ビジネス書 自己啓発本 「本当に役立つ本」 紹介 !

年間100冊以上好きで読んでいますので、アウトプットしようと決意。できるだけ質のいい、活かせる情報を。

「直感と論理をつなぐ思考法 VISION DRIVEN」 佐宗 邦威(さそう くにたけ)

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ふつうに生きていると「どうすれば他人が満足するか」ばかりを考えてしまい
「他人モード」の行動をとっている。
そしていつからか「君はどう思う?」と聞かれても「自分はどう思うのか」がよくわからなくなる「自分の意見やアイデアがスッと出ない!」
これが私たちの生きるネット時代の「生活習慣病」

そんな「生活習慣病」を克服し、
「妄想」を「駆動力」
できる人を目指す。

VISION DRIVEN 直感と論理をつなぐ思考法

この本は、下記のような方におすすめです。


・仕事は特に大きなミスなく進めることができるけど、やりがいを感じない。
・何に不満なのかもよくわからない。なんかモヤモヤする。
・本当に自分のやりたいことがわからなくなってきている。
・最初に書いた「他人モード」におちいっているかも!?と思った方。
・特に膨大な業務に忙殺されている人、部下のマネジメント責任がある人、顧客の対応に追われている人、家事・育児・介護を抱える人

・・・自分よりも他人の満足を優先し過ぎてしまっている人には、ぜひ読んでいただきたい本です。

 

著者はP&Gマーケティング部で「ファブリーズ」「レノア」などのヒット商品を担当後、「ジレット」のブランドマネージャーを務める。その後、ソニーに入社。同クリエイティブセンターにて全社の新規事業創出プログラム立ち上げなどに携わる。

そんな著者は、企業・組織のイノベーション支援を行っており、個人のビジョンを駆動力にした創造の方法論に詳しい。そんな著者だから書けた「妄想を手なずけ、圧倒的インパクトを生む」本です。

 

これまでの思考の領域では

①カイゼン思考

②戦略思考

③デザイン思考

と大きく3つのタイプが存在していた。

この本では、そのどれとも異なる「第4の思考」について書かれている。

それが

④ビジョン思考 である。

 

 

 ・ビジョン思考の基本サイクル

→「自分モードの思考」を取り戻すサイクル

①内発的動機が足りない → 妄想(DRIVE)

 →自分の妄想をかたちにする

②インプットの幅が狭い → 知覚(INPUT)

 →ビジョンの解像度を上げる

③独自性が足りない → 組替(JUMP)

 →自分なりの切り口を与える

④アウトプットが足りない → 表現(Output)

 →自分らしい表現に落とす

 

「直感」を駆動力にした思考は、このサイクルを描く。

 

vision driven 直感と論理をつなぐ思考法

 

・ビジョン思考のこのサイクルを身につけるためには2つの条件が必要になる。

 

 ①ビジョン思考の「スペース」

   空間的余白と時間的余白

 ②ビジョン思考の「メソッド」

  「紙×手書き」が基本

   デバイス画面にデジタルで書くと「他人モード」の邪魔が入る。

  「感情アウトプット」を練習する。

 

ビジョン思考を習慣化するのに最も大切なのは「余白(スペース)」。

「余白」とは、空間的「余白」と時間的「余白」の2種類必要。

余裕ができたらやってみる ではなくて、 先回りして余裕、つまり「余白」の時間をスケジュールに入れる。

そして、今すぐ無地のノートを買う(空間的余白)。

 

著者曰く、

「あなたの職場には、ビジョンが生まれる「余白」があるだろうか?それをかたちにする「キャンパス」は用意されているだろうか?もしそれらがまったく無いのであれば、まず「余白」をつくるところからスタートするべきだ。」

 

・妄想を引き出すためのメソッド

①新品のノートを買う

紙のノートのメリットは「手書き」ができるから。右脳と左脳両方のモードが使えるのはこれだけ。デジタルでは難しい。デジタルデバイスでは他人モードの邪魔が入る。

 

②「感情アウトプット」を練習する

・毎日決まった時間にノートに書く。仕事前の朝一がおすすめ。

・毎日決まったページ数を書く。

・お気に入りのペンで手書きする。

・最低でも1か月続ける。

妄想を引き出すには、「過去に起きたこと」を書くより、「そのときに感じていること」を書くことが望ましい。

 

一番とっつきやすいのは、「感情ジャーナリング」

自分がいやだと思ったこと。嬉しかったこと。どうしても気になっていること。

ありのままに書いていく。

本当はつらかったのに我慢していたこと、実は後悔していること。他人への悪口や嫉妬心などなど、マイナス感情が出てきても抑え込む必要はない。

ただし、ジャーナルの最後は必ずポジティブな感情で締めくくるようにすると、日々の充足感が高まる。

 

「他人モード」に染まりきっている人は、これだけの作業にすら困難を覚える。

自分の感情にアクセスする筋肉が鈍りきっているから。

まずは、「思ったことをありのままに吐き出すリハビリ」だと思ってやる

 

たいていの人は1週間も継続すると、書き終えた後に爽快感を覚える。1か月くらい継続すると、周囲の目を気にして身につけている「鎧」が取れてきて、「むき出しの自分」が見えてくる。

 

著者お薦めのノートが

測量野帳

コクヨ ノート 測量野帳 スケッチ 白上質紙 40枚 セ-Y3

 

 モレスキン

モレスキン ノート クラシック ハード 無地 ポケット QP012 黒

 

もっと高級感を味わいたいこだわり派の方には、私のお気に入り

ロイヒトトゥルム!

LEUCHTTURM1917(ロイヒトトゥルム) A6 無地ノート ソフトカバー ブラック

 

いずれもハードカバー、ポケットサイズ というのが「他人モード」に邪魔されない特別感がつくれる。そしてどこでもぱっと開ける。

 

③「何もしない時間」 をスケジュール予約する

空間的余白を手にしても、時間的余白が無ければ意味が無い。

「自分モード」のスケジュールを予約して、予定をブロックすること。

 

④妄想クエスチョンを行う

質問文というのは、それに対する回答を期待した「余白」である。

妄想を刺激する質問「妄想クエスチョン」とは

・子供時代の夢は何でした?

・青春時代、何/誰 に憧れていた?

・もし3年間自由な時間ができたら、何をしますか?

・もし100億円の投資を得られるとしたら、何をしたいですか?

 

妄想クエスチョンで大切なことは「手で考える」ということ。

これらは、頭のネジを意図的に外す訓練になる。

 

その他、

○○してみたい。 ○○になりたい。 ○○へ行ってみたい。それを言葉として手で書く。無地の紙に書く。

妄想をどんどん自由に膨らます。

 

④偏愛コラージュをつくる

妄想を膨らますには、K→V→Aがいい。

つまり、体感覚(Kinesthetic) → 視覚(Visual)がいい。

具体的な画像をプリントアウトして机の上にバッと並べる。好きな画像は写真データを検索してプリントアウトする。

PhotoPin を利用する。http://photopin.com/

 アウトプットした写真や画像を大きめのスケッチブックなどの紙に貼り付ける。コルクボードにピン留めしてもいい。それぞれの写真の下には「好きになった理由」「好きなところ」などを短いキーワードにして書いておく。

ビジョン思考は単なる右脳思考ではなく、イメージモードと言語モードを行き来することに主眼がある。

 

「自分の根本的な関心がどこにあるのか」

それを見失わないように。

 

⑤創造の「テンション」を引き出す  魔法の問いかけ

 「課題:現状のユーザーに新たなトライアルをしてもらう」

「どうすれば、現状のユーザーに新たなトライアルをしてもらえるだろうか?」

という疑問分にする。

※これはよくある(よくビジネス書にあるメソッド)

→私のおススメの本は

 ↑とあるバリバリのコンサルの方に紹介していただいた本です↑

 

ただ、

問題解決、カイゼン思考(イシュードリブン)では常に

「どうすれば・・・・だろうか?」

ビジョン思考(ビジョンドリブン)では

「もし・・・なら、どうなるだろうか」

問いの設定、構文がそもそも違う。

 

 このビジョンドリブンの質問になかなか答えられない、さっぱりわからない!という人は、「他人モード」で思考することに慣れきっている人、問題解決型アプローチに染まりきっている人に多い

 

ビジョン思考の質問で極度の反発心を感じてしまう人には、さらに素敵な質問が本書には説明されています。

 

「妄想」を引き出すメソッドだけでも、ここに詳細は書きつくせないです。

その後、「知覚」「組替」「表現」と続きますが、それぞれ動作に落としやすいメソッドがわかりやすく説明されています。

 

普段

「どうしたらあの人を満足させられるだろう」

「どうすれば、上司は満足して納得してくれるだろう」

そんなことばかり考えて

自分の意見、自分のアイデアが出てこない!

そんな悩みをお持ちの方には、ぜひ読んでいただきたい本です。

売れている理由がきっとわかると思います。おススメです。

 

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