selfish トマス・J・レナード
「信じられないくらい
セルフィッシュ(我がまま)になれ!」
「本当の自分」を出さないと、そこには何もなく、人を惹きつけることはできない。
人が何かをするときの最優先の目的は、
自分の心の平穏を保つことである。
これを置いて他にはない。
なんて気になるタイトル!と思い、早速購入して読んでみました。
これは当たりでした。一生近くの本棚に置いておきたい自己啓発書の1つになりました。
この本はあらゆる人に役立つ本だと思いますが、特に
・大切なものがなにかわからなくなってきている人
・仕事やプライベートでもっと成長したいと思っている人
・普段、会社や家庭で我慢ばかりしている人
・正当な評価を受けることができず、昇進もできない人
・お金回りがよくない人
・自分の欠点が気になり、自分に魅力を感じない人
・とにかく余裕がない人
・人間関係がうまく築けない人
・ストレスがたまって、しんどい人
そして、「幸せになりたい人」
著者は、パーソナル・コーチングの父。
世界で初めてパーソナル・コーチングの取り組みを始めた1982年ころから、数えきれないくらい多くの個人や企業のクライアントを最高の状態へ導いてきた。
92年にコーチ大学を創設、98年にはTele Class.comを設立するなど、オンラインでの活動も意欲的に行い、世界30か国で何千人ものパーソナル・コーチを輩出。
本書は、著者が考案した「28の魅力の法則」を余すことなく紹介していて、仕事とプライベートで自分を成長させるシステムの決定版として、現在も読み継がれるロングセラー。まさにコーチング界の神的な存在。
著者は言います。
プライベートと仕事の両方で成功したいと思うなら、
この「セルフィッシュ(=我がままでいること)」つまり「自分本位」という言葉に対する新しい見方を身につけなくてはならない。
著者が考案した「28の魅力の法則」というものがあり、その法則1つ1つが非常に深い。その深い法則に対して、コーチングの父である著者がその法則を身に付けるための方法を教えてくれます。
1つの法則に対して身に付ける方法を10個、
わかりやすく説明してくれています。
自分の気に入った法則だけを実行に移すのも良し、いくつかの自分に必要な法則のなかで、いくつかの方法だけを試すだけでも良し。
周りの人から頭一つ考え方が変わることを実感しました。
また本書には、自己診断するチェック表が随所に入れられており、自分の今のコミュニケーションスキルや人間関係、健康状態、周りの環境、影響力、ポジティブさなど、様々なスキルや性格、そして状態がわかるようになっています。
そしてその今の状態からどこを修正していけば、よりよい人生になるか、より成功するようになるか、それらがわかるような本になっています。
その診断テストやチェックを行ってみて、まずは現時点での自分を知ることがスタートなんですね。そして自分に足りないところがわかる。
で、その足りないところは、どのように身に付けていけばいいか?
その方法や法則が書かれている本です。読めば読むほどパーソナル・コーチングの凄さとこの本の凄さに感動しました。
ポイントとして、
法則1
「信じられないくらい
セルフィッシュになれ!」
信じられないくらい
セルフィッシュになるための10の方法
方法
①今の時代、セルフィッシュ(我がまま)になるのは悪いことではないと心得る
はるか昔、人間は集団生活をしていた。食べ物を集めるのも、動物を捕まえるのも。
自分のことしか考えない過度に自分本位な者は、群れにとってはNGな存在であった。
しかし、農耕が始まると少し状況は変わり、やがて街ができるとさらにその変化が進んだ。文明が高度化すると専門家になる者が現れる。専門家が皆の役に立とうと思うと、必然的に狩りや農作業から解放される必要があった。こうして専門家たちは自分のやりたいことを追求することができた。
こう考えていくと、
現代はセルフィッシュになることが
許されている時代である。
人類全体としても高いレベルへ進化しようと思うと、
セルフィッシュになることがむしろ必要になってくる。
セルフィッシュになることは、
長期的には自分の大切な人たちのためになるものだ
ということを心に留める。
②自分の望みを自覚して、
きちんと口に出す
自分がどんな人間で、何を求めているかを明確に伝えると、それを聞いた相手は安心する。
自分が欲しいものを自分ではっきりといえる人は魅力的なのだ。そしてその分、欲しいものが手に入る確率もぐっと上がる。
③セルフィッシュになることで、
他人を気にかける”ゆとり”が生まれる
セルフィッシュになれば、自分が無理をしない範囲で気持ちよく他の人を助けられる基盤ができる。
まずは自分のコップを満たすことに専念する。
④「セルフィッシュになることは
ネガティブなこと」
というイメージを取り払う
自己中心的とは、自分のことしか考えておらず、世界は自分中心に回っていると思うことだ。無神経とは、心配りが欠けており、やはり他人のことを全く考えていないことをいう。
思い切りセルフィッシュになりながらも、自己中心的にも無神経にもならずにいることは、実際には可能である。
⑤ノーと言いたければノーと言う
セルフィッシュになるには、筋肉を鍛えるのと同じように、トレーニングが必要だ。
最も手を付けやすい方法は、ノーを言えるようになることである。
子供の頃には自然にしていたことを、大人になってから改めてやってみる。そこから得るものは意外と多い。
⑥セルフィッシュになれば、
才能を伸ばすスペースが生まれる
才能を伸ばすには、栄養になるものが必要だ。栄養がなければ満開の花は咲かない。自分自身のためにセルフィッシュになれと言われても気が引けるという人がいたら、
自分の才能のためにセルフィッシュになる、
と考えてみよう。
誰しもが持つ、天から与えられた特別な才能。これを活かせる状況を作ることが、セルフィッシュになるということだ。
自分を大事に扱うことで、自分を活かす
というのも、協力な成功戦略なのだ。
⑦⑧⑨⑩と続く。本当はもっと盛沢山(もりだくさん)の説明が書かれています。
「28個の魅力の法則」に対して、それぞれ10の方法が書かれているので約530ページもある本です。だからこそ、一気に読むのも良いですが、毎日少しずつ読んで、1つずつ気に入ったもの、自分に欲しいと思うものを実践していくのが良いと思います。
法則2
「未来というコンセプトを捨てる」
一番価値があるのは、未来ではなく現在だ。
未来の幸せのために無理をして建てた家は、現在にとっては牢獄でしかない。
オクタビオ・パス(詩人)
人が本当に輝いているのは、未来においてではなく、
「現在」「この瞬間」である。
今この瞬間に生きるからこそ、人は最も魅力的に輝くのだ。未来のためにがむしゃらに頑張ったり、過去をどうにかしようとしたりするのではなく、心地よく、穏やかな気持ちで、今この瞬間に集中すること。
→未来のことにとらわれないための10の方法
方法
①魅力的なゴールを諦(あきら)める
現在よりも未来のほうがずっとわくわくすると感じるときは、ゴールという目的地のほうがプロセスという旅路よりも自分の中では重要になってしまっている。
人生における本当のギフトは現在にあるのに、だんだんそれに気づかなくなってしまうのだ。
②目の前の時間を味わい尽くす
人生がうまくいっていないとき、多くの人がより良い未来に向けて何か目標を設定してしまう。
それ自体悪くはない
しかし、そのエネルギーを、目の前のことに集中させてみてはどうだろう。
素晴らしい未来を「頑張って手に入れようとする」のではなく、現在を完璧にすることで、「自然に引き寄せる」のだ。
つまり、現在という与えられた時間を精一杯大切にして生きていると、苦労せずともより良い未来のほうが勝手に近付いてきてくれるということだ。
大事なことは、全て現在が教えてくれる。
まだ見ぬ未来に惑わされてはいけないのだ。
③「良い人」になろうとしない
良い人になろうとするあまり、人間らしさを失ってしまった人をたくさん見てきた。
欠点はあらゆることを教えてくれる。失敗は何事にも代えがたい経験だし、弱みはほとんどが強みの裏返しだ。
だから、今の自分ではダメだ、進歩しなくては、なんて思わなくていい。
自分に愛情を持って向き合おう。
ありのままの自分を100%受け入れるのだ。
より良い未来を引き寄せるには、進歩ではなく進化することだ。
小さな一歩一歩でどうにかしようとするのをやめれば、大きく飛躍できる。
まずは頭と心を広くオープンにして、自分とたくさん対話すること。
そこからだんだんと道は開ける。あとはそれを継続して、進化していくのみだ。
いっきに飛んで・・・
法則17
「自分の最大の弱点を肯定する」
自分を恥ずかしく思ったり、責めたりする気持ちを取り除くフィルターを通して自分の弱点を見る。すると、いわゆる弱点だと思っていた部分が、自分を進化させる可能性を広げる扉に見えてくる。
自分の一番の弱点を愛し、
受け入れる方法を見つけること。
そして、欠点を改善しようとは思わないことである。この法則の「10の方法」を実践していけば、これまでずっと自分で変えたい、消したいと思っていた自分の弱い側面に対して、肯定的な見方ができるようになるだろう。
→自分の最大の弱点を肯定するための10の方法
方法
①最大の弱点が教えてくれる
自分の素晴らしい部分に気づく。
自分にとって悩みの種になっている欠点を1つ選んでみる。それをとことん掘り下げることで、価値が見えてくる。
自分の最大の弱点を直そうとするのではなく、それが語りかけてくるものを理解するように努めよう。
自分の弱点は最高の道しるべになる。何を目指し、どこにフォーカスすればいいかを教えてくれる。自分に課された役割と、目指すべきゴールとを混同しないよう、弱点をうまく使って正しい方向を見定めていこう。
②自分の弱点を受け入れ、誇りに思うことで変化を起こす
肯定するとは、その「恵み」に感謝して、誇りに思うということ。
弱点を受け入れるだけでも、確かに心は癒される。
しかし、それをさらに肯定することができれば、
自分の「真実の姿」を本当の意味で認めることができ、
人は自由になる。
②自分の弱点分野を他の人に任せた上で、強みにフォーカスする
自分一人で弱みをカバーしようと頑張って自分らしさを失うくらいなら、外部のサービスに頼るほうがいい。
自分の強みを活かすことに遠慮なく集中したらいいのだ。自分の弱点は、その領域が得意な人にカバーしてもらおう。
③自分の苦手なことを人にきちんと理解してもらう
受け身で待っているのではなく、自分の弱みを他の人に自分から伝えよう。
自分の弱点を傲慢(ごうまん)に振りかざすのではなく、正直にさらけだすことで、本当の自分を見せるのだ。隠そうとしなければ、弱みは強みになる。
④自分の最大の弱点を肯定することで、
他の人の人間らしさも受け入れる
自分の最大の弱点を直視し、その存在を認めて受け入れ、逆に強み(少なくとも強みの種)として肯定できるようになると、
他者のことも同じ目線で見ることができるようになる。
他の人の弱点に接してもあまり気にならず、自分の軸が揺さぶられることもなくなっていく。
他人を裁いてはいけない。
自分自身に対して、弱みも含め、
ありのままでいる自由を尊重するのと同じように、
他の人のことも尊重するということである。
監修者の言葉にこんなことが書いてありました。
「この本で僕の人生は、一変した」
人は誰しも「人生を一変させるような体験」をしたことがあるのではないだろうか?
僕もそれまでの生き方を一変させるような出会いをいくつか経験してきた。
その中でも忘れられない一冊がある。それが本書である。
僕はこの本を読んでから以下の成果を手にした。
・本当にやりたいことだけをやりながら、会社の売上規模が6年間で6倍になった
・自分が会社に行かなくても(週に5時間程度)成長し続ける会社になった
・目の前にいる人たちがみんな素敵に見えるようになった
・ずっと前からお会いしたいと思っている人たちと自然と会えるようになった
・ストレスがなくなった
なんだか凄くないでしょうか。この本をパラパラと見るだけでも、この監修者の言葉が大げさでないかも!?と思えるはずです。
自分を成長させたい、ストレスをなくしたい、本当の自分で生きていきたい
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