「すごいメモ」 小西 利行
この「すごいメモ」という本を読んで実践してみました。
「メモを取る」から「メモを使う」
に変わることができたので、役立つ本としてご紹介します。
この本に書いてあるメモの取り方をマネしてみると、取って終わりだったメモが、だんだんと「考えるきっかけ」を与えてくれたり、プレゼン資料や企画書、報告書などを書くときに「アイデア帳」としてメモが活かせるようになりました。ちょっと「ふざけた?表紙」だったので半信半疑(笑)だったのですが、その中身の役立ち度はかなり高いです。
メモを取る場面は仕事でしょっちゅうあるのですが、「役立ったなあ・・・」という記憶がないのが現実だと思います。そんな人には本当におすすめの1冊です。
メモは取るけど、見返すことがないし、見返そうとも思わない方、メモってそのとき書き留めて頭に入れば それでいいと思っている方、メモは新入社員やその仕事の初心者がとるものだから必要ないと思っている方、メモをとっても「役立った!」という経験があまりない方(多分そういう人は多いはず。私もそうでした:汗)、そんな方々にぜひこの本を読んでいただきたいです。絶対に損はしないと思います!
14個も著者おススメの『メモ技』が紹介されていますが、
「全部使いこなそう!!」はNG
だと思います。いきなり全部は覚えられないし、なにより続かないです。
(私は当然続きませんでした。。)続かないと習慣になりませんし、習慣にならないと無意識に使えるようにならないからです。
私はやっと半分の7個を無意識に使えるようになって、7個だけですがめちゃくちゃ役立っています!
著者は京都府出身で大阪大学卒業後、1993年に株式会社博報堂入社。2006年に独立し、POOL inc.を設立。「伝わる言葉」を掲げ、CM制作から商品開発、都市開発までを手がける。主な仕事に、サントリー「伊右衛門」「ザ・プレミアム・モルツ」、TOYOTA「もっとよくしよう」、ライザップ、Play Station4「できないことが、できるって、最高だ」キャンペーンなど。この本は、著者がこれまでの二十数年間のキャリアのなかで培い、現在の仕事を支えている「メモ術」についてまとめた1冊。
ポイントとして、
・メモはいい仕事をするうえで、大切な5つのポイントに関わっている。
①整理 ②設定 ③考察 ④発見 ⑤指示 の5つ。
この本に書かれている「メモ術」を使うと、この5つの大切なポイントが、もっと簡単に、もっと面白く、しかも効率的になる。
・5つのポイントについて
①整理:仕事の条件や要点を整理する
②設定:課題を見つける。目的を決める
③考察:何が有効な解決策か考える
④発見:新しいアイデアへたどりつく
⑤指示:部下やチームに役割を伝える
・メモは情報を書き留めるだけ、ではもったいない
「メモ術」を使ったメモだと、頭を整理したり、アイデアを出したり、資料の下書きを作ったりと、日々の仕事の中で行うことに役立つ。
結果として、仕事のスピードや質が向上していく。しかも面白いほどに。
・メモは腐る
何の技術もないまま、ただ今まで通りメモをとったのでは、時間がたつと、自分で見返しても全く意味がわからないものになる。解読するにも、思い出すにもムダな時間がかかってしまう。そしてストレスがたまる。
これは、メモが腐るから。メモには鮮度がある。
・仕事をスムーズにさせてくれない2つのこと
「情報過多」と「頭の切り替えの難しさ」。
この2つが仕事を滞(とどこお)らせている。
仕事量が増えるについれ、多くの人が情報の多さに混乱し、何をどう考えていいのかわからなくなる。そんな「情報過多」な時代。
たくさんの仕事を抱えすぎる今のご時世(どこもギリギリの人員でまわすことが多いですね。。。)、ある仕事を終えてから次の仕事へ移るとき、頭の中が整理できず、時間がかかってしまう。整理できたとしても、イマイチ冴えないし、仕事の質が下がる。そんな「頭の切り替えの難しさ」。
この2つの滞りをカイゼンできる方法が
「未来メモ」
である。
・未来メモの 長所
①見るだけで瞬時に考えるポイントがわかる
②即座にやるべきことに着手できる
③飛躍的に仕事が速くなる
④考えるべき目的が明確になる
⑤企画やアイデアを思い通りに発想できるようになる
(私の実感としては、①と②と④はかなりカイゼンできていると思います。③と⑤は、まだまだノビシロがあるので、これからもガンガンこの本に書かれているメモ術を使っていこうと思います。)
・未来メモの 効果
①仕事が楽しくなる!
「メモは面倒で使えない」から「楽しく考えるきっかけができる」へ
②仕事のスピードが速くなる!
「情報が多くて混乱んする」から「頭が整理されてすぐに仕事を始められる」へ
③過去のアイデアを再活用できる!
「過去のアイデアがムダになる」から「忘れていた過去のアイデアが復活」へ
④アイデアがすらすら生まれる!
「アイデアが考えられない」からあ「アイデアを考える方法がわかる」へ
⑤仕事ができる人になる!
「何をやればいいかわからない」から「課題の設定や解決がぱっとできる」へ
⑥伝えたいことが人に伝わる!
「ごちゃごちゃして伝わらない」から「大切なことがみんなに伝わる」へ
⓻リーダーシップがとれるようになる!
「チームをやる気にさせられない」から「チームに楽しく仕事をさせられる」へ
・未来メモには3つある
1:まとメモ
ぐっちゃぐちゃな情報をおどろくほどスッキリまとめて整理するメモ術(5つ)
2:つくメモ
メモからアイデアをつくり出し、仕事を加速させるメモ術(6つ)
3:つたメモ
もっと つたわる、もっと考えやすくなる。
メモを使って人を動かすメモ術(3つ)
↓↓つくメモの中にあるメモ術の1つ「三角メモ」はこんな感じです↓↓
↑ 字が汚いのはお許しを。↑
これは本当にアイデア出しで役立っています。
著者は、博報堂にコピーライターとして入社してから、2年ほどがむしゃらに頑張っていましたが、いわゆる「ダメ社員」でした。圧倒的に仕事が遅く、会議では発言できず、しょっちゅう怒られ、何をやればいいのかわからず、「辞めたほうがいいかも」と思いながら過ごしていました。しかし、会議でたまたま配られた書類を見て、「全てが変わった」と書いています。その書類は誰かがメモした紙をただコピーしただけのものでした。
そこには「→」や「☆」など、いろいろな記号が書いてあって、その先に大きな「〇」で、いくつかの「ヒント」や「答え」が書かれていました。そこからメモというものを違う角度で見るようになり、20年以上試行錯誤を重ね、「メモの取り方」や、「メモの使い方」、「メモを使った発想法や伝え方」まで、いろんなメソッド(方法)を生み出し、実践してきました。
そんな著者が20年以上試行錯誤を重ねて作り上げてきた「メモ術」をこの1冊で学べるなんて、すごくお得な気持ちになりませんか?!私はおもいっきりテンションが上がって読み切りました。そしてその「すごさ」を体験して会社でほぼ毎日役立っています。
本の中身には、14個のメモ術の具体的な内容と、使い方が書かれていますが、何よりそのメモ術で世に出た商品やキャッチコピーも写真付きで入っているのがいいです!
絶対にあっ!このキャッチコピーこの著者が作ったんだ!!とちょっと感動します。
せっかくメモをとるのなら、いいメモにしたほうが いい!と共感される方にはぜひおすすめの本です!
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