ビジネス書 自己啓発本 「本当に役立つ本」 紹介 !

年間100冊以上好きで読んでいますので、アウトプットしようと決意。できるだけ質のいい、活かせる情報を。

「組織にいながら、自由に働く。」  中山進也

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以前紹介させてもらった独学の技法という本にも書かれていますが、LIFE SHIFT「人生100年」という時代に向かっている今日この頃、「ビジネスマンの多くが人生1度の間で、異動や転職を1度は経験する世の中になる」ということが現実になってきている。そんな中、独立したいとか、もっと自由に働きたいとかいう人がこれからもっともっと増えてくると思います!私もそんなビジネスマンの1人です!!
しかし、つい最近出版されたこの本を読んで「そんな生き方、働き方があるのか!」と目からうろこでした。この本に書いてある方法を学んで、著者のように「組織にいながら、自由に働く」ビジネスマンという選択肢もありだ!、いや大ありだ!!となぜか すごく感動しました。

組織にいながら自由に働く

仕事を頑張りすぎて疲れている方、反対に退屈で仕事がおもしろくないとモヤモヤしている方、目標を達成するのが苦手な方、会社の歯車になっている自分がイヤになっている方、やりたいことがわからないと悩んでいる方、会社や上司からの評価を気にするのがイヤになってきた方、苦手な仕事ばかり押し付けられてストレスの塊の方、会社組織の中でなんとなく自分は浮いているかも・・・と思っている方、たくさん書いてしまいましたが、そのような方たちにピッタリの1冊です。(って、こんだけ書いたらそら何かに該当するやろーと思いながら。。。)この本を読むと仕事への取り組み方が変わってきて、すごく前向きになれます!しかも著者の体験談が多いので納得感が違います。かなりおすすめです。

 

組織にいながら、自由に働きたいけど、「なれるか? なれないか?」と聞かれると、著者は「なれる」と答えます。でも「どうすればなれるの?」と聞かれると、「これさえやればなれます」とか簡単には答えられない。でもこの本をまるごと1冊使って、著者が色々やってきて、組織にいながら「自由な働き方」ができる方法をわかりやすくフレームワークすることに挑戦しました。この本を読めば、「どうすればなれるか」という方法が学べます!

 

著者は、慶應義塾大学法学部卒業後、シャープを経て、1999年に社員約20人しかいなかった楽天へ転職。初代ECコンサルタントであり、楽天市場最古参スタッフです。2000年に「楽天大学」を設立し、楽天大学の学長なのです。また、Eコマースだけじゃなく、チームづくりや理念づくりまで幅広く支援しています。

 

ポイントとして、
・働き方は、4つのステージで進化する。その4つのステージとは加減乗除

加(+)・・・とにかく仕事で、できることを増やすステージ。もちろん苦手なこともやる。質よりも量で勝負。そして何でも頑張ってやってみて、仕事ができるようになるステージ。
このステージでの仕事の報酬は「仕事」

 

減(-)・・・今度は好きじゃない仕事を減らすステージ。このステージでは自分の強み、得意な仕事に集中する。
このステージでの仕事の報酬は「強み」

 

乗(×)・・・得意分野を活かして磨き上げた強みに、別の強みを掛け合わせるステージ。ナンバーワンを経験したオンリーワンになる。
このステージの仕事の報酬は「仲間」

 

除(÷)・・・1つの仕事をしていると複数の仕事が同時に進むようにするステージ。このステージの仕事の報酬は「自由」

 

・「不安ゾーン」と「退屈ゾーン」の間にある「夢中ゾーン」に入る、そしてそこに居続けることが大切。そのためにはまず、上司や同僚に聞きに行く、本を読む、勉強会に参加する、繰り返しチャレンジすることなどで、「能力を高める」ことだけを考える。
そのためには、「解像度が高い」人になる。解像度が高いと細部までハッキリ見える。すると細かいところの ”違い” がわかる。そうなると飽きない。飽きないことはどんどん深掘り(挑戦)をしたくなり、ひとつの物事に対して夢中が長続きする。だからできることが増えて成功する。

 

・お客さまに喜んでまらうことで、ポジティブ動機(前向きなやる気)3点セットをそろえる。その3点セットとは「①楽しさ」、「②社会的意義」、「③成長可能性」

どうしたらこの3つすべてを仕事の原動力にできるかを考えて、仕事に「意味づけ」をしていく。それが楽しく仕事をするコツ。

・「好みでない作業」を「好みの作業」に置き換える。「好みでない作業」を避けながら「好みの作業」に寄せていくチューニングは工夫次第で可能

・「加」ステージで仕事が楽しくなったけど、増えすぎてもう無理ーっ!となったら「減」のステージへ。いらないものを捨てていく。仕事の常識を捨てていく

 

・選択と切り捨ての基準は、「やりたい」、「得意」、「喜ばれる」この3つ。この3つを夢中3条件とよぶ。この条件のうち、1つでも欠ける仕事は捨てていく。減らすことで強みを磨いて自由を得るのが「減」のステージ。

 

・自分がやりたくてやる、つまり「自分に理由がある」のが「自由」
他人がやれと言うからやる、つまり「他人に理由がある」のが「他由」。
他人からやれと言われたことでも、受け取って自分で意味づけをして「やりたい」と思うことができれば、「自分に理由がある」ことになる。「仕事=作業×意味」のところでポジティブな意味づけができて「自分ごと」になれば、不本意ではなくなる。そうなれば「自由に働けている」と思いやすい。

 

・レールから自由になる。ルールから自由になる。評価から自由になる。許可から自由になる。びっしり詰まったスケジュールから自由になる。お客様から自由になる。お金から自由になる。その為の方法とは・・・。

 

・「〇〇と言えばあの人」と言われるレベルのナンバーワンになれたら、「乗」のステージへ。メインの軸を確立しない(突き抜けない)うちにほかへ手を広げてはいけない。どれも中途半端で見劣りする存在になってしまうから。

 

・「自分の強み同士の掛け算」に使えそうな材料を整理する。そしてどう組み合わさるかを考える。

 

・「乗」ステージで、新しい軸を増やすのに最適な、典型的なイベントが他流試合アウェイでも自分の強みを活かしたパフォーマンスが発揮できるようになればホンモノ。他流試合に行ったときの強みとなるのは「素人目線」。でもこの「素人目線」の賞味期限はおそらく半年ほど。

 

・「展開型」を極める。
人には、目標達成型と展開型の2タイプがある。展開型は、目標達成型とは真逆で、ゴールやプロセスをあらかじめ計画せずに流れに任せて進んでいくタイプのこと。展開型にとっては、「今ここ」を夢中で過ごすことが、流れをよくする何よりの方法。展開型を極めるには7つの作法をおさえてほしい。

・「展開型」7つの作法とは、
①夢中ゾーンのキープを目指しつつ、違和感を見逃さない
②ふだんから口頭やSNSなどで「好みの情報」を発信しておく
③信頼する人からの頼まれごとは「はい」か「イエス」で答える
④趣味の分野にしがみつこうとしない
⑤流れの「意味」を考える
⑥迷ったら、正しいほうよりワクワクするほうを選ぶ
⓻収支を合わせる(やたかいがある と思える状態にする)

 

・「文化をつくる」という目的・動機は、無敵。

 

・判断=価値観×入力情報

 

・「あなたの強みが必要だから一緒に組みませんか」というオファーが来るようになって、うれしくて調子にのってホイホイ受けているうちに、気づけば関わっているプロジェクトが増えすぎて中途半端になっている。「こなし仕事」になっている。こんな「乗」のワナに気づいたら「除」のステージへ。

 

・一見、関連のない複数の業務(複業)が、すべてつながっているようにする。どうやったら複数の仕事があっても「シングルタスク風」にできるかを考える。そのときに大切なポイントは、「自分が提供している本質的な価値は何かを自覚すること」と、「つながり方を俯瞰的(全体的に)かつ中長期的にデザインする(考えてつくっていく)こと」である。

 

・「ワーク・ライフバランス」より「ライフワーク・バランス」(言葉遊びを用いてわかりやすく説明されています)

ライフワーク(夢中3条件「やりたい、得意、喜ばれる」にあてはまる仕事)と呼べる活動が、「除」ステージであれば、全体の8割を目指す。

 

・凸(強み)と凹(弱み)をちゃんと共有して、無理にがんばろうとしないことが大事。自分の凹は他人の凸を活かすためにある。ジグソーパズルのように。

 

著者は2004年にヴィッセル神戸の経営に参画し、2007年に楽天で唯一のフェロー風社員(兼業自由、勤怠自由な社員)となり、2008年には自分の会社「仲山考材」を設立しています。楽天の社員でありながらです!
また2016~2017年にかけて横山F・マリノスとスタッフとしてプロ契約もしています。楽天社員が個人でプロ契約!?と、なんとも自由ですごい人。

 

最後の方は、ネットビジネスやネットショップで成功する方法を教える講師としての話が少し多いなーと思いましたが、そこ以外は、こういう働き方ができる時代になってきたんだ!そういう考え方で仕事をすれば、モチベーションを上げながら、夢中に、楽しく働けるんだ!!という気づきがいっぱいでした。これからの時代、ずっとサラリーマンは嫌だとほんの少しでも思っている方、でもサラリーマンをやめたくない方には特におすすめです!オモシロイです!

 

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