この「頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか?」を読んでから私はずっと方眼ノートを使っています。なぜなら、かなり売れた本だけあって、その通りちゃんとマネすると、ちゃんと結果が出たからです。あとから見やすいノート、深く考えることができるノート、見返したときに内容がすぐにわかるノートを書くことができるようになるからです。本当にこの本を買って良かったと今でも思います。
とにかくノートをもっとうまく使って、仕事で成果を出したい人向けの本です。別に方眼でなくても本書の内容は実践しようと思えばできますが、方眼ノートの方がやっぱり線がキレイに引けるので、自分でつくったフレームの中もキレイに書こうという気持ちになり、考えることに集中できます。
記憶力をアップさせたい方、事実・解釈・行動を考えるロジカルシンキングしたい方、問題解決力をアップさせたい方、プレゼン力をあげたい方、モチベーションをアップさせたい方、学習効果を高めたい方など、この本は必見です!
著者はほぼ毎日ビジネスマンに役立つメールマガジンを配信していることでも有名ですが、クリエイティブマネジメント株式会社の代表取締役。メーカー勤務時代に3tトラック1台分の営業資料を畳4畳半ほどにスリム化。その後、香港のマーケティング会社のCOO(取締役)を経て、戦略系コンサルティングファームにて経営コンサルタントとなる。のべ2万人(2014年当時)に「ノートスキル指導」を実施し、大手企業、有名企業を含む200社以上にそのノートスキルを導入している。まさにノート術の達人。
コンサルティング会社で有名なマッキンゼーではオリジナルの方眼ノート(略称:マッキンノート」、BCG(ボストン コンサルティング グループ)ではライフ社製の方眼ノートを備品としており、コンサルタントたちはこれらの「方眼ノート」を使って、知的生産はいつも方眼ノートの上で繰り広げられている。じゃあ、その方眼ノートを「どんなふうに使っているの?」という疑問に丁寧に答えてくれる本、それがこの本の最大の魅力であり、超役立つ内容なのです。
ポイントとして、
・大手予備校の文具売り場にひときわ高く積み上げられているノートは、「東大ノート」と「京大ノート」であり、どちらも方眼ノート。いまや受験生の定番ノートとなっている方眼ノート。(たしかに京大芸人 宇治原さんのシールがついたノートがコーナンとかで売っているけど、それも方眼ノートだった。)
・方眼ノートを使うとこんな ”いい” 効果がある。
①記憶回路が太くなり、学んだことが忘れにくくなる
②ロジカルシンキングができるようになる
③複雑な問題も論理的に整理でき、解決策を見いだせるようになる
④ノートがそのまま、伝える力の強いプレゼン資料になる
⑤書き心地がよく、ノートが美しく、やる気がアップする
⑥子供の勉強、受験勉強、資格試験などの学習効果が高まる
・ノート上部の余白に「見出し」を必ず書く
見出しをつけるようになると、つけた瞬間にゴールを意識するようになる。つまり、書き出すと同時に、着地点を意識したノートのとり方に変わる。
・1ページ1テーマにする。
もったいない精神で細かくびっしり書かない。1つのテーマが終わると、せいぜい1行あける、あるいは区切り線を書く程度で、次のテーマを書き始めてしまう。それは絶対ダメ。
・3分割して使う(その他、いろいろな分割方法や使い方も紹介されている)
事実(板書) → 解釈(気づき) → 行動(解決策・要約)の流れで書く
・A4サイズ以上を使う。見開きでA4でも全然オッケー。
・使うペンは3色以内。
・外資系コンサルタントの殆ど、東大合格者の中に多数。それは「ノートの使い方」を教えてもらった経験がある人。
・仕事でも勉強でも、大事なことは情報を頭に詰め込むことではない。情報をいかに整理し、効果的に使いこなせるか、で結果が決まる。そこで、
「フレーム=思考整理の本棚」を方眼ノートで作ると、情報を整理して効果的に使いこなすことができる。「仕事」も「勉強」もフレームしだいで結果が変わる!
・道路の「センターライン」、「バスケットボールのリング」、「自動車の車止め」などで経験的にわかるように、フレームがしっかりしていると、人は正しい思考・行動ができるようになる。
・人間の思考は「眼の構造」に左右される。だからノートはタテではなく、「ヨコ」で使うのが最も効率的。
・「方眼ノート」というジムで、「ロジカル脳」を鍛える。
ロジカル思考も毎日毎日繰り返し、仕事の現場でロジカルシンキングを続けること。結局は、それがロジカル脳を鍛える、最も速く、確実な方法である。
著者は、世の中にあるたくさんのノートやノート術を研究し、ついに自分で最も効率的だと考える方眼ノートまで作って、販売されています。おそらく本屋さんや文房具ショップで見た方も多いはず。私はお気に入りの方眼ノートを使っていますが、この方眼ノートスキルを学んでから、「あっ、その情報はたしかこのあたりに書いていたな」、と検索性にも優れていることも、このノート術がやめられない理由です。
方眼ノートの紹介から、最後には「金の卵」を生む「プレゼンノート」、あるいは「勝負ノート」の作り方まで説明されている超実践型ノート術。このノート術を使って(この本と出会って)3年ほどが経ちますが、この方眼ノート術を使って毎日仕事で考えることが楽しくなりました、というとウソくさいので、イヤではなくなりました。でも本当にちょっと楽しい。会社の周りの人も、ちょくちょくマネする人が出てきて、今では結構な数になっています。
これから、まだまだビジネスマンをするなら絶対読んで実践しておくべき1冊だと思います。おススメです!
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頭がいい人はなぜ、方眼ノートを使うのか? / 高橋政史 【本】
合わせて【図解版】を読むとさらに理解が深まります !