ビジネス書 自己啓発本 「本当に役立つ本」 紹介 !

年間100冊以上好きで読んでいますので、アウトプットしようと決意。できるだけ質のいい、活かせる情報を。

「死んだほうがマシだ」と真剣に思い悩んだ時に 読んでいただきたい本 『夜と霧』 ヴィクトール・E・フランクル

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究極に絶望的な状況、

死をも超越する最悪な心境から

克服する2つの方法

が役に立ちました。

 

先の見えない最悪な環境での「無期限の暫定的状態」。
その状態にあると、人は未来を見失う。
目的を持つこと、希望を持って生きることが酷く困難になる。

夜と霧 フランクル 人生 YES 絶望 ドイツ アウシュビッツ ユダヤ人 ナチス

夜と霧 それでもなお人生にYESと言う

 

夜と霧 新版

 

7つの習慣の中のエピソードと言いますか、
具体例として出てくる逸話として
このヴィクトール・フランクルの「夜と霧」が出てきたのがきっかけで、
読んでみました。

 

 
普段こういう戦争系や小説は読まないのですが、

7つの習慣のスティーブン・コヴィーさんが
引用されていたので読んでみました。

ここ10年くらいの中で5本の指に入るレベルで
衝撃と影響を受けました。


第二次世界大戦後すぐに出版され
70年経った今でも読まれている本。
1200万部以上売られている。
深い感動や影響を受ける本。

 

アドラーやフロイトに師事していた著者フランクル氏。
アウシュビッツ収容所にも収容されたが、奇跡的に生還。

この本を読むと、本当に運命はわからない。本当に奇跡だと思いました。

 

『このような事が学べます』
極限状態における究極に最悪の状況、逆境、
絶望の中での殆どの人間の精神状態は変貌していく。


・そのような状況下で、どのような事を自身の心の置き所にすれば乗り越えることができるのか!?
・死に勝るほどの絶望をどいう乗り越えるのか!?
・どんな考え方や行動によって乗り越えることができるのか!?

そのような事を知り、学ぶことができます。


単なる戦争体験記、ユダヤ人虐殺などを記した単なるノンフィクションではないです。
人生に役立ちます。

 

中でも、 

『究極に絶望的な状況、

心境から克服する2つの方法』

が役に立ちました。


1つ目:未来の楽観的なイメージ、未来のポジティブなイメージに頼る方法
そのイメージにいつかたどり着くんだという信念を持って生き抜くこと。

 

しかし、著者はこの方法は、単なるトリックに過ぎないという。
なぜなら、未来のイメージが明確になっている間は、この方法は有効。
しかしそれは永続的にできるものではない。


本当にその未来のイメージが本当に実現できるのか?という疑いが出てくる。
時間の経過とともに自分自身のイメージへの信頼が薄まってくる。


そして、そのイメージが実現しそうにないと自分の中で確信してしまった瞬間、
精神的にも肉体的にも崩れてしまい、破綻する。
この根拠として、実際に多くの人が同じタイミングで命を落とした事実
も記載されている。

 

 

2つ目:悲観的な未来に価値を見出すのではなく、残酷で絶望的な逆境の中にいる
「今の自分自身に価値を見出す」という方法。


どんなに不運で悲惨な状況でも、今現在2つとない自分自身に価値を見つけ、
自分自身を肯定する。

 

どんな不運な状況や降り注ぐ災難も、自分の責務だと受け入れて
自分の運命であり、意味があると信じ、とことん苦しみ抜くこと


そして

1つでも自分で選択し、決定し、行動して可能性を見出す。
それこそが究極に絶望的な状況、心境を乗り越える唯一の方法である。
人間はどんな状況であっても生きる意味がある。


苦しむということは何かを成し遂げるということであると著者はいう。

 

死にゆく運命の中で、2つとない意味を与えること。
これこそが無期限の暫定的状態、死と隣り合わせの状況においても
自身を奮い起こして生き抜くための手段、考え方、希望の与え方である。

 

 

この「今の自分自身に価値を見出す」という事については本書の中で深く、具体的に様々な実体験を元にして書かれています。

 

 

その後「精神の自由」をフランクルは見つける。


本書でフランクルが書いていることを要約すると。
「人は強制収容所に人間を拘禁し、
全てを奪うことができる。

しかしたった1つだけ奪うことはできない。

それは
与えられた環境でいかに振舞うか?

どのような精神で逆境に向き合うか?
その人間としての最後の自由だけは決して奪えない」

 

死をも超越する究極に絶望的な環境においても、
人々の精神的な反応の1つ1つは
それぞれの内心の決断の結果であった。

人生とは、苦しみは逆境、不幸も含めて人生である。

 

典型的な囚われの身になるのか?
それとも、人間としての尊厳を守り抜くのか?
そういった内心の決断は
一人ひとりが自分自身で決めていたのだ!

そして一人ひとりに価値があるのだ!!


どんな逆境の中でも人は選択肢、決断することができる。


夜と霧というタイトルは、実際にドイツ軍がユダヤ人を捕獲・連行する命令の名前だった。


正に夜と霧のように、一瞬にして人を消し去ってしまうという命令である。
しかし、本当のタイトルは、「それでも人生にYESと言う」であったことからも
このフランクルの方法論への思いが伝わってくる。

 

「それでもなお人生にYESと言う」


これこそが人間の精神的な自由、
人間の強さの源であり

超絶望的環境の中でも耐え抜き、
人間として踏みとどまり、
人間として生き、
人間の尊厳を守る。
そして自分自身の人生を2つとない唯一無二の価値ある存在にする。

 

現在のVUCAの時代、コロナがいつ終息するかわからない今の世界。
この本に書かれている「無期限の暫定的状態」の意味が理解しやすいと思います。
もちろん本の中に書かれている状況からすれば、今の私たちの状況なんて
本当に逆境とは呼べないほどのレベルだと思いますが。

 

この本、ビジネス書や自己啓発本というレベルを超えています。

正直言いまして、かなり衝撃的な内容も含まれているのですが、
その分、感情が伴うので記憶も深まり、人生で役立つ内容、精神論的、方法論的な内容が得ることができます。おすすめです。

 

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