ビジネス書 自己啓発本 「本当に役立つ本」 紹介 !

年間100冊以上好きで読んでいますので、アウトプットしようと決意。できるだけ質のいい、活かせる情報を。

「『超』独学法 ーAI時代の新しい働き方へー」  野口 悠紀雄

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「AI時代においては、勉強は必要性がなくなるのではなく、逆にますます重要性を増す」
という理由を、わかりやすい語り口で書かれていて、非常に面白い本でした。特に独学で学んで素晴らしい功績を残した「歴史上の偉人」の話や、「著者自身の独学法・勉強法の紹介」など、とても役に立つ本でした。
この「『超』独学法 ーAI時代の新しい働き方へー」を読んで、考えが変わりました。「翻訳機も発達してきたから英語の勉強は、もう辞めようかな」と思っていたのですが、逆に早くマスターしたほうが良いと考えを180度変えられました!

超独学法

社会人になっても勉強は必要だとは感じているけど、どのように進めたらいいかわからない方、何か勉強をはじめてもすぐに辞めてしまう方、外国語を習得したいと思っていいるけど、なかなかスタートできない方、スタートしているけど思うように上達しない方などなど、そういった方には抜群に効き目のある役立つ本だと思います!
(以前掲載した「独学の技法」も役立ちます!)

 

著者は、最近ではブロックチェーンなどの書籍でも有名な野口 悠紀雄氏。
東京大学工学部卒業、大蔵省入省、1972年エール大学経済学博士号を取得。一橋大学教授、東京大学教授、スタンフォード大学客員教授早稲田大学大学院ファイナンス研究センター顧問。著者自身、工学部出身でありながら独学で経済学やファイナンス理論などを独学で学んだ方

 

まずは、独学は難しいという思い込みを捨てることが重要。そして学校や社会人向けスクールに行くより、むしろ独学のほうがメリットが多いことを知ることができます。また独学を継続するための方法モチベーションを維持する方法が説明されています。
外国語は独学でしかマスターできない
とも著者は書いています。読んで納得です。

また、著者自身の独学法や、独学の偉人(18か国語をマスターしたシュリーマンベンジャミン・フランクリンリンカーン、最終定理で有名なフェルマー、ファラデー、ガリレオエジソン森鴎外など他多数)が紹介されていて、心から独学の必要性と重要性を感じることができました。

 

ポイントとして、

学歴獲得から能力獲得へ時代は変わってきている。
これまでの日本で、勉強する目的はいい大学、有名な大学に入ることだった。そして巨大企業や有名企業に入れるパスポートをもらうことだった。

しかし、これからの時代で必要なのは、入学試験に合格するための勉強ではない。実力を獲得するための勉強である。「学歴だけでは十分ではない」時代になった。

アメリカなどは、昔から学歴だけでは食っていけない社会。だから大学生、大学院生が今も死に物狂いで、能力を上げるために勉強している。だから日本は実力をつけるための勉強で負けている。)

 

なぜ、勉強を続ける必要があるのか?
それは、世の中が変わるから。時代が急速に変わるから、常に勉強が必要なのだ。
学生時代に習ったことはすぐに腐ってしまう。新しい技術の中にはディスラプター(破壊者)も多い。つまり、これまで続けていた仕事が、技術進歩によって消滅してしまうから。(スマホで簡単に本が買えて、家に届く → 町の本屋が消滅していく)

 

しかし、勉強して適切に対処すれば、これは大きいチャンスに変わる。
GAFAGoogleAppleFacebookAmazon」やアリババがそのチャンスを活かして成長した。そしてフリーランサーのような新しい働き方の時代にもなってきている。そうなると組織人でなく、市場価値がある人間になる必要がある。だから独学が必要になる。勉強するのは若い時のことと考えている人が多いが、これからは高齢者の独学が重要な課題。高齢者は知識のストックが多いから、新しい知識を吸収し、解釈し、それを活用することが若い人より簡単にできるはずだから。

 

フリーランサーや兼業を目指せ。
起業やフリーランスを容易にする条件の変化が激しい。現在ではウェブサービスに特化した事業であれば、驚くほど安い費用で会社をスタートできる時代である。ベンチャーピタル(ベンチャー企業へお金を貸してあげる会社)の重要性は低下したと言われている。アイデアさえ良ければ、高収益のビジネスが可能になる。
兼業や副業で準備し、定年後にフリーランサーになることを考えておいて損はない。

 

とにかく始める。
最もよくないのは、学校にも行かず、独学もしないこと。つまり何もしないこと。
「何の資格をとろうか」、「そのためにはどこの学校がいいか?」などと考えている時間があれば、まず何かしら始めることの方が大切。著者の提案で最も簡単なことは、
①新聞で、第3面までの見出しを毎日チェックする、②わからない単語に出合ったら、検索して意味を調べる、③SNSで検索する
この3つをしている間に、勉強すべき方向がつかめたのなら、独学を継続させるための条件を整えるのがいい。


独学を継続させるために必要な4つのこと
①はっきりした目的を持つ、②強いインセンティブ(やる気、動機)を持つ、③勉強の楽しさを活用する、④時間を確保する
本当は勉強は楽しいものである。それを実感できるような仕組みを作るのだ。
(この本では、上記4つのことについても詳しく書かれている)

 

教えることによって学ぶ
知識を増やしたければ教えよ。
誰かが見てくれる、と思えばやりがいになる。人に見せたり、自慢したりしたい、というのは勉強するぞ!というやる気にもなる。「教えるために勉強する」のでなく、「勉強するために教える」のである。

 

著者はAI時代にこそ、学ぶことの価値は高まる、とこの本の終盤で述べています。AIが単純作業をやってくれるおかげで、価値が高まる人間の仕事もある。「どこに人間の価値を見出していくか?」を問い続けることが重要とも書かれています。
AI時代に重要なのは、「私が知りたいことはいったい何なのか?」、「私がすべきことはいったい何なのか?」ということ。これこそ知識の探求ということにおける、最も重要な課題である。そして、それは、その人がそれまで習得した知識と問題意識によって決定されること。「何を知るべきかという方向を決めること」が最も重要な課題である。これはAIにも解決できない問題だ。

 

ちょっと最後は難しそうな分を引用しましたが、本の中身では「なるほどっ」と言わせる説明が書かれています。本当にこれからも技術の進化が激しい時代。何かしら自分に市場価値を持たせたい、いや、持っておかないとまずい!という時代になってきています。そんなときにどうやって勉強しようかと悩んでいる方、この本はおススメです!

 

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