的な要因は、
「やめられない」というバイアスによって形成されている

 

アマゾンは「試行と撤退」の達人である。同社は上場以来、70を上回る数の新規事業に参入しているが、およそ3分の1は失敗して早期に撤退している

 

 

多くの書籍で書かれていますが、今 世界は時代の大きな転換期にきている。

この転換期で自分なりの「新しい時代の要件=ニュータイプ」について考え、

従来の価値観や労働観に縛られない

しなやかで自由な、新しい人生の在り方を実践していただきたい。

そう著者は最後に締めくくっています。

これからのビジネスマンにとっては読んで損はしない本だと思います。少し仕事のやり方に疑問をもったり、仕事や人をうまく動かせなくなったときの指南書としても大いに役立ちそうです。まさに「意味」のある本だと思います。おすすめです。