ビジネス書 自己啓発本 「本当に役立つ本」 紹介 !

年間100冊以上好きで読んでいますので、アウトプットしようと決意。できるだけ質のいい、活かせる情報を。

Google Amazon Facebook Appleについて知るとむちゃくちゃ面白い ➡ 「the four GAFA 四騎士が創り変えた世界」  スコット・ギャロウェイ

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GAFAを「素晴らしい企業!すごい企業!!」って感じに
扱っていない
ところがかなり面白い。だから記憶に残りました♪

 

この本は、前回ご紹介させていただいた、会社や取引先との話題に必要な最近話題のIT企業について、網羅的に学べて役立つ産業革命以前の未来へ」(野口 悠紀雄)を読んだあとに、
GAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon
中国のBAT(Baidu(バイドゥ)、Alibaba(アリババ)、Tencent(テンセント
などの企業のことを
もっと面白く書いている本が読みたい!
と思って探しているとき、すぐ見つかりました。だって、米国話題のベストセラーになっていて、22カ国で続々刊行中なので、アマゾンで検索したら一番に出てきたからです。

GAFA 四騎士が創り変えた世界

著者はGAFA(Google、Apple、Facebook、Amazon)をヨハネの黙示録に出てくる四騎士に例えようとする思いが表紙を開けてすぐにわかりました。それにまず興味をひかれました。

この四騎士は

『地上の4分の1を支配し、剣、飢饉(飢餓)、悪疫、獣によって、「地上の人間を殺す権威」を与えられている。』

と書かれています。
つまり、著者は、GAFAそれぞれの企業の成り立ちや現在の状況、そしてこれからの未来どうなっていくかの予想を書いているのですが、その書き方がこの四騎士から創造できるように、めちゃくちゃユニーク。それでいて、事実をわかりやすく根拠を示して説明してくれています。

この「なんかものすごく悪そうな四騎士」に例えていることからして既に著者の意図が少し見えますが、期待を裏切ることなく、本文ではユーモアも交えながら皮肉たっぷりにGAFAを紹介しています。もちろん書かれている内容やデータは正しい調査に基づいてされていますので、よりGAFAやその他注目したい企業をもっと知る上で本当にいい本です。

その他今話題の企業として、アリババをはじめ、テスラ、ウーバー、ウォルマート、マイクロソフト、Airbnb、ベライゾン、AT&T、コムキャスト、タイム・ワーアーなどの企業について興味深い内容が書かれています。
第五の騎士になるのはどの企業か!?どうすれば四騎士のようになれるのか!?
という視点で書かれています。そこも企業の中身を知って、覚えて、仕事で使えるという役立つ情報が満載でした。

GAFA四騎士

表紙をめくってすぐにある四騎士の絵

 

GAFAを「素晴らしい企業!すごい企業!!」って感じに
扱っていない
ところがかなり面白い。だから記憶に残る。

 

四騎士について、少し絵も含めて引用しますと、以下のようなものです。

 

GOOGLE
Google:全知全能で無慈悲な神
彼はあらゆる質問に答えてくれる。そして私たちの「心の奥底の秘密」をあばく。私たちの思考は彼に既定され、やがて支配される。

 

APPLE
Apple:ジョブズという教祖を崇める宗教
私たちは「美」にひかれ、彼に近づく。しかしそれは「イケている自分」の演出にすぎない。そして彼の献金箱は居万の富で満たされる。

 

 

facebook
Facebook:人類の1/4をつなげた怪物
彼は「認められたい」という私たちの渇望(心からののぞみ)を利用し、人間関係の全てをさらさせる。彼はそれを記録し続け、私たちは丸裸にされる。

 

AMAZON
Amazon:1兆ドルに最も近い巨人
「楽をしたい」という私たちの本能を、彼は存分に満たしてくれる。気づけばもう、私たちは彼なしでは生きられない。

 

 

著者は連続起業家として9つの会社を企業。ニューヨークタイムズ、ゲートウェイコンピューターなどの役員も歴任。現在ニューヨーク大学スターン経営大学院教授であり、MBAコースでブランド戦略とデジタルマーケティングを教える。2012年には「世界最高のビジネススクール教授50人」に選ばれています。

 

 

現在、ポケットサイズのスーパーコンピューターをつくったのも、発展途上国にインターネット網を持ち込んだのも、地球の大陸と海の詳細な地図をつくっているのも、このGAFA。しかし、これらの4強にはまったく別の顔もある。

 

アマゾン:売上税を払うのを拒否し、従業員の待遇が悪く、何万という仕事を消滅させながら、事業革新の神とあがめられている小売業者。

アップル:国内のテロリズムについての情報を連邦政府の捜査にも提供せず、その思想に共鳴する宗教じみた熱狂的ファンに支えられるコンピューター企業。

フェイスブック:あなたの子供たちの何千枚もの写真を分析し携帯電話を盗聴器として活用し、その情報をフォーチュン500企業に売りつけるソーシャル・メディア企業。

グーグル:メディアで最も実入りのいい(儲かる)分野で90%のシェアを占めながら、せっせを訴訟とロビー活動に励んで、独占禁止法の適用を逃れている広告配信プラットフォーム。

 

これらの企業は人類を幸せに導く聖なる四騎士なのか?それともヨハネの黙示録の四騎士なのだろうか?
どちらの問いに対する答えもイエスだ。

なぜ人間心理の奥深くにまでこの四騎士は食い込めたのだろうか?

2013年4月から2017年4月までの4年間で四騎士の時価総額は、およそ1兆3000億ドル(約140兆円)増加した。

 

ポイントとして、

 

アマゾン

アマゾンの強みは生きるための必需品を手に入れるという退屈な作業のつらさを軽減していることにある。苦労して狩りをする必要はない。1回クリックするだけだ。そんな地球上最大の店舗だ。

アマゾンの創業者ジェフ・ベゾスの資産は現在世界3位だが、ビル・ゲイツとウォーレン・パフェットを抜いて、いずれ1位になるだろう。

全米の世帯の44%に銃があり52%にアマゾン・プライムがある。

アマゾンはグーグルにとって最大の顧客だが、検索についてはグーグルにとっての脅威でもある。何かの商品をさがしている人の55%が、まずアマゾンで調べているのだ。(グーグルを使う人は28%)

 

アマゾンが訴えかけるのは、より多くのものをできるだけ楽に集めようとする我々の狩猟採集本能だ。

規模は力であり、アマゾンは実際の小売店にはできない低価格を提示することができた。小売業はアメリカ経済としては成長していない。つまり、アマゾンが成長している分、どこか他のところが衰退しているはずだ。敗者が誰なのかと言えば、アマゾン以外の全てである。

 

注文品が届けられるとき、返品用の空き箱もついてくるようになるかもしれない。不要なものはそこに入れて送り返すと、アマゾンはそれを記録して、あなたの好みをさらによく知るようになる次の注文のときは返品用の箱が前のより小さくなるだろう

 

農業従事者の割合が100年で50%から4%に低下したのと同じ現象が、これからの30年間で小売業で起こるだろう。

何も触れずに買い物ができる(ゼロクリック・オーダー)という方向へのアマゾンの徹底した取り組み、投資家向け広報活動のうまさ、B2B(法人向けのプラットフォーム・サービス)への投資の決定などにより、アマゾンは1兆ドル企業へのレースでスタート地点の最前列を確保した。(実際は、この本が出版される前に、アップルが1番に1兆ドル企業になった

 

小売業におけるアマゾンの支配を確実なものにするのは、あらゆる手段を使って世界中すべての消費者の山ほどのデータを集めようとする努力である。
アマゾンはすでに私やあなたについてとてもよく知っている。それほど時間がたたないうちに、買い物の好みについて、自分が知っている以上のことをアマゾンが知るようになる

そして、私たちはそれを悪いとは感じない。自ら進んで情報すべてをアマゾンに明け渡すようになるだろう。

 

アマゾンは、空飛ぶ倉庫やドローンを弓矢の攻撃から守るシステムなどについても特許を申請している。

 

アマゾンは、運輸業への参入として、絶大な力をもつ組織らしく、3方向(空、陸、海)への戦略を進めている。2016年に連邦海事委員会から海上輸送業者の免許を与えられた。つまりアマゾンは他社の商品も配送することができる。(FBA:フルフィルメント・バイ・アマゾン と呼んでいる)

 

小売の次の時代は、名をつけるなら、「マルチチャンネルの時代」である。成功するには、「WEB」「人との交流」「実店舗」の統合が重要になるだろう。

 

アマゾンはこれから、エコーやキンドルを売るために実店舗を増やしていく。「顧客は商品を実際に見たり触ったりしたがる」からだ。

 

「エコー」で音声による案内では、消費者は価格もわからずパッケージも見ないため、ブランドにこだわる傾向はさらに薄れる。実際、ブランド名の検索はどんどん減っている。アマゾンの、特に人工知能である「アレクサ」の手によってブランドが消えるかもしれない。

 

アマゾンがアレクサを通した販売を推し進めようとしているのは明らかだた。多くの商品で、クリックではなく、音声で注文した場合のほうが価格を安くしている。

電池のような重要なカテゴリーで、アレクサは自社のプライベート・ブランドであるアマゾン・ベーシックのものを進める。サイトに他のブランドがいくつかあっても、その選択肢は教えない。(「申し訳ありません。ほかには見つかりません。」)

 

アマゾンはブランドをめぐる戦いを優位に進めている。武器は熱い投資家からの果ての無い資本。目標はブランドの利益を減らして消費者に還元することにある。


ブランドを殺すものには名前がある。それは「アレクサ」だ。

 

アマゾンの倉庫内部の写真が世間にあまり出回っていないのはなぜかわかるだろうか。
それは、あまりにも衝撃的で、不安をかきたてる光景だからだ。

それは、従業員を酷使するなどの類(たぐい)ではない。酷使するどころか、
「従業員がいない」ことなのだ。

少なくともジェフ・ベゾスのビジョンには、人間のための仕事はないのだ。

私たちの子供たちは、私よりもいい生活を送ることができるだろうか。

 

アマゾンは食品の事業はまだうまくいっていない。だが、その食品の分野で大きな変化を起こそうとしているのは間違いない。まもなくアマゾンがそのテクノロジーを物流、清算、配送に活用し、新しい業界標準をつくるだろう。食料品をネットで買える「アマゾン・フレッシュ」と、レジを通らなくてすむ「アマゾン・ゴー」を市場に送り出している。
レストランもこれから苦労するだろう。食品があっという間に配送されれば、家での食事の用意が楽になるからだ。

 

著者はYou Tubeで毎週公開している動画「Winners&Losers」は数百万回再生を誇るほか、TED「アマゾン、アップル、フェイスブック、グーグルはいかに人間の感情を操るのか」は200万回以上閲覧された。

 

アマゾンだけでも私の中では、役立つ情報がこれだけあります。ですので他の企業はまたの機会にしたいと思います!

ただ、この本で一番ページを使っているのがアマゾンなのでご安心を。他の企業にいくほど読む時間は少なくなっていきます。ご紹介した著者だから書ける、著者ならではの視点での企業分析と解説のおかげで、今の時代を生きるビジネスパーソンにとっては、非常に役に立つ「知識」と「視点」を得ることができます。この内容を2000円以下で得ることができるというのは本当にすごいことだと思います。今、世界中が注目している企業について知りたい方、学びたい方にはぜひ!おすすめです!

 

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