ビジネス書 自己啓発本 「本当に役立つ本」 紹介 !

年間300冊以上好きで読んでいますので、アウトプットしようと決意。できるだけ質のいい、活かせる情報を。

「図解 渋沢栄一と論語と算盤」 斎藤 孝

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1万円札の”顔”になる「渋沢栄一」が今の日本を見たらどんなに悲しむだろうか。。。

「私は こんな未来のために働いたんじゃないよ・・・」
と悲しむだろうな(泣)。

 

なんで2024年からの1万円札に「渋沢栄一」の肖像が選ばれたのか!?

渋沢栄一はどんな人なのか。日本や諸外国に対してどんなことをした人物なのか。どんな歴史上の人物に影響され、どんな人物と関りがあったのか。

歴史嫌いな完全理系の私でもめちゃくちゃ面白くて一気に読めました。

 

ちょっと難しそうな「論語と算盤」を読む前にさらっと渋沢栄一について学びたい方には超おすすめの本です

今後1万円札の肖像画になったとき、必ずその渋沢栄一の歴史や成し遂げた偉業、そして渋沢栄一が生涯貫いてきた「論語」をベースにした生き方。
一般常識になると思います。(2021年NHK大河ドラマの主人公にも決まっている)
そういった意味でも読んでおいて決して損をしない役立つ本です!

 

渋沢栄一 論語と算盤 図解 齋藤孝

     

右の「角川ソフィア文庫」から出版されている「論語と算盤」を読む前に、この「図解 渋沢栄一と論語と算盤」で簡単に予習しておくと、非常に「論語と算盤」がスッと入ってきます。(論語と算盤はちょっと難しい表現が多いので、いきなり読むのは私にはハードルが高かったです。この本のおかげで抵抗無く読めました。)

(何かを学びたいなと思ったら、まずは超簡単な本→少しレベルアップ→専門書 という3段階は必ず必要と読書法関連の本にはよく書いてあります。5段階の方が一般的かな)

 

著者は超有名な斎藤孝氏。(全力脱力タイムズなどテレビでもおなじみ)
東京大学法学部卒業、同大学大学院教育学研究科博士課程等を経て、明治大学文学部教授。専門は教育学・身体論・コミュニケーション論。
ベストセラー作家、文化人として多くのメディアでも活躍。

 

 

この本は3つのチャプターで構成されていて、
チャプター1では、渋沢栄一の人生をしっかりと、わかりやすくたどります。どんな幼少期、青年期を過ごして成人となったのか、働き盛りの時代は何をしたのか、そして晩年はどうなっていったのか。
どのような人と接し、どのような考えでどんなことをしてきたのか。論語はどのように渋沢栄一に影響を与えたのか。めちゃくちゃわかりやすい。なんせ絵もついていますので。

 

チャプター2では、本格的に「論語と算盤」の内容について学ぶことができます。
論語=道徳、算盤=商売(ビジネス)と一見相反するものをどのように栄一は解釈し、実践し、失敗を失敗とせず、数々の業績、偉業を成し遂げたのか。
現在でもこの「論語と算盤」の教えは、本当に役立つと思います。

 

オリエンタルラジオの中田敦彦さんがYou Tubeでされている「中田敦彦のYouTube大学」でも、中田氏自身が、
「今後10年は私のバイブルになる!」
と絶賛されていました。

 

チャプター3では、栄一が自ら関わった人たちや、歴史上の偉人たちをどのように評価していたのかを通して、渋沢栄一の考え方をもう一度確認できます。より深く渋沢栄一を知ることができます。

また、同時に幕末から明治維新という、日本の歴史上革命的な出来事を歴史嫌いの私でも興味深く読み、教養を得ることができました。

へ~!西郷隆盛や大久保利通、伊藤博文らとそんなこともしていたんだー!、超すごい人じゃん!!と歴史の苦手な私には非常に新鮮な役立つ知識でした。

 

一言で渋沢栄一とはどういう人かというと、

●「江戸時代末期に生まれ、明治時代に近代国家を建設するうえで大きな働きをして、『日本の資本主義の父』と呼ばれている人。


●生涯に500もの会社を設立し、資本主義(商工業)の発達に力を注ぎ、日本の経済の礎(いしずえ)を築いたすごい人。

●算盤(商売/ビジネス/経済)は論語(道徳)によって支えられるものであると独自の解釈を得て、「論語で商売をやってみせる」という思いに至り、有限実行した人。

 

●「知識」と「情(心)」と「意志」の3つ「知情意」を兼ね備え得た偉人であり、また、人を見る方法として、「視観察」という人物観察法を実践し、説いた偉人。

この「知情意」と「視観察」を知るだけでも価値があると多くの書籍紹介サイトでも言われています。

 

●みんなが少しずつお金を出し合って会社をつくり、そこで得た利益をみんなが受け取れるようにし、みんなが幸せになる社会経済を作る という目的のために動き続けた偉人。

→だから今の大企業の事業の独占や貧富の差、格差社会の現代をもし見たなら、心から悲しむだろう。

 

 

以下読書メモとして、

 

栄一は江戸末期の1840年2月13日武蔵國の血洗島(ちあらいじま)村<現在の埼玉県深谷市血洗島>に生まれた。家は農家だったが藍染(あいぞめ)の原料の製造販売で父親が財を成していたため、裕福な農家の一人息子であった。(5男8女が生まれたが、10人が夭折(ようせつ:若くして死ぬこと)したため、男子は栄一1人であった。

 

・この1840年はイギリスと清との間でアヘン戦争が勃発した年。明治維新の28年前。

 

・栄一の父親(市郎右衛門:いちろうえもん)は、栄一が5歳のころから読み書きを教え、勉強には四書五経(ししょごきょう:東洋古典で特に代表的な九つの経典のこと。その五経の中に「論語」も含まれています)などの本を用いた。超英才教育で育つ。

 

・7歳から10歳年上の従兄である尾高惇忠(おだかあつただ)の家に勉強を習いにいく。この尾高惇忠は、のちにあの富岡製糸場の初代場長になり、栄一の要請で第一国立銀行(日本で初めての銀行、現在のみずほ銀行)の支店支配人も務めることになる人。また、この尾高惇忠の兄妹である「ちよ」と栄一は18歳のときに結婚する。

 

現代では学者が読むような書物を栄一は小学生の時代から読んでいた。そもそも寺子屋では漢文などを読ませていた時代、今の小学校とは比べものにならないくらいレベルが高かった。
明治維新が成功した理由の1つには、江戸時代にこうした恐るべきレベルの高い教育があったからである

 

凄まじい読書力がのちに超役立っていた。
漢籍を学んだことがフランス語を学び、理解することを助け、西洋で発達した社会システムを学ぶことができた。
日本の司法をはじめとした近代日本のシステムの土台をつくった。

読書しまくりのおかげで、物事を言語化することに長けた。そのため感情に流されない論理的思考力を育成できた。
→感情ではなく、信念(「論語と算盤」)に基づいたリーダーシップと経営力、人材育成力を発揮して、500もの会社を設立した。

 

・14、15歳の頃、父親から読書三昧ではダメだ!と言われ、藍染めの原料となる藍葉を農家から買い付けをするようになり、交渉術を身につける。まだ少年であったが、1人で買い付けにいく度胸と、商売相手が舌を巻くほどの知識を持った。
つまり、父親の方針によって商売についても学び、その商才の片鱗(へんりん:極めて小さい部分)を見せていた。

 

・16歳のときから、ある事件がきっかけとなり、江戸幕府の封建制度に対する強い疑念が生まれる。その結果、農民でありながら武士を志し、倒幕の道へ進むことになる。幕府の身分制度はシステムとしてダメだと見抜く。

武士を志した栄一は1861年の21歳のとき尾高惇忠の弟・尾高長七郎を頼って江戸に出て、儒学者の海保漁村(かいほぎょそん)の塾に入り、千葉道場で北辰一刀流の剣術を学んだ。千葉道場坂本龍馬も通った道場として知られている。(栄一と龍馬が通った千葉道場は違う場所にあった)

 

学問や剣術を学んだものの、栄一の本当の目的は、才能のある人物や有志を見つけ、自分の仲間に引き入れることであった。

 

「幕政の腐敗を洗濯しなければ!」と尊王攘夷(尊王:天皇を敬うこと。攘夷:外国の侵略を撃退する)の思想になる。
(洗濯せねば という言い方は坂本龍馬だけでなく、当時同じ思想の人がよく使う言葉だったみたい)

 

・1863年の23歳のとき、ついに栄一は塾や道場などで知り合った仲間70人ほどで、高崎城を乗っ取り、横浜の焼き討ちを計画する。

1858年には幕府の失策である日米修好通商条約(不平等条約)による治外法権や関税自主権の喪失などに、もちろん栄一も納得しておらず、このままでは日本はまずい!という気持ちはかなり高まっていた!!)

横浜を焼き討ちして外国人を見つけたら片っ端から斬り殺してしまうという無茶な攘夷計画だった。しかし、それによって幕府を混乱させて倒すという目的があった。

 

→しかし!、寸前のところで計画は中止!!になる。(詳細は本に書かれています!)

 

・焼き討ち計画が中止になった後、栄一は幕府に追われることを恐れ、京都への亡命を考える。そのとき頼りにしたのが、一橋慶喜(ひとつばし よしのぶ)のお供で京都に行っていた平岡円四郎(ひらおか えんしろう)という人。


<平岡円四郎は一橋家の実力者(家老並み)。「一を聞いて十を知る」といわしめるほど優秀な人物。また、見所があると見るや、農民であった栄一のような身分の者とも交流をする度量があった。>


すご~く色々な事情がかさなり、平岡のすすめ幕府と深い関りのある一橋家の家来(武士)になることになってしまった。(詳細は本書にて)

 

つい先日まで幕府を倒そうと考えていた栄一が、なんと幕府の一員になってしまったのである。

 

一橋家で栄一は様々な仕事、施策を成功させ、藩のレベルではあったものの、今の財務省の事務方トップクラスの立場まで出世する


領内物産の流通改革を行い、備中(びっちゅう:現在の岡山県西部)にてガラス製造所を設立し、画期的な藩札の運用法の開発などを行った。
実質的に造幣局的なものと日銀的なものと銀行のようなものを実践した。

 

・なんと一橋家の慶喜が、1867年1月、徳川15代将軍になる。まさかの展開。

幕府を倒そうと考えていた人間が幕府の家来となった。その時点でかなりの葛藤が栄一にはあった。

そして、そこで使えていた人がなんと幕府のトップ(15代将軍 徳川慶喜)になったつまり、倒したい!、改革したい!!と思っていた幕府の重要人物になってしまった。
なんという運命。
さすがの栄一も農民に戻ろうかとも考えた。

 

・慶喜が将軍になった年と同じ1867年、4月に開催されるパリ万国博覧会に栄一も参加することになる。(庶務・会計の役割で参加)これは栄一にとって非常に大きな経験となる。

 

栄一は、”わずか4,5年”のうちに、幕府大嫌い、幕府を倒したい尊王倒幕派から一橋家の用人に、それから幕臣になって、フランスへ行くことになった。

※幕臣:将軍に直接使える武士/将軍直属の家臣

のちにこのフランスへ行った経験(その道中のスイス、オランダ、ベルギー、イタリア、イギリスも訪問)が明治以降の近代日本の礎をつくることになる。ヨーロッパの近代社会から、政治制度、近代産業を学んだことがのちの実業家としての活動に大いに活かされるのである。

 

・このような凄まじい出来事に対して、栄一は柔軟に対応していった。
その場その場で柔軟に対応していった結果が、結局大きく実を結ぶことになることを「論語と算盤」でも説いています。

 

・なんとこのパリ万博で日本を離れている間に、大政奉還がおこり、徳川幕府が消滅、栄一の主人・徳川慶喜が政権を天皇に返上し、まさかの開国となる

 

その後の栄一の活躍は本書で楽しんでください!

 

 

視観察について

人物観察法は、まず第一にその人の行為、行動、やっていること」を
そしいて、その人の行為は何を「動機」にしているかを
それだけでなく、さらに1歩進めて、その人は「何で満足」しているのか、「何で安心する人なのか」をするのである。そうすれば、必ずその人の本当の人物、真の姿が明瞭になる。

 

・知情意について

「常識をもて」「常識人であれ」とは誰でも言うことだが、渋沢栄一の常識の捉え方は独特であった。

それは「意志と知恵と情愛(知情意)を適度に調合したものを、大きく発達させたものが完全なる常識である」と言っている。

まずは意志を堅固(けんご)にし、その上で聡明なる知識をもち、それに情愛をプラスする。つまり「知・情・意」をバランスよく持ち合わせている人が常識のある人だと説いています。

 

何らかの問題がある人は、知・情・意のどれかが不足していると説いています。

 

論語では、「知・仁・勇」という言葉で表現されている。
「知」は、知情意の知と同じく聡明な知恵、「仁」は思いやり、優しさであるから、情愛にあたる。「勇」は、勇気、行動力なので意志です。

 

上記は渋沢栄一の「論語と算盤」からのほんの一部中の一部の抜粋です。

その他非常に役に立つ考え方が図解を用いてわかりやすく説明されています。

 

 

著者はこれまで「渋谷栄一とフランクリン」(致知出版社)をはじめ、渋沢関連書を精力的に著してきたものの、その偉業と生き方が国民に浸透していな状況を歯がゆく感じていた。また、彼の肖像画が紙幣に刷られる日が来ることを密かに夢見ていた』という。

 この本は、渋沢栄一という英雄の生き方と不朽の名作「論語と算盤」の魅力をより広く一般に伝えるために図解を多用してまとめた。

 

 

今こそ日本に一番必要な人物と教え。それが渋沢栄一であり、論語と算盤である。そう語る専門家も多いです。

2024年、福沢諭吉から渋沢栄一に1万円札の肖像画が変わるまでに、ぜひ渋沢栄一について、渋沢栄一の考え方について、今まさに学ぶときだと思います。

すこし難解な言葉がある「論語と算盤」を読む前にこの本を読まれることを強くおススメします。渋沢栄一のベースができます。

また中田氏のYou Tubeを見ることもおススメします。

www.youtube.com

本当にこれからの先の読めない社会、経済で意志決定や判断の基礎となる考え方やどういう心の在り方で社会で活躍すべきか、非常に学びになります。
今年最も役立つ本ランキング10位以内には個人的に入ります。ぜひ!

 

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