「仕事が遅いのは能力の問題」だが、
「スタートが遅いのは姿勢の問題」。
この本の基本の習慣の1つ目にでてきたこの習慣、これがまず非常に心に突き刺さり、今では会社の部下や後輩、プロジェクトメンバーも皆に浸透しています。
著者曰く、
仕事で大切なのは、「質」よりもまずは「スピード」。
特に超一流の世界では
「フライング以外はすべて遅刻」
とみなされる。
つまり、
「フライングぐらいは、余裕でしないと、
そもそも勝負の土俵に上がれない」。
つまりのつまり、上司から依頼された仕事の質は、仕事をこなして行くうえで上がっていくものであり、最初は時間がかかって当たり前。
それよりも、誰よりも早くその依頼された仕事に着手し、フライングするくらい早く着手する習慣が、上司の心へ訴えることができる。まずそれが、年収をアップさせるための最も大切な習慣だ。
能力がなくたって、誰よりも一番先に取り組んで、途中経過でも上司へ報告すれば、
やる気と熱意、仕事に対する心構えが評価される。
この習慣がないと、
「あいつはやる気あるのか!?」と思われる。遅くに質の良いアウトプットをしても、誰よりも早くアウトプットしてきた部下の方が日本の上司、管理職は「やる気のあるやつ→見込みのあるやつ」という認識になる。
スピードの速さは、本気度と情熱のあらわれ。
情熱が冷めないうちにすぐ行動する人間は、間違いなくいい仕事をする。
「仕事が遅い」のはしかたがない。
だが、「スタートが遅いのは致命的。
「行動する」ことによって、はじめて「正しく考える」ことができる。
著者は日本最大級の240店舗を展開する美容室「EARTH」を運営する、株式会社アースホールディングス取締役。
うち70店舗をフランチャイズ展開する。株式会社サンクチュアリ代表取締役も兼任。
高校卒業後に上京し、19歳で年収180万円から美容師を始め、31歳で年収1億円超える。
19歳から23歳まで、ほぼ休みなく仕事をし、24歳から39歳までは、始発から終電まで365日、15年間、1日たりとも休みなく仕事。
40歳からは、仕事と遊びの壁が完全になくなる。
著者のように、仕事一筋!!モーレツビジネスマンになるのは、相当に厳しいと思われます。また家族や自分の趣味も大切にしたいという方もおられると思います。
そらそこまでしたら、1億円という年収になるわな・・・。
いや、ならないと思います。普通に著者のように働いていたら、体を壊して、家族やプライベートも犠牲にし、後で後悔することになると思います。
ですが、著者の経験から作られた、本書の大分類で5つの習慣、細かく分けると36の習慣を押さえて行動すれば、必ず出世できる、成功できる、そんな確信を覚えた記憶が当時あります。
この36の習慣の中で、まず自分でできそうなこと、明日からでも実践できそうな習慣を取り入れてみて、その成果を感じてみるのはどうでしょうか。
私もこの本に書いてある習慣のうちいくつかを実践し、そのおかげで社内歴代最速で課長に昇進できたといっても過言ではありません。
そういった意味でとても役立った本なので紹介しました。
「能力」の差は、小さい。
「努力」の差は、大きい
「継続」の差は、とても大きい
「習慣」の差が、一番大きい
だから習慣を変えるんです!!
ポイントとして、
・誰もがやりたがらない早朝出社をして、「損から入る」。
それがもっとも簡単で、もっとも確実な「年収1億円の習慣」である。
年収1400万円以上の「6割以上」が朝型というデータがある。
・数字を楽しく見る習慣をつける。
そのためには、「常に電卓を持ち歩く」のがもっとも簡単で、もっとも効果が高い。
・「身だしなみ、挨拶(あいさつ)、接遇(接客の姿勢)」を徹底すれば、
問題の8割は解消する。
挨拶は必ず「自分から先にするもの」。先輩も後輩も、目上も目下も関係ない。
・時間の使い方が劇的に変わる、4つの「ルール」
①仕事には必ず「短めの期限」を設ける
②自分ひとりでできる仕事は、
「始業開始前」までに終わらせる
③仕事の「優先順位」を決める
④人に任せられる仕事は「人に任せる」
上の③は、「7つの習慣」でも非常に重要なこととして扱われています。
ビンに砂や小石を先に入れると大きな石(重要な仕事)が入らない。だから、
大きな石→小さな石→砂 の順番で着手していく。
7つの習慣の第3の習慣として超有名なものですね。
完訳 7つの習慣 人格主義の回復: Powerful Lessons in Personal Change
・「期限」を決めて「量」をこなしてこそ、圧倒的な「質」が手に入る
優先順位は 期限 → 量 → 質。
・優秀な人が成功するのではない。「優秀な人に支えられた人こそが、成功する」。
相手の長所を認めてあげると、優秀な人に囲まれる。
・落ち込んでいいのは、最長「3分」まで。
丸一日落ち込んでも、3分しか落ち込まなくても、どちらも「問題解決」したことにならない。
・人前に立ったら、「夢」「数字(業績)」「笑い」を33%の割合で話す
・「逃げない」「言い訳をしない」「人のせいにしない」
ほんの、ほんの一部の紹介でしたが、どうだったでしょうか。
そんなにハードルの高い習慣は無かったと思います。
改めて夜型の私も、早起きしてスッキリした状態で学びや自身で完結する仕事に時間を使っていきたいと思い直しました。
売れている理由がわかる1冊でした。ぜひおススメです。役立ちました。
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