これからの社会、SDGs を意識した取り組みをしない会社は、
淘汰(排除)されるかもしれない。
ちょっと読んで焦りました(汗)学んでおこうとおもいました。
SDGs(エスディージーズ)
:Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)
さすがに60分では読破できなかったけど、まずは入門書を読んでから専門書に挑んでいくという正攻法を選ぶなら、まずこの1冊がすごく役立ちました!
1080円+税(当時)でこれだけの知識や内容を吸収できるなら、正直安いと思いました。
・そもそもSDGsって何?
・なんでSDGs は今注目されているの?
・なんでSDGsに取り組まないといけないの?
・どこからSDGsに取り組めばいいの?
・SDGs達成のカギを握るESGって何?
・企業は経営とSDGsをどうリンクさせたらいいの?
・自分の会社はどのようにSDGsに取り組んでいけばいいの?
・実際にSDGsに取り組んでいる会社はどんなことをしているの?
どんなメリットがあるの?
そんな疑問を一気に解決してくれるのが、今回おススメするこの本、
「60分でわかる!SDGs超入門」です。
Sustainable:持続可能な、持続できる、続けられる
Development:開発
Goals:目標(複数形なので、2個以上の目標)
↑↑ 読んで単語のごとく ↑↑、日本語では「持続可能な開発目標」と訳されて、少し前からテレビや新聞、ビジネス書でよく扱われるようになってきました。
2030年に会社の社員で有り続けているなら、また会社経営をよくしたいなら、会社の成長を続けたいなら、避けては通れない知識だと思いました。
(実際私も幹部からSDGsについて勉強するように言われて、まずこの本を手に取った過去があります)
この本は知識だけでなく、じゃあ何から手を付けたらいいの!?っていうことも読んでいるうちにハッキリと見えてきます。みなさんそれぞれ働いていおられる会社の特性にあわせたSDGsが見えてきます。
SDGsについて勉強したい、知っているけど何から取り組めばいいかわからない、そんな方々にはおススメです!
うちは中小企業だから、零細企業だから・・・
そんなの関係なーい。。。です。
ハッキリ言ってこれ(SDGs)は、今後皆が学ぶことになるであろう内容だと痛感しました。
著者 功能 聡子(こうの さとこ)氏は、国際基督教大学、ロンドン政治経済大学院卒。日本初のグローバルな社会的投資プラットフォームの構築を目指して活動している。SDGs達成を目指すスタートアップを発掘、投資、応援するコンペティション、CSIチャレンジを実施中。
佐藤 寛(さとう かん)氏は、開発社会学者。近年はフェアトレード、BOPビジネス、持続可能なサプライチェーンなど、「開発とビジネス」に関する研究に焦点を当てている。SDGsは、開発とビジネス双方をつなぐ「橋渡し」の機能を持つことから、日本各地の中小企業の人々と地元のNGO、NPOを対象とする「SDGs入門セミナー(ジェトロ・JICA共催)を展開中。
-ワードチェック-
CSIチャレンジ:Create Social Impact Challenge
2016年より実施している、社会的インパクト投資を促進するための取り組み。
BOPビジネス:Base of the Economic Pyramid bisiness
BOPとは、低所得層のことを言う(直訳すると、経済的なピラミッドでの最下層<ベース>である)。世界人口の約7割をBOPが占めると言われている。
BOPビジネスとは、貧困層の救済、およびビジネスの新規開拓を両立する取り組み。
NGO:Non-governmental Organization
非政府組織のこと。非政府組織は、民間人や民間団体のつくる機構・組織であり、国内・国際の両方がある。
NPO:Non-profit Organization
民間の、営利(利益)を目的とせず社会的活動をおこなう団体。
以下ポイントです!
・SDGs(エスディージーズ)は、2015年9月、ニューヨークの国連本部で行われた国連サミットで決められた、国連加盟193カ国が達成を目指す2016年から2030年までの国際目標のこと。
(国連本部ってニューヨークになるんだった。。。)
つまり国連に加盟している193カ国のみんなが、2030年までに達成しようぜ!って決めた目標のこと。
・目標は全部で 17個 ある。
「17の目標」に無縁な人、関係の無い人は、地球上に誰ひとりいない。
・17個の目標を達成するために、169個のターゲット(より具体的な目標)が設定されている。
例えば、17個の目標のうち、1つめの
目標①「貧困をなくそう」は、ターゲットの1つとして、「1日1.25ドル未満で生活する極度の貧困をなくす」ことや、「2030年までに、各国定義によるあらゆる次元の貧困状態にある、すべての年齢の男性、女性、子供の割合を半減させる」といったターゲットが設定されている。
大きな目標を小さい目標に分割して考える。
大前研一氏の下の本「考える技術」に、そのことについてはかなり詳しく書かれていました。その本には役立つことが思ったより少なかったのですが、この目標を分割して考えることの大切さは、非常にわかりやすく書かれていました。
・17個の目標とは
①貧困をなくそう
②飢餓をゼロに
③すべての人に健康と福祉を
④質の高い教育をみんなに
⑤ジェンダー平等を実現しよう
⑥安全な水とトイレを世界中に
⑦エネルギーをみんなに そしてクリーンに
⑧働きがいも 経済成長も
⑨産業と技術革新の基礎をつくろう
⑩人や国の不平等をなくそう
⑪住み続けられるまちづくりを
⑫つくる責任 つかう責任
⑬気候変動に具体的な対策を
⑭海の豊かさを守ろう
⑮陸の豊かさも守ろう
⑯平和と構成をすべての人に
⑰パートナーシップで目標を達成しよう
世界のみんなで力を合わせて取り組もうとしているこの17個の目標を見たとき、日本の平和さ、豊かさを感じました。同時にまだまだ貧困で今日生きるのも困難な人々、衛生的な水も簡単に飲むことができない人々、まだまだたくさんいるという事実。
そして同時に、平和で豊かであるからこそ、海や山、自然を守っていかなければならない。地球温暖化や毎年勢いを増して猛威を振るう台風などについて、真剣に考えて何か手を打っていかない、我々の子供、そのまた子供のために。そう心から思いました。
こういった情報は自分で調べないと、事実は間違って認識されてしまう!!
ちゃんと事実を知ってください!!ということで超ヒットした本がこのFACT FULNESS(ファクトフルネス)です。かなり読み物としても面白いのでおススメです。
FACTFULNESS(ファクトフルネス)10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
・169個のターゲットなんか覚える必要はない。
17個の目標も覚える必要はない。ビジネスマンは学生と違ってカンニングokだから。
「5つのP」を覚えれば、
SDGsが何を目指そうとしているものかがわかる!
そして、その取り組みに自分の会社の何をどう乗っけるか。
当てはめるか。適用させるか。そこが重要。
・5つのPとは?
1:Peple(人間)
2:Prosperity(豊かさ)
3:Planet(地球)
4:Peace(平和)
5:Partnership(パートナーシップ、協力、共同)
つまり、17個の目標は上の5つのPのどこかに必ず入る目標なんです。
今地球上に住む人たちが関心を向けるべきこと、何か課題をかかえていること、解決しなきゃいけないこと、それらがこの5つと何かしら関係しているんです。
で、本署にもありますが、この「5つのP」に17個の目標を振り分けたのが下図です。
↑↑ ごめんなさい!! ↑↑
Plant(植物) じゃなく Planet(地球)です!!
間違えました。。。「e」が抜けていました。。。。すみません。。。(反省)
・人間が6個、豊かさが5個、地球が4個、平和とパートナーシップがそれぞれ1個。
併せて17個。
「65411」と覚えればすぐですね。
・そもそも「持続可能な開発」とは何ですか?
「将来の世代のニーズに応える能力を損ねることなく、現在の世代のニーズを満たす開発」のこと。
つまり、今だけでなく子供、孫といった先の世代までのことを考えた開発が求められている!ということです。
その「持続可能な開発」には3つの要素の調和が求められている。
①経済開発・・・経済活動を通じて富や価値を生み出していくこと
②社会的包括・・・社会的に弱い立場の人も含め、1人ひとりの人権を尊重すること
③環境保護・・・環境を守っていくこと
上の①は、まさに前回ご紹介させていただいた渋沢栄一の「論語と算盤」に深く刻まれています。↓↓↓↓
・193カ国のSDGsの取り組み状況は?
1位:デンマーク
2位:スウェーデン
・・・
15位:日本(2019年)
2019年版の調査では、163カ国が評価されていて、どこの国が何を達成していて、何がどのような達成状況か!?を詳しく公開しています。
SDG Index and Dashboards Reportという調査結果を「持続可能な開発ソリューション・ネットワークとドイツのベルテルスマン財団が毎年発表しています。
SDSN:Sustainable Development Solution Network
・「SDGs」と「CSR」、「CSV」はいったい何が違うのか。
ややこしい略が最近多いので整理しておきましょう。
CSR・・・Corporate Social Responsibility
消費者、投資家、社会全体などのあらゆるステークホルダー(利害関係者)に対する適切な意思決定を行い、倫理的観点から事業活動を通じて自主的に社会貢献すること。
「企業の社会的責任」と訳される
CSV・・・Creating Shared Value
従来は相容れないと考えられていた「経済効果」と「社会的価値の創出」の両立を目指す考え方。「共創価値」と訳される。
シンプルにすると、
SDGs・・・持続観桜な開発目標
2015年に国連で採択。
全世界共通で目指すべき17の目標と169のターゲットがある。
CSR・・・企業の社会的責任。
1990年代より使われ始めた。
本業には関係ない寄付・ボランティア活動などによる社会貢献。
例)家電メーカーによる森林再生プロジェクトなど。
CSV・・・共創価値の創造
2011年にM・ポーター教授らが提唱。
社会的問題・課題解決のビジネス化。
例)東日本大震災の被災地の農産物を使った新商品の開発など。
・SDGsは、年間12兆ドルの経済価値を生むとされている
企業がSDGsを達成することによって、年間12兆ドル(約1,320兆円)の経済価値がもたらされ、最大3億8,000万件以上の雇用が創出される可能性がある と発表されている。
まさにSDGsは「宝の山」といわれるのは、17の目標、169のターゲットのなかに、新しいビジネスを発見するヒントがあるから!
ほんのごくごくわずかしか紹介できませんが、今後「大企業だけではない!中小企業こそSDGsに取り組むべき理由」や「世界の投資家から注目を集めるESG投資とは?」
(ESG:Environment 環境 Social 社会 Governance 企業統治)など、
非常にもりだくさんの図や絵でわかりやすく説明されています。
著者は言います。
今後、SDGsに取り組まなければ、時代の要請に応えていけないとみなされるようになる。
「SDGsへの関与」と「企業の持続可能性」は、今後より一層密接な相関性を持つようになるはず。
今から学んでも、全く遅くないと思います。チャンスととらえて読んで、学んで、整理して、考えて、上司や幹部にアウトプットして、自身のチャンスに一緒にしませんか。
本当に役立つ本でした。
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60分でわかる!SDGs 超入門 (技術評論社)功能 聡子 佐藤 寛