ビジネス書 自己啓発本 「本当に役立つ本」 紹介 !

年間100冊以上好きで読んでいますので、アウトプットしようと決意。できるだけ質のいい、活かせる情報を。

「社員の力で最高のチームをつくる」<新版>1分間エンパワーメント   ケン・ブランチャード ジョン・P・カルロス アラン・ランドルフ

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星野リゾート代表の 星野 佳路 氏が
私にとって最も大切な教科書だ』と絶賛」する本。

星野氏曰く、「本書に書かれている内容を一言一句そのまま実践し、困難に負けずに熱意をもって継続すれば、会社は「エンパワーメント」を成功させることができ、飛躍的に会社を成長させることができる」。

社員の力で最高のチームをつくるエンパワーメント

なかなか会社がうまくいかない社員(部下・後輩)のモチベーションが上がらない離職率が高い、みんな失敗を恐れている、上司の顔色をうかがってばかりで、能力を発揮できない風土になっている。だからイノベーションなんてまず起こりそうにない。。。

多くの会社が上のような悩みがあると思います。
会社が生き残るためには、顧客と品質を最優先し収益性とコスト効率を高め、市場変化に迅速かつ柔軟に対応し、イノベーションを継続しなくてはならない。コンサルタントはそんなことばかり言う。


どうすればそんなことができるの?


そんな質問に答えてくれる素晴らしい本でした。

ぜひ、経営者の方、幹部の方、オーナーの方、マネージャーの方、またそういった役割を目指している方には読んでいただきたい1冊だと思います。必ず役立ちます。

 

 

・そもそも エンパワーメント とは?

自律した社員が自らの力で仕事を進めていける環境をつくろうとする取り組みのこと。
社員のなかで眠っている能力を引き出し、最大限に活用することをめざすこと。

 

違う表現だと、

エンパワーメントとは、社員にパワーを与えることじゃない。社員にはもともと知識や経験や意欲というパワーをもっている。エンパワーメントとは、そのパワーを解き放ち、目標達成のためにいかんなく発揮させること。
そしてエンパワーされた社員は、組織と自分自身の両方に利益をもたらす。

 

著者の1人、ケン・ブランチャードは、世界で最も影響力のあるリーダーシップの権威の一人。60冊の共著者があり、世界の40を超える言語に翻訳され、合わせて2100万部超の売上がある。1979年に妻とケン・ブランチャード社を創業、国際的なコンサルティング・研修を展開している。

 

ポイントとして、

・エンパワーメントには「3つの鍵」が必要になる。

「第1の鍵」正確な情報を全社員と共有する

「第2の鍵」境界線を明確にして自律的な働き方を促す

「第3の鍵」階層組織をセルフマネジメント・チームで置き換える

 

 

・「第1の鍵」のポイント

会社の情報を共有し、信頼関係を気づく。
正確な情報をもっていなければ、責任ある仕事をすることができない。
正確な情報をもっていれば、責任ある仕事をせずにいられなくなる。


社員に責任をもって働いてほしければ、信頼されていると感じてもらいたければ、トップ(や管理職やリーダー)が意思決定に使っているのと同じ情報を共有しなくてはならない。

時代遅れの階層的発想を打ち破る必要がある。

自分がオーナー(社長・経営者)になったつもりで行動することを社員に促す。
(以前ご紹介した「ハーバードのリーダーシップ講義」に通じる!!)

 

例として、

レストランを経営している私の友人。その友人は従業員との情報共有がいかに大切かということには全く興味がなかった。

しかし、ある日私は彼女に頼んで、レストランの閉店後にスタッフを全員集めてもらい、こう質問した。

「この店で、お客様が払う代金1ドルのうち、何セントが利益になると思いますか?その儲けが、オーナーの収入や皆さんのお給料、再投資の資金になります」

 

答えにバラツキがあったが、最低が45セント、最高は75セントだった。

 

友人が「答えは 8セント」と言ったら、スタッフは皆驚いていた。

その後、友人は会社の情報をスタッフ全員と共有することにし、今ではスタッフ全員が経営者マインドをもって働いている

 

職場が安全だと感じられ、新しいことを試す自由が与えられ、すべての情報が共有されれば、社員のなかにオーナーと同じ意識が芽生える。

 

 

・「第2の鍵」のポイント

説得力のあるビジョンを設定する
社員が自分の目標と役割を明確にできるようにする
行動の根底にある価値観を定義する
ルールを定める
行動の自由を提供する

 

自律した働き方を促進する6つの境界線とは?
目的:われわれの事業は何か?
価値観:事業を進めるにあたっての指針は?
イメージ:どんな将来像を思い描くのか?
目標:何を、いつ、どこで、どう達成するのか?
役割:だれが何をするのか?
⑥組織の構造とシステム:仕事をどう位置づけ、どう支えるのか?

「枠組み」「境界線」はたくさんある。しかし焦ることはない。必要が生じたら、その都度やればいい。一度に決められるものではないから。

 

例として、

アップルコンピュータは創業のころ、スティーブ・ジョブズは、みんなが自分のコンピュータを持つ世界を思い描いた。当時としては夢のような話。

アップルの目的は、コンピュータという情報処理システムを作って個人が買える価格で提供することであった。その根底にある価値観は、簡単に使えるコンピュータを世界に提供するというもの。最終的な結果のイメージは、すべての机、全ての家にパーソナル・コンピュータが置かれている光景であった。

社員の力で最高のチームをつくる第2の鍵エンパワーメント

 

・「第3の鍵」のポイント

全員がチームスキルを学び高める。

エンパワーされたチームは、エンパワーされた個人以上の仕事ができる。
はじめからセルフマネジメント・チームとして仕事をする方法を知っている人はいない。上司に頼らないで仕事ができるようになる方法を部下に教えることから、エンパワーメントが始まる。

チームが自立するよう支援を励ましを与える。
全員がチームスキルを学ばなくてはならない
コントロールを徐々にチームに引き渡す。

困難に遭遇することを覚悟しておく
途中で不満が出てくるのは自然な反応である。

情報とスキルをあわせ持ったチームは、古い階層思考に取って代わることができる

 

・セルフマネジメント・チームの利点

 ・職務満足の増大
 ・態度の変化→「仕方なくやる」から「やりたいからやる」へ
 ・社員のコミットメントの強化
 ・従業員と経営者のコミュニケーションの円滑化
 ・意思決定の効率向上
 ・仕事の質の向上
 ・オペレーションコストの削減
 ・会社の利益拡大

 

著者の理論、つまり ケン・ブランチャード理論の根底にある理念は、
これからの企業が活用すべき資源は、人材の能力である
ということだと星野氏は書いています。
つまり、資金や土地、または今ある技術の資産で競争優位を持続できる時代ではなく、組織にいる人材の脳をいかに活性化させるかが勝負どころであるという教えである。

大前研一氏も同じようなことを最近書かれていた!)

 

では、どうしたら組織にいる人材の脳をいかに活性化させ、企業が資源として活用でき、成長させることができるのか!?そして利益を出し、社会貢献もし、皆が幸せになれるのか?。

星野リゾート星野氏が「最も大切な教科書」としていることにも納得しました。この本は読んで損はしません。実践するにはかなりの熱意が必要だと思いますが、その見返りはかなり大きいと確信!。ぜひおススメです!

 

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