以前、ショーン・コヴィー氏らの著書「戦略を、実行できる組織、実行できない組織」について紹介させていただきましたが、個人的にもっと知識を根付かせたいと思い、この本を手に取りました。西岡壱誠氏の著書「東大読書」にもパラレル読みが紹介されていましたので、さっそく実践!になりました。
「戦略を、実行・・・」では、4つの規律(4DX)をもちいて、チームや組織において、戦略や目標をどうしたら実践できるのか、ということが非常にきめ細かくに書かれていました。
対して、この本は、実際にフランクリン・コヴィー・ジャパンで働かれている日本人である著者によって書かれたもので、いい意味でより大局的に「”4つの規律”のエッセンス」を学ぶことができ、日本で働くビジネスマンにとってより頭に入りやすい内容になっています。また著者は「7つの習慣」との関係性も本文で説明してくれています。
「戦略を、実行・・・」はちょっと重たいな・・・と思う方や、とりあえず4DXの内容を知りたいと思う方、また超ベストセラー「7つの習慣」を読まれてフランクリン・コヴィー・ジャパンに興味をもった方にお薦めの1冊です。
「人」に焦点をあて、人格と能力の両立を目指すパラダイムとマインドをおしえてくれる「7つの習慣」を読んだり、セミナー研修を受けたりしたことのある方は多いと思います。そして感激したり、目が覚めたり、人生のバイブルにしようと”決意”された方も数えきれない程おられると思います。
しかし読後や研修後の”決意”がどこかへいってしまう人もまた多いと、著者は打ち明けています。やらなければならないことは頭ではわかっていても、日々の忙しさに時間を奪われ、本当に実行しなければならない重要なことが実行できない。。。
そんな方にはまず本書を読んでいただきたいです。これならできそう!と思えるように、とても丁寧に順序だてて「実行する技術」の説明と実践方法が書かれています。
また本書には、より一層理解が深まるように映像特典がついています。(本文に掲載されているURLかQRコードで視聴できます!)
著者は旧フランクリン・クエスト社の日本法人に入社し、経営企画、経理全般、人事、プランナー関連商品の開発、販売、物流など多岐にわたって担当し、売上アップ、利益改善に大きく貢献されました。
そしてコヴィー・リーダーシップ・センターとの合併に伴い、フランクリン・コヴィー・ジャパン株式会社にて28歳の最年少で取締役に就任。2000年には取締役副社長に就任し、現在に至ります。
ポイントとして、
・課題は戦略の優劣よりもその戦略をいかに実行するかという点にある
・重要性もなく些細なことばかりしか実行されていない
・私たち個人個人が、現状を維持するための日常業務(ルーティーン業務)の中においてさえ、卓越した成果を生み出すための規律、プロセスが必要。
・実行のプロセスを身につけ、習慣化することができれば、それは、あなたや所属するチームの文化となり、常に思い描いた成果を得続けていくことができる。
・目標の立て方と時間管理の仕方に問題がある。
・目的 → 目標 → 計画→ 行動 のプロセスが重要なわけ。
・実行できない理由は日常の仕事に潜む「竜巻」が原因。
・「竜巻」があると認識したうえで、いかに私たちが言っていることとやっていることを一致させていくか。
・「7つの習慣」を生かす「4つの規律」→フォーカス、」レバレッジ、エンゲージメント、アカウンタビリティ。
・竜巻が吹き荒れるさなかにあって、「7つの習慣」でいう第Ⅱ領域(重要だが緊急でないこと)の活動の中に入り、違った結果を得るために、違ったことをやり続けていくことができるように、目的から実行というものをアライメント(一致・約束)をとって結びつけていく、これこそが「実行の4つの規律 ゴール・アライメント」である。
・結果を出せない理由とは、①目標がそもそもわかっていない、②目標に対して何をやったらいいのかわかっていない、③自分自身で意識を高く維持できない、④結果がどのような状況になっていて、どの程度果たしているのかを確認できていない。
20年以上「7つの習慣」を、書籍、セミナー、研修、読書会、講演会などを通して多くの人に提供し続けてきた著者だからこそ、ここまでわかりやすく、「7つの習慣」ともリンクさせながら「実行する技術」を説明できる人はいないと思います。組織やチームなどの「人」を「動かしたい」、「行動させたい」、「実行させたい」と思っている方、しかもメンバー間のチームワークや協調性を高めながら「成果を出したい」と考えている方には本当におすすめの1冊です。
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